KATOカプラーを装備した、DE10とDD16
念願のDD16を手に入たものの、小柄なボディには不釣合いな大きなアーノルトカプラーが、
どうしても許せませんでした。。。。
我が鉄道の客貨車の多くは既にKATOカプラーになってるし・・・・
ならば、KATOカプラー化してしまえ!ということで、
手に入れた当日、早速カプラー交換することになりました。
改造は至って簡単。
既に以前,、DD16と同じカプラー構造の、マイクロエースDE10で同様の改造をしていたので、
そのおさらいをするだけでした。
ただDE10のときには記録を撮っていなかったので、今回のDD16を例に、ご説明しましょう。
車両をひっくり返すと、カプラーの根元に2本の小さなネジがあります。
仰々しいネジですが・・・・単にカプラーポケットの蓋(スノープロウと一体)を固定するネジなんです(^-^;
このネジを外すとスノープロウが外れ、カプラーを取り出すことが可能です。
カプラーポケット内には、カプラーを固定するための薄い透明樹脂製のバネが入っていました。
DD16とDE10のカプラーは、完全なボディマウントで、そのくせ開口部は小さいので、
ほとんど左右には首を振りません。
なのでこのバネは、左右に首を振ったときの復元のためというよりは、
連結時に上下動するアーノルトカプラーを、通常時は前方に押し付け、
水平を保つということを目的にしているのでしょう。
今回使うのは、KATOカプラーのAタイプ・・・アーノルトカプラーのポケットを利用するタイプです。
マイクロエースの2機種のカプラーポケットはかなり小さく、
そのままでは根元の部分が干渉して、入ってくれません。
そこで左写真のように、根元の両端を軽くカッターで切り欠けば、
ポケットにちょうどきっちりと収まるようになります。
ちなみにOKIは、このように・・・できるだけ根元がアーノルトカプラーと同形状になるよう加工したそうです。
これで元のバネも活かすことができますが、きっちり収めることができれば、
カプラーのかみ合わせ部分自身がバネの働きをするKATOカプラー、バネは不要なんですけど。。。(^-^;
尚、この加工をすると、KATOカプラーの上下パーツが分離してしまうそうなので、
接着しようと考えているとのことです。
KATOカプラーが収まったら、ネジを使ってスノープロウを元通りにすれば、完成です。
5分くらいで完了する、お手軽工作でした。
しかし、その効果は絶大!
小型ボディに対してカプラーが大き過ぎるという、アンバランスな印象は見事に払拭されました。
開口部が小さく、実感的なエンドビームですから、その効果はなおさらです!
交換前(左)と交換後(右)。
さて・・・気になるのは曲線通過の具合です。
もともと付いているアーノルトカプラー自体、ほとんど左右に首を振らない構造なのは、
DE10もDD16も車体長が短く、オーバーハングも極端に小さいので、
首振りナシのボディマウントでも曲線通過は大丈夫、という設計なんでしょう。
・・・・まるで二軸貨車と同じ発想です。
試しにスユ44を連結し、R315上でカプラーの様子を見てみると・・・
自連タイプのKATOカプラー同士の連結部にある程度の「緩さ」があることもあって、
全くの余裕で通過できました。(写真にはありませんが、R282でも同様です)
逆にもし、かっちりと直線状に連結するTNカプラーを使用すると、
カプラーがカーブの外側に引っ張られてしまい、脱線するかもしれませんね。