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EF58の新動力+旧ボディ改造



トライトライトライ!新動力+旧EF58ボディのはめ込み

左からリニューアル上越(LM328i所有)、旧ボディ+リニューアル動力、旧製品鋳造台車、旧製品初回ロット(LM328i所有)

20年程昔、EF58標準色の塗り分けに何故か魅せられ、
キハ58のガラスを使った前面ガラスHゴム化、耐寒化等、色々な加工の構想も手伝い、
EF58の所有数が約1年程で5輌(内1輌は茶)にも膨らみました。
ズラリと並んだEF58を眺めると加工しての失敗が大変怖く、
結局1輌程に、銀河の掴み棒と、後に出たE851の避雷器を取付ただけに終りました。

そんなに大事にしていた中で、青色の1輌の側面から屋根にかけて塗料を付着させてしまい、
顔面蒼白\(◎o◎)/!
すぐにホビーセンターでボディを購入。
しかし新しいEF58のボディを購入したものの、塗料を付着させたEF58のボディは前面等とても綺麗で愛着もあり、
交換する気になれず、当時持っていたボンベ式スプレ−ガンで修復を試みました。

塗装が乱れた部分にシンナーを含んだティッシュを押し付け、
シンナーが乾けば他に垂れないように充填し
乗員ドアから前面を残し、元の塗装までを筆で剥ぎ取りました。(シンナー中毒寸前でしたが・・・)

当時の製品に合わせた青16号寄りの青15号を調色。
クリームの部分と側面特急ラインをマスキング。
両端ともドアから反対側のドアまで密着させずにセロテープを貼り、ボカシ塗装を試みました。
吹き付けは迷いましたが、製品に合わせてユズ肌とした結果が良かったのか、
色合い共に気持ちの良いほどの復元振りで、
見た目はドノーマルですがお気に入りの1輌となってしまったのです。(●^o^●)

これでホビーセンターで購入したボディは行き場を失い、
製品が大窓・ひさし各タイプが追加され、お召しが追加され、リニューアルされ、
と長い変化を遂げている間、眠り続けるのでした。


以前からこの余ったボディの事は気になっていましたが、
今回幸運にもネットオークションでリニューアル品の動力を落札することができ、
この旧ボディを被せる事と致しました。

・・・・しかし不安は募ります。
リニューアル品が発売された時に感じたのは、
ボディが旧製品と比べて一回り大きくなったのではないかという事。
動力もこれに合わせて大きくなったとすると・・・・旧の車体は、哀れ!はまらない・・・・・
取り急ぎその不安を解消する為に、旧ボディのガラス・導光パーツ・側面ガラスを取り外し、
リニューアル動力に被せると・・・これが見事にはまってくれます。
この事実だけで有頂天となってしまい、後は物凄い勢いで各パーツの修正となりました。

導光パーツ・・・後ろに行くほど厚く広がっている形を、幅6ミリ厚さ3ミリほどの平べったい長方形に削り、
          LEDのあたる部分を円くえぐりました。


前面ガラス・・・動力と車体を止める為、下に長く伸ばされた部分を3ミリほどの幅に細く削りましたが、
         固定用の爪が邪魔となり爪の部分を下から5ミリほどのところで切断しました。
         この部分は側面窓下から全て切断も考えましたが、今から考えると少しでも残したことで、
         車体とダイカストの間にはまり、乗務員室側面の窓ガラスが奥に外れないように、
         良い押さえになったかなと考えます。
側面ガラス・・・安全パイと考えていたこのパーツ。まずは両面を結ぶ上面の橋2本を切断。
         マスキングゾルでボディに接着しました。


全てが万事、後は動力にはめ込むだけと意気揚々。
結果どう押し込んでも約3ミリはまらない!!・・・・おーい(ー_ー)!!
興奮を抑え、冷静になって良く見ると・・・
側面ガラスパーツのガラスより下側の長さ分がダイカストの造形に当り、はまらない事がわかりました。
接着をマスキングゾルにしてよかったと自分の神経質な性格を褒め称え、
パーツを剥がしましたが、浮いた部分があったのか、マスキングゾルが完全にはがれない!
仕方がないので広い範囲に厚くマスキングゾルを塗り、パーツの切削加工に集中。
側面窓ガラスパーツのダイカストが当たる部分を窓下ギリギリまで削りました。

外から削った跡が窓ガラスに映し出されないようにギリギリに・・・・

安全パイのはずのこのパーツの加工が、結果的に一番疲れました。とほほ。。。。
しかしこの加工で、車体の被さる位置が決定することをこの時は考えもせず、目視で慎重に推し進めたのでした。
削り終わって待つこと数十分。
広範囲に厚く塗ったマスキングゾルも乾き、それを剥がすや窓の形をマスキングゾルが良くかたどり、
こびり付いていた残骸が跡形も無く面白いように剥がれていきます。

かたどった窓の厚みの部分をクリーム色に染めて!
・・・っておーい!!
なんと車体の窓の厚みの部分の青色と、下地のクリーム色の一皮までが、
マスキングゾルに張り付いて剥がれているではありませんか!!
窓の厚みの部分は、下塗りが現れ窓枠のようにクリーム色になっている!!((+_+))


右側が今回の加工品。側面窓厚みの青色塗装の剥がれが痛々しい・・・

まあ車体表面は犯されていないので気を取り直し、再び加工した側面ガラスをゾルで接着。
車体を被せると、見事!旧車体小窓58のリニューアル品が完成し、
先ほどと違う興奮が、爆発したのでした!

試行錯誤と加工の所要時間3時間。短時間の産みの苦しみ。
同じ旧製品に対し、どっしりとした下回りが凛々しく、眺めているといつの間にか朝になるほどの自己満足。
家族の誰に話そうとも決して理解されない感激です。\(〓⌒▽⌒〓) /


リニューアル品の先輪はフランジが大きいが、それにしても奥2輌旧製品の、
フランジ上面と車体との隙間は大きい

旧製品が出た時の感動は忘れません。
標準・茶・チョット明るい青大将・特急色と4つのカラー。
どっしりとした風格は、数年後にTOMIXが数種の58を出して対抗したことを鼻で笑うかのような存在でした。
しかし1/150に忠実なTOMIXのほうが、全体のバランスはいいんだとの声もありました。
そんなKATO製も、ひさし・大窓・お召し・・・とバリエーションを増やし、
やがて市場から姿を消し(型が壊れたなんて噂を聞いたりもしましたが・・・・真実は知りません)、
近年リニューアルされ、またも毎年のようにバリエーションを増やしています。
より風格を増したそれと比べると、旧製品のボディと台車の隙間はやたらと強調され、
腰高に見えてくるのが不思議です。
(旧製品は先台車上の台枠のパーツに1.2mmのプラバンを張り、
車体との隙間を無くすと良いかもしれません。
昔、専門誌にその加工例を発表されていた方の記事を思い出しました。)


標準旧製品は先台車上側フレームと車体の隙間が大きく余計に腰高を感じる。
車体端と端梁の間も長すぎる。

ノーマルの旧製品と今回の改造品を比較をすると・・・・
側面ガラスパーツの窓下の切削量で決まるボディの高さ。
この高さを標準の旧製品と合わせると、車体の裾の位置は上がり、
動力のダイカストが約1mm剥き出しになります。
この差がリニューアル品とのボディ差でしょうか?

しかし全体の印象は格段に良くなっていて、
いかなるメーカーの攻勢を受けても独壇場に感じた旧製品が腰高に感じてしまいます。
正に・・・今回の自己満足に拍車がかかる一瞬です。


リニューアル品に対して同じ動力なのに裾の位置は高く、高さは低くなってしまいました。

同じ動力で新旧ボディの比較をすると・・・
やはり・・・リニューアル品のボディは、若干寸法を大きく設計されています。
一番顕著にわかるのは正面車体裾。
下端が運転席方向に向かって斜めに下がっている部分、正面で0.5mm近く下方に大きくなっていて、
正面から見た時にどっしりとした効果があります。
側面は、ラジエーターの底辺から車体裾までの長さと、窓ガラス上辺から屋根のRまでの長さを比べると、
明らかにリニューアル品のほうが長くなっていて、これが風格を感じさせます。
車体幅はほぼ同一。長さは旧製品のほうがやや長いのでは?と思います。

それに加えてLM328iの言う「テールランプ」の表現が。
「実物換算すると1.5倍はあるんじゃないか(笑)と思えるくらい、大きい。
特に実物のEF58の初期型はかなり小ぶりだし、
後期型だって新型電機のような大型テールではではありません。
だから正面から見た印象が、実物とはかなり異なった感じなんです。。。」

リニューアル品の堂々とした風格には、旧製品は太刀打ちできません。
苦労して被せた今回の努力も正に自己満足、なんだったんだろうと、意気消沈する一瞬です。

しかしLM328iに
「ただ・・・新ボディは実物よりも「面長」に見えます。
顔の形では旧ボディの方が、実物写真や私の記憶にある58の顔に近い。」
と言われて、最近発売された特急色小窓をはじめてみたときの印象を思い出しました。
・・・・旧製品に比べると大窓に見える。
まるで同じKATO製113系のシールドビームのように、大きく見えてしまう。
実寸で窓のサイズがどのくらい違うのか計測はしていませんが、
リニューアル品の「バランスの悪さ」を垣間見た気がします。
と同時に、TOMIXのEF58を正面から見たときの平べったい顔が、非常に実物に近く感じてしまいました。
TOMIX製品を推奨する人は、本物の58を良く知る人かもしれません。


がしかし・・・
57と共有する、両端を遮光用の黒いプラで構成する旧製品動力に対し、
ボディの下端が運転席方向に向かって斜めに下がっている部分まで型取られ、
運転席表現までされたダイカストを持つリニューアル品動力は、大変な牽引力の向上を想像させ、
緻密な設計で構成されたボディの良質な塗装と色合いを含め、
「58はKATOだ!」といういやらしさまでをも想像してしまうメーカーの意気込みを感じ、
今回の自己満足に・・・変な敗北感を感じてしまうのでした。<m(_ _)m>


ノーマル(奥)と。このノーマルはDUカプラーの構造上、初回ロットでは車端側の先輪が左右分かれてました。
57だけだったかな?






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