このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

EF65PF後期型のヒサシ修正&前面手すり装着




ボディ交換前(左)と交換後(右)

*きっかけ
2003年から2004年にかけての一時期、EF65のPF型(1000番台)に凝っていたことがあります。
とは言え、「ネタ」として使うことに凝っていたのです。
ネットオークションで格安の出品を見つけては、落札を繰り返していました。
中には、動力のみの出品もありました。

こうして手に入れた動力は、調子の落ちていた旧EF65P型のものと交換したり、
EF65の特急色ボディを自分で塗替えた一般色ボディの下回りとして使用したり、
旧製品のEF70のグレードアップに流用したりしていました。
(全てカップギア動力)
ボディの方は、状態が悪いものも多かったので、とりあえずジャンクボディとして保管していたのです。

しかし、1両だけ、フライホィール仕様のPF型を安く手に入れることができました。
それが・・・1104号機(当時)でした。
とにかく動力の調子がよく、ブルトレを牽引させたりしていたのですが、
あるときふと・・・・反対側のナンバーが1108になっていることに気づいたのです!
しかも、接着剤のはみ出しも認められました(気づくの遅いって!)
この接着剤のはみ出しほどやっかいなものはありません。私には、まず修正は不可能です。

そこで考えたのは・・・・
1.ジャンクボディの一つを修理して、1104号機の動力に載せる
2.この際、ついでに前面手すりをKATOのPF前期型ASSYパーツ化する
でした。

選んだボディは、片エンドの向かって右側ヘッドライト上及び窓上ヒサシが、
どちらも欠けてしまっていた固体です。
この欠点以外に不都合なところはなく、ナンバー未装着で塗装も綺麗だったからです。

*窓上ヒサシの修正

向かって右のヒサシを修正中。白く見える部分が修正箇所。
(既に手すりモールドは大雑把に削ってあります)

ボディから、パンタ、運転室窓ガラス、導光アクリルパーツ、前面クリーム色のパーツを外します。
まずは、工作の邪魔になるので、クリーム色パーツに一体モールド表現された手すりをそぎ落とします。
カッターで大雑把にそぎ落としておきました。

製品はクリーム色のパーツとヒサシが一体となっています。
その欠けている部分に、0.2mm厚のプラ板の小片を瞬間接着剤で固定しました。
さらに瞬間接着剤を流してから、表面をヤスって平らになるよう修正していきました。
平面や直線が出にくい、耐水ペーパーは仕上げ以外には極力使用せず、
主にカッターと精密平ヤスリを使用しています。
ヒサシの裏側は、製品オリジナルのヒサシと同じ厚みになるように仕上げました。

ここまでやった時点で、思っていた以上に簡単にうまくいったので、既に「にんまり」状態です(^-^)

*ヘッドライトヒサシの修正
さて・・・・問題のヘッドライトヒサシの修正ですが・・・これは少し悩みました。
真っ直ぐ平らにすればいい窓上ヒサシと違い、
ヘッドライトレンズがはまるよう、筒状に仕上げなくてはならないからです。
端の形状も複雑です。
どうすればいいものか・・・・結局、「なんとかなるだろう」ということで、
少しずつ瞬間接着剤を盛り、内部を細密丸やすりで円筒形に仕上げるという、単純な方法にしたのです。

瞬間接着剤は、サラサラの液体ですから、それを盛り上げるのには根気が要りました。
爪楊枝の先で少しずつ盛っては乾かし、盛っては乾かしというのを続けます。
しかも、レンズのはまる部分に細密丸やすりを入れ、正確な円筒状になるよう仕上げながらの作業です。
時間がかかるので、大体の形が整った段階で一旦作業をやめ、
仕上げは完全固着した翌日にしました。


ヘッドライトヒサシ修正中(一晩目)
半透明の部分が瞬間接着剤を盛った部分。
クリーム色のパーツを外す際、下部が割れてしまってますね・・・(^-^;
クリーム色のモールド手すりのはまっていた溝も確認できます。

ヘッドライトヒサシの仕上げは、かなり入念に行いました。
内側は細密丸やすりで仕上げ、ヘッドライトレンズがはまるかどうかを確認しています。
外側は、とにかく修正していない方と見比べて、形を整えました。
どうしてもこの手のものは「ぽってり」となりがちなので、出来る限り、薄く、シャープに仕上げたつもりです。

ヘッドライトヒサシ修正中(二晩目)。仕上げていくに従い、ヒサシの形がらしくなってきました。

*手すりの別パーツ化
続いて手すりをそぎ落とした箇所の仕上げをしました。
カッターでギリギリまでモールドをそぎ落とした後、1000番のペーパーで仕上げました。
ただ・・・手すりの別パーツ化に関しても、ちょっとした問題がありました。
もともとのモールドされた手すりは、正面下部の青い部分にはまり込んでいるため、
正面下部に「溝」が残ってしまうのです。。。。

丁寧な工作を心がけるのであれば、この溝は埋めて平滑に仕上げるべきでしょう。
しかし、お気楽主義の私、「手すりを付ければ目立たない」と判断し、
そのまま残すことにしました。

ASSYパーツの手すりに合わせてピンバイスで穴あけした後、
手すりパーツを差し込んで瞬間接着剤で固定すると、
もう「にんまり」どころの騒ぎではなく、ほとんど狂喜乱舞状態になりました!
予想通り・・・・残った溝は手すりの陰で、ほとんど見えなかったのです!!

っと・・・まだ完成ではありません。
モールドを削った部分はボディのプラ地肌(黒)が出ていますから、
面相筆で薄めたスカ色クリームを入れ、修正しておきました。


手すり装着完了(ヒサシ修正をしていないエンド)

さらに、手すりを固定したら、もうクリーム部分のパーツは取り外せないので、
瞬間接着剤を流して、青い部分と固着させています。
これを両エンド行ったら、あともう一息です!

*ヒサシの塗装
最後に、修正した窓上ヒサシ、ヘッドライトヒサシを塗装しますが・・・・
このとき、たまたまスカ色ブルーを切らしていたんです。
仕方なくタミヤのエナメルカラーを物色してみると、
KATOの塗装に近い色(ロイヤルブルーだったかな)を発見、これを塗ってみました。

これで充分に・・・いい感じです!
今回使用したボディは、カップギア動力時代のものなので、
最近のフライホィール動力のボディとは色合いが違い、青が鮮やかなのです。
だから逆にこの色の方が、違和感なくできたのは、幸いでした!


完成写真

*終わりに
ということで・・・・
片エンドのヒサシが割れて、前オーナーの元を追い出された、
カップギア時代のPF後期型、そのボディは、
見事修理され、正面手すりを別パーツ化され、フライホィール動力にまたがって、
大活躍をしているのです。

おっと・・・・避雷器や信号炎管は別パーツ化しなきゃ・・・






このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください