このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

エンドウEF58のシャコタン化



加工前(左)と加工後(右)

*なんたる偶然!
エンドウ58をシャコタン化 したものの、高さが実感的になってくると、
今度は「漫画みたいな顔」と「貧弱なエンドビーム」が気になってきてしまいました。
58らしさを出すためには、テールライト改造とエンドビームの加工は、やはり必須なのです。

テールライトは、幸い銀河モデル製の「半流用テールライト」が手元にありました。
これを使えば問題ありません。
しかし問題はエンドビーム・・・・
KATOのASSYパーツでEF58の先台車を売っていますが、
もし先台車全体をKATO製に交換すると、ボディのわりに小さなエンドウの動力台車が、
余計に目だってしまうこと必至です。
先台車は高いし・・・

良いアイデアも浮かばず、手を付けられずにいたときのこと。
たまたまOKIが家に遊びに来ました。
そのとき私は、安く手に入れたばかりのKATOの「EF58後期型大窓」を自慢げに見せました。
すると・・・車両ケース内の付属パーツが、妙に多いことをOKIが指摘したのです。

「?」・・・「!」・・・「!!!」

開けてびっくり!!
なんと標準タイプの屋根上モニターとエンドビームがそこにあるではありませんか!!
どうやら・・・前オーナーが、ASSYパーツを買い、交換していたようなのです!

「うぉー!こりゃ、ラッキー!!」

・・・こんなことってあるんですね。
エンドビームが欲しいと思っていたら、それが偶然にも手に入ってしまったのですから。

OKIには、「そのくらいすぐに気づけよ」、と言われてしまいましたが。。。(^-^;

偶然手に入れたエンドビーム(右が加工後)

*エンドビームの取付
ということで、ブツさえ手に入れば、早速加工です。
エンドビームのパーツにはKATOの先台車にはまる爪がありましたが、当然エンドウには合いません。
接着することにして、爪はカットしました。
爪が生えていた部分は、ちょうど接着するための「糊しろ」になりそうです。

エンドビームの取付高さはKATO製品に合わせることにしました。
でも、それを実現しようとすると、エンドビームパーツの糊しろ部分が、
ちょうどエンドウ製先台車のカプラーポケットに干渉してしまったのです。
そこで、糊しろ部がカプラーポケット内にちょうどはまり込む大きさに加工し、
カプラーポケットに蓋をするようにはめ込み、上からプラ板で押えることにしました。

しかし・・・いつもながら、接着剤の効きづらい樹脂素材は困ったもので・・・
ここはなんとかゴム系接着剤で誤魔化しています。

エンドビームの取付状態。プラ板で押えてあります。

さて!エンドビーム装着の結果は、大成功と言えました。
エンドウ製の先台車に、KATOのエンドビームが見事に付き、
ここにKATOの掴み棒を立てると・・・・またまた有頂天です!!

「やっぱり58はこうでなきゃ!」
ここで私はしばらく見とれていたのです。。。

エンドビームと掴み棒が付くと、ぐっと58らしくなります

*テールライト改造
でも・・・続いてテールライトの加工をしなきゃ。。。

甘いプレスと塗装で表現されたこのテールライトが、最後の難関です。
プレスも塗装も、スケールの3倍はあろうか(?)という大きさなんですから。。。
平らにヤスってからテールライトを装着した方がいいに決まっていますが、
そこまでやると、せっかくのエンドウの綺麗な塗装を剥ぐことになり、再塗装を余儀なくされます。
それは避けたいと思いました。

「とりあえず・・・付けてみよう」

やっぱり「根がいい加減な」私、プレス表現されたテールライトの中心に目分量でピンバイスを立て、
あっという間に穴を開けてしまいました。

するとどうでしょう!

穴あけするだけで、テールライトの赤塗装が、ほとんどなくなったのです。
そこに銀河の半流用テールライトを差しこんでみると・・・
プレスの膨らみもほとんどわからないではないですか!!
これなら・・・後で色差しする程度で、このままいけます!
この顔は、まさしくEF58!
もう・・・あの玩具的な顔ではないのです!


左写真:とりあえず穴を開けてみました。赤い塗料はほとんどなくなります。
右写真:銀河モデル製の半流用テールライトを装着。。。なんか実感的になってきたぞ!

新たに装着した部品と、色の剥げた周辺には、GMカラーのスカ色クリームを面相筆で色差しし、
赤いレンズを入れ、ボディと動力を組み上げます。
・・・もう有頂天どころの騒ぎではありません!

*さらに細かいパーツを付ける
すっかり上機嫌になった私は、一気に仕上げにかかります。
KATOのASSYパーツから、信号炎管とホィッスルを取り出し、
KATO製品を参考に場所を決め、ピンバイスで開けた穴に差しこんでいきました。

たったこれだけのことで、更に細密感がぐっと向上するから、不思議なものです。


KATO製パンタ、低くなった車高、エンドビームと掴み棒、銀河パーツで実感的になったテールライト、
運転席表現、そして信号炎管とホィッスル、。。。。このロコを、誰がエンドウ製だと思うでしょう!

*完成!
もう、どこからどう見ても、エンドウの58とは思えません。
細密なプラ製他社製品と並べても、ボディがちょっと大きいと感じるくらいで、全く違和感がありません。

この先もまだ、ワイパーを付けたいとか、避雷器はどうするのかとか、
欲を言えばきりがないので、とりあえずこれで完成にします。
あ・・・興奮し過ぎて、エンドビームを押えてたプラ板を黒く塗装するのを忘れていますが・・・(苦笑)

何と言っても、走りはもともと素晴らしいエンドウ機です。
実感的になった姿で、他社の新鋭機に混ざり、活躍をしてくれています。
(エンドウEF58のシャコタン化へ)

ちらりと見える運転席も、雰囲気を盛り上げます






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