このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

国鉄24系24型あけぼの基本・増結エピソード8:ヒサシ不良・・・KATO製EF65PF前期JR2次更新色



実機が登場した時、どうにも好きになれなかったJR更新機の三色塗装。
時間が経つと、次第にその統一性に愛着が湧いて来ておりました。
ところが・・・実機では経費節減のためなのか、次第にブルー部分が濃いブルー一色となってしまい・・・
残念に思っていた所、 それを2007年5月にKATOが製品化したのです。

3色塗装の1000番台JR1次更新色は持っておらず、今回も購入する気は無かったのですが・・・
格安店に行くと在庫が豊富にあり、塗装の塗り分けが非常に綺麗に仕上がっていた為、
ついつい・・・購入してみたのです。
まぁ、あまり気分の乗らない購入でしたが、いざ手にすると話は別です。
ナカナカ良いじゃないか!正に御満悦なのです。

既製品の塗装変更ということで、購入時のチェックは塗装ばかりに気がとられていていました。
そして購入後、各部の良く知っているディティールに気を回し、2位側左を斜めから見たところ・・・
まずびっくりしたのは、KATOのPFで気に入らなかった部分、正面窓ガラスとひさしの間隔が、
まるで実機のように、非常に薄くなっている事でした。

型を変えたのか!?これは素晴らしい!!

窓ガラスとひさしの隙間が縮まる事で、顔付きがしまって本物っぽく見える!
自分の細かな拘りで気に入らなかった部分が、見事に解消されているディテールに驚嘆!
喜びが体の中から湧き出てきます!!


右側:窓ガラスとひさしの隙間が狭くなっていて、この角度から見ると引き締まって見える!
左側:しかし、1位側の間隔は変わっていない!?

そして・・・真上から眺めたとき、異変に気づいたのでした。
感動したはずの2位側左のひさしの、サイドに回り込む部位が・・・湾曲して見える。
あれれ?ひさしパーツのサイドに回り込む部位が曲がってしまっているのか?
しかし正面から水平にして見てもひさしパーツは一直線。。。


左ヒサシの端が湾曲?でも(上の写真のように)正面から見ると一直線。。。

驚き余って1位側左同じ角度で見てみると・・・あれれ!?
窓ガラスとひさしの隙間は、今までの製品と全く変わりない広さです。
2位側を見た感動は何だったのか・・・・・

摩訶不思議な現象が、自分の喜びを否定してくれるとともに、瞬時にむごい現実をつきつけてきたのでした。
・・・既に想像していた事実を、すぐに確認する事が出来たのです。

2位側左右のひさしを正面から見れば、窓との間隔の違いは一目瞭然

崩れ落ちました。。。。

自分の不良品買いに対する天性の才能を含め、怒りを込めて。。。

問題の2位側左のひさしのサイドを見ると、下を向くべき水切りが上を向いている。。。
そうです。 2位側左のひさしパーツは、右側のひさしパーツが上下逆に接着されているのです。
接着後塗装工程に入った為か、本来上面を向くはずの水切り表現のある裏面には、塗料が回っていません。

このひさし装着工程は、恐らく手作業ではないでしょうか。
このひさしパーツは、もともとED75用に作られた物ですが、分売をしていただきたいほどのすばらしいパーツです。
もし手作業であれば、そんな素晴らしいパーツの意味を、組立時に工員に説明して頂きたい。!
このパーツはツララ切りであり、サイドのカーブは雨水を「溜める」物でなく、
正面窓ガラスに掛からぬように「落とす」物だということを。
そんなパーツを逆に付けるのかい!?

模型を作るメーカーの工程だから、パーツの意味は知ってもらって当たり前なので無いでしょうか!
フンガー!!

それに、ちゃんと検査でひっかけてくださいよ、KATOさん。。。


左:2位側左のひさしの水切りが上を向いている。。。
右:裏側を覗くと、本来上面に付くべき掻き取周りのディテールがついている。

JR機としては考えられないような不良機が、EF65として再び入線してきました。
購入店に行って取り替えれば何の事は無いのですが。。。

1/150に限りなく近い他社製品の対抗として、今まで慣れ親しんだ「KATOサイズ」のバリエーション。
当鉄道は今後もこのサイズのロコを大切にして行く方針の中、
ディテールの改善か!?という感動を否定され、部品が逆に付いてる事で奈落に落とさ れ・・・
そして、正に考えられない不良の入手に 自分の不良品買いの素質に感心すると同時に、
空しさを感じてしまいます。

今回はわざわざ交換しに行く気にも怒る気にもなれん。。。
べ〜ロ〜ィ・・・・






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