このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

EF65PF後期型のヒサシ修正&前面手すり装着




モハ103屋根。
上から旧製品(クーラーはASSYパーツを取り付けたもの)、リニューアル品旧ロット、リニューアル最新ロット。
パンタ周辺のモールドとパンタ取付穴の差に注意


*嬉しいパーツ
KATOが2005年に久しぶりに再生産してくれた103系は、なぜだかオレンジ色とカナリヤ色だけでした。
中古車市場でも人気のウグイス色は、生産されなかったのです。
最新ロットはパンタグラフがスリムで実感的なPS16のBタイプとなり、
屋根にパンタ台の表現もついただけに、残念でした。

しかし、嬉しいことに、ASSYパーツとしてモハ103の屋根が発売されたので、
これを使えば旧ロット品しかないウグイス色も、最新仕様と同じBタイプのパンタにすることができます。
早速(ASSYパーツ発売初日!)買い求めに行った私、
「これって旧製品にも使えるのでは・・・?」
そう思ってしまったのが運の尽き(?)、早速工作にとりかかることになりました。


旧モハ103屋根交換前の姿。パンタはPS16Aタイプ(金属板バネ)。
クーラーは205系のASSYパーツを後付けしたもの

*所有する旧103系は・・・
私が小学生の頃、Nゲージを始めて最初に手に入れた車両は、オレンジ色の103系でした。
・・・もう30年も前のことになります。
しかしそのときの車両は全て壊してしまい・・・
手元にある103系旧製品は、リニューアル製品が出たばかりの頃買った、ウグイス色の4両セットで、
動力の中間車化、冷房化、正面のグレードアップなどの手を加えています。
但し、クーラーを取り付けたにしても、クーラー両側のランボードがないという不満がありました。
GMから、ランボード付のパーツも出ていますが、ディテールは今ひとつ・・・
なのでやがてはリニューアル製品と比べてもひけを取らないくらいに加工してやろうと考えており、
今回のリニューアル品PS16Bタイプ付きの屋根は、まさに「もってこい」だったのでした。

*ボディ構造の比較
旧製品の構造は簡単ですが、分解するにはちとやっかいな構造です。
屋根を外すには、妻面の貫通扉窓から細い棒を差しこみ、屋根を押し上げます。
・・・何度も言われていることですが、貫通扉の窓枠を曲げやすいので要注意です。

リニューアル製品は、分解するのは簡単ではあるものの・・・構造が複雑なので、手順は多くなっています。
まず、ボディの下端を膨らまして、下回りを外し、続いて窓ガラスパーツを抜き取り、
屋根パーツのはめ込み部を押し上げ、かつスライドさせると屋根が外れます。


左写真:旧製品の屋根を外したところ。
右写真:リニューアル製品は下周りと窓ガラスを外さないと、屋根が取れてくれません

両車の長さはほぼ同じ。屋根だけ比較すると、リニューアル品の方がコンマ数ミリ長いようですが、
それはボディの樹脂自体の厚みが、旧製品に比べて薄くなっているからのようです。

ボディ構造の違いから、屋根の固定方法はまるで異なります。
窓ガラスパーツの窪みに左右3箇所ずつの爪ではめ込む旧製品、
ボディの内屋根(?)にスライドさせ、1箇所の爪で固定するリニューアル品。
内屋根を設けたのは、旧製品の場合、一度分解するとボディ側板が膨らんでしまうことを防いだのでしょうか。

旧製品ボディにリニューアル品の屋根をはめてみると・・・
爪がないので固定できないのは仕方ないとして、
長さ、幅は問題ないものの、窓ガラスパーツに接している垂直部分がないため、
側板が固定されずにフニャフニャしてしまうことがわかりました。
ならば、後で戻すことも可能なように、車体側は無加工とし、
屋根だけを加工してみることにしましょう。

屋根の裏の違い。手前が旧製品、奥がリニューアル品。


*ASSYパーツを旧製品向けに加工、そして取りつけ
リニューアル品の屋根の爪は旧製品の窓ガラスパーツに干渉してしまうので、
カッターでそぎ落とし、平らにします。
そして、固定用の脚と脚の間を埋めるように、1.0mmプラ板を帯状に加工して貼りつけました。
ここがボディ側面(の窓ガラスパーツ)に接し、ボディ側面が内側に凹むことを防ぎます。


内屋根はめ込み部にある爪を、カッターでそぎ落とします

プラ板でボディ側面に接する部分を作る

これで、旧製品ボディにぴったりとはめることができます。
車端近くはそのままでも全く問題ありませんが、ボディが膨らんでしまう中央部は、
そのままでは屋根とボディの隙間が空いてしまいます。
なので、中央部付近のプラ板に、両面テープの小片を付け、固定することにしました。
強度を考えると接着したいところですが、こうしておけばメンテナンスも可能だし、
いざというときには、元の屋根に戻すことも可能です。


左写真:完成。ちょっと見はリニューアル品のよう。でも、凸型の旧動力が入ってます。
右写真:同じパーツに交換したリニューアル品との比較。リニューアル品は無加工交換が可能です。

*そして・・・
これでモハ103旧製品に、PS16Bタイプのついたリニューアル品屋根を装着することができました。
こもままでは4両編成のうちの1両だけが新しい屋根になってしまうので、
残る3両・・・クハ2両とモハ102は、リニューアル品の中古品を手に入れて、
屋根を拝借しようかと思っています。
また、それが手に入ったら、オキが既に紹介した「旧103系の窓ガラス交換」もやってみるつもりです。






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