このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

EF65 500 旧製品のタッチアップ




左リニューアル品、右旧製品

KATO製EF65の旧製品は、全て前面クリームのサイドの塗り分けのRが省略され、
角ばった塗り分けになってます。
旧製品をリニューアル品と並べると、細かなディテールは遠くに行くほど視力に消されてしまいますが、
列車の流れるラインは遠めに見ても目立つものです。。。

Rの塗り分けが無ければ無いでも、それはそれでKATO旧型機?らしくて良いのですが、
しっかりとRを表現してあるリニューアル品を見てしまうと、品質の違いを感じてしまいます。
一度、それを感じると、遠くで走っている姿でもこの部分は非常に目に付き、
旧製品のそれは興醒めしてしまいます。
永大PFはしっかりRをつけて塗装してあるのに!
ってKATO製の旧型P型の方が永大製よりも10年も前に製品化したんでしたっけ。。。。

というわけで、ここで紹介するのは、旧型製品の塗り分けを、
簡単にリニューアル品(実機)の塗装の塗り分けに近づけ、見栄えを良くするヒントです。

1.マスキング
上下のクリームの特急ラインに沿って、前方から乗務員ドア前まで、
ラインをマスキングするようにセロテープを貼りました。
実機では上のラインは乗務員ドアより前の部分は少し細くなっています。
それに合わせてラインも少し細くしちゃおうかなっと。。。
ところで今回の作業に関するマスキングは、左右、前後の4面とも、この2箇所だけなんです!!(^O^♪


この製品は元々ブルーの塗分けラインが悪く、おでこが出てます。。。

2.塗料
エナメル塗料を使用しています。
何故エナメルかと言うと、元の塗装を犯さないからです。
元の塗装を犯さず、専用シンナーで落とせる事は、失敗してもやり直しが出来るという事。
根が不器用な自分には、とても都合の良い選択。
やり直しができる事は、作業を大胆にします。
作業が大胆になれば手先もビビらず、良い仕上がりが期待できます!

色調は(記号はタミヤカラーの製品番号)
X-14 スカイブルー:1
X-3 ロイヤルブルー:1〜1.5
フラットベース少々

で調色しました。小面積の色入れだし、シンナーでも薄めるので、使用量は1〜2滴で十分でした。
気持ちだけ赤も欲しいのですが、なるべく似た色という感じで構わないと思います。
但しクリアやフラットベースを使い、艶の感じはボディに合わせたいところ。
1度でギリギリ色が乗るくらいの濃さがベストかと思います。
エナメル塗料は筆ムラが起こりにくい塗料だし、しかも小面積と来たもんだ!!(^O^)!!

エナメル塗料は保管中にすぐ凝固してしまうので、管理面では大変です。。。。

3.塗装
筆に塗料を含ませたら、画用紙や古新聞に何度か塗り付け、余計な塗料が付かないように調整しました。
下のラインはなるべく余計な部分に付着せぬ様、狭い範囲に塗るように、
筆の腹を使ってクリームとマスキングテープの交わる部分に、
Rを描くと言うより45度の線と60度位の少し曲がった線を組み合わせるような塗り方がベストかと。。。。
上のラインは雨樋に沿って雨樋の裾に微かにクリームを残すといい感じです。
と言ってもこの部分はかすかに色が乗る程度となってしまいますが(#^.^#)b

左から順に、・筆に付いた塗料の量を調整
・45度と60度の直線に近い緩やかな曲線の組み合わせ
・マスキングを剥がす。

写真では撮影に焦り、マスキングを剥がすのが早く下側の直線が乱れちゃいましたね。。。
この後、専用シンナーで拭き取り、やり直しです・・・

尚この写真の場合は、製品の塗装状態が水切り後方までクリームの塗料が回っておらず、
上側のRは描く隙間がありません。逆に水切り後方にクリームを塗る必要があります。。。
従って今回は前述のおでこの製品の塗装の乱れを、
下記の写真のように逆にマスキングして直しました。


エナメルだと筆で修整した事が分からないのが良い事です!!

4.完成
マスキングを外して見ると・・・・実機に等しいRフィニッシュが現れます。\(^O^)/

リニューアル製品よりも実機に近い、正面窓柱の狭さ、その良さがぐっと引き立ちます!?

どうです?リニューアル製品と並べてみてください。
元々前面の表現は、旧製品の方が正面の窓柱が細く、実機に忠実なところもあって、
遠目から見ても全く遜色ありません。避雷機周りの配管等もしたくなります。<(^O^)>

奥がリニューアル品、左は未加工品。そして右が今回の加工品。

失敗したり余計なところに色が付いてしまったら、エナメル専用シンナーで落とす事が出来ます。
その際窓ガラスは外して作業したいですね。。。。
もし窓ガラスにシンナーが付着したら、拭き取っても曇っちゃいますもの。
透明パーツって、Hゴムの表現されたパーツはその角がコンパウンドでも磨きにくいし、
綺麗に曇りが取れないし、無理して力を入れコンパウンドなんかで磨くと平面が崩れてしまう。。。

窓ガラスはいろいろと利用出来、修理用に限らず加工の幅も広がるので、
標準Assyパーツとして販売してもらえないでしょうか?
そしたら旧103系ECだって新103の窓ガラスを簡単に使え、客室窓のはめ込みも簡単に表現できまっせ!
キハ20系気動車だって52のパーツで・・・
普通に考えても、窓ガラスは傷も付きやすく、立派なAssyパーツとして単品でほしいのになぁ。。。
やっぱり管理の問題ですかね?(・_・;)


設計とディテールのしっかりした旧製品だからこそ、
リニューアル品の中に混在しても、ちょっとした色入れで見事に引き立ちます!\(〓⌒▽⌒〓) /!!





このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください