このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

EF60の比較・・・やっぱ学研!



新型F級直流電機のパイオニアも、今まで手がけたのは、
今は亡き永大倒産後の・・・学研ブランド一社だけでした。
ロコの特性から、もっと多くのメーカーが手がけてもおかしくないのではと思っていましたが、
KATOの65の存在が大きかったのか、
改造用のキットが発売されても、製品としてなかなか着手するメーカーは無く、
最近になってやっとKATOが65の動力を使用して製品化しました(^^♪。


(左LM328i所有KATO製 右OKI所有永大製学研ブランド)


KATOの60はさすがに最近の製品だけあって、持ち前のシャープな表現にて
60を実物よりも格好よく造形してあります。
しかしこの機関車はどうも格好良くすると、私の実物の印象から遠のいてしまいます。
特に前面窓ガラス間の65P型に準じた柱の太さが拍車をかけます。(-_-;)
対して学研60゛は、窓ガラスの間の柱を省略してまで表現した前面が効いてか、
粗雑な表現と共に余計に60の印象に近づいているのです。(^o^)/

この写真のロコでは実施していませんが(つい先日ネットオークションで落札した物なので)、
500番台と共通の、20系牽引の為に付いているジャンパー栓表現されたスカートをKATO製に交換し、
窓ガラスに表現された柱の部分に同色に調合したエナメルを流し、
Hゴムに付着したエナメルを専用シンナーを染み込ませ、
ティッシュで押さえつけた綿棒で拭き取るだけで・・・・かなり印象が冴える筈です。

但し、惜しいのはガラスの材質。
柔軟性が無く、恐らく製造時横からスライドさせてはめ込む時に外側が反ったと思われる、
車体間との不一致(真ん中が少し引っ込み外側が反り出てる)は、
一度はずして、指で外側を反り戻してから再びはめ込み、
車体との面一性を持たせたいです。(下記*参照)


KATO製の印象を、自分の実機の印象から大きく遠のけているのが・・・この長さでしょう。
60はかっこ良すぎてはいけないのです。
同じ動力を共有する65は非常に感じが良く、
特にPFに関しては本線上で他の競合を寄せ付けない実物の持つ風格が出てくるのに、
60は・・・競合に対し実機と違う物に見えてしまいます。(@_@;)

学研60は、80年代初頭の製品にしてはよく表現しています。
モニター側面の出っ張り上面を掻き取ってあるなど、
ランボードの仕切り位置はKATO同様ですし(実機を模型化すれば当たり前?)
当時としてはランボードの足の表現など大変に良く表現されてます。
TOMIXの64、しなのマイクロ改め、初代マイクロエースの78,71に
ランボードの足の表現がありましたか?
KATO58,57にへこんだ中に足が表現されてましたか?
64や71,78に関しては板のみの表現、KATO製に関しては板の表現も無く、
側面に足が浮き彫りで表現されていました。これだけ凄いことなのです!
(興奮してしまいました(^○^)


学研60゛は65PFの動力を使用した為、台車枠の砂箱の向きが逆を向いてしまってます。
写真では見えませんがボディに彫刻された1位側2位側の表記が逆なのがご愛嬌です。
ナンバーは特定機番号印刷となり、はめ込み式のようにボディを傷つけません。
しかし非実感的な字体です。

パンタグラフは永大時代に製品化されたED75同様、決して高くは上がりませんが、
金属シューを使用し2枚の板バネによりバネを利かし、一定の高さを良く保ちます。
パンタの大枠は65PFに比べ格段に見栄えが良くなり、
やはり架線集電を最後まで計画していたのではと想像させられるのです。
KATOはランボード゛の足が高いのが気になります。
1000番台位の高さがあるのではと思われます。

待望のKATO製の発売。しかし永大作を見慣れた私としてはその魅力もすぐに薄れ、
学研ブランドを引き立てる一両にしか見えないのが不思議です。(●^o^●)b


(*)
実際にやってみても・・・・元々反ったパーツなのか、やりすぎると白い筋が入ったり、
うまく行ったと狂喜し、はめ込むとまた元のように反り返る・・・といった実績があります。
実際・・・当時('80年代)所有していた2輌は、このようにして窓ガラスを駄目にしました。
今から考えるとドライヤ等で加熱し曲げたらどうかと思ってますが・・・・・
それにしてもRの部分はパーツ自体が大きすぎるかな?
当時の学研はその後発展することも無く、部品の購入の試みも無く・・・
従って自分なりに修理する事になりました。

・真ん中に柱を立て
・KATO65のHゴムをマスキングゾルで型取り
・エポキシ接着剤を流し
・学研60゛の車体に圧着して
・・・・・待つこと5分、Hゴムを表現する。
今では信じられない執念ですが・・・もう17年も塗装待ちの状態なのです。。。。。


左がエポキシ接着剤加工品、右が加工品の前面のレジンコピーを継いだもの。
下回りは、昨年末にネットオークションに学研(永大)の綺麗なボディに、
何故かTOMIX65PFの動力が付いて、ジャンク品として一般色と特急色との2輌出品を落札。
これがあまりにも綺麗なボディだった為、これらの加工品のオリジナル動力と交換してしまい、
落札品のTOMIX製動力を使用した為・・・・下回りが若干短くなってしまいました。

エポキシ接着剤での加工品は一般色に、レジンの加工品は特急色に塗るつもりです。
前面窓ガラスはKATOのEF65旧製品を使用予定ですが、
昔まだKATOがパーツの分売をしていた頃、何故かこのパーツを買い占めていて良かったです!!


加工品の前面のレジンコピーを継いだもののアップ。
側面との継ぎ目に段差を発見し、その部分を剥している為、微妙に隙間があります。
特急ラインは薄く削り、手すりは最近のKATOの仕様に合わせようかな?
エポキシ加工品と共に20年近くの時間が経ちますが、未だ経年変化は認められません。
しかし・・・完成するとボロボロ崩れる予感がします!レジンは収縮するんだっけ・・・<(`^´)>






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