このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

第二章 所有者両の紹介  

この動力の調整済みの状態は、数年前に未分解の製品を購入し確認済み。
床下の2枚のダイカストの歪みを極力真っ直ぐにし、取り付けは水平になるようにネジ止めすれば良い。
という自分の自論の下、調整方法は承知しているはずなのに・・・・・
なかなか腰が重く、小学6年から中学1、2年の頃購入した3輌はほったらかし。
そして今回第一章で紹介したカビカビの中古品の動力が、非常に好ましい動きに超変身!!

この結果に非常に気を良くし、旧動力調整のプロ!とタカをくくるほどの自惚れも重なり。。。
当時分解してネジを強く締めた為に、30年間もの間調子を落としている3輌の同動力製品と、
第一章で紹介したカビカビ製品と合わせ・・・合計3輌を調整する事にしました。
昔購入した3輌の内、1輌目は乾いたカラカラ音が大きいだけで動きは滑らかなので、
今回の調整は見送りました。
小学6年か中学1、2年の頃購入した3輌が、ここに復活するのです!!

以下旧動力の調整のレポートです。

<まずは各機種の経歴>

右から2つ目の、1輌目に購入した製品は、今でも調子がいい

右から

・3輌目に購入した製品:
 この3輌目は入手経緯が不明。1978年頃、前の2輌が改造により原形を留めていなかったので、
 歯医者の帰りに衝動買い・・・かな?
仕様:
 Hゴム無塗装。メッキの特急ライン。サイドのクリームのラインはキッチリと、
 運転席周りのクリームに繋がっていた。パンタばねは金属。
 現在当時の原型を留めず不明ですが、
 恐らくカビカビ中古品とと同一ロットのEF70用台車、EF65用のスカート使用だったのでは?
 2枚の床板及び台車のダイカストは銀色。プラ製ウォームギア使用。
 *ラインの食い違った塗装が気に入らず、再塗装を試み失敗。
  2輌目で実施したF型改造の車体に使用し、車体を無くす。
 *その後、当時改良された動力のP型専用台車枠とスカートにAssy交換。
  長い間ボディが無かったが、カップギアリニューアル2回目生産ロットの車体に交換。

・1輌目購入製品:
 動力としてD51に次ぐ購入2輌目。1974年頃に歯医者の近くの模型店で購入。
 当時4輌の20系の先頭に立ち、毎日のようにボロボロのジョイントで締め繋がれた組線路のエンドレス上を、
 所狭しと・・・・スケール速度390km/hで爆走していた、我が鉄道の功労車。
仕様:
 Hゴム無塗装。メッキの特急ライン。サイドのクリームのラインは太く、
 上側は運転席周りのクリームと食い違い切れていた。パンタばねはプラ製。
 EF70用台車、スカートを兼用していた。
 2枚の床板及び台車のダイカストは黒色。金属製ウォームギア使用。
 当時P型専用台車とスカートに交換。車体はリニューアル2回目生産ロット分に交換。
 *EF70用スカートのサイド裾を斜めに削り、両サイドの削る角度が出せず憂鬱に。。
 *大金叩いて当時のケーディーカプラ−化。
  スカートの開口部が綺麗に仕上がらず、しかも折れる。
  台車ダイカストのスカートがマウントされる部位が一箇所折れる。
 *巷の製品がEF65専用の台車枠となり、台車枠とスカートをAssy交換。
  その際、台車ダイカストの組立方式がはめ込み式になっている事を知り、はめ込み部を削って作る。
  手の指が痙攣するほどの手作業に消沈。。。
 *1000番台に改造。後に落下で車体が無くなる。
 *動力ダイカストには、1980年頃大手デパートで購入した 「釘まで切れるピラニアのこぎり」と言う
  工具の切れ味を試す為に運転室部をカット。
  この時代に運転室を表現していたのはちょっと自慢か。。
  しかし深く切り過ぎてシャフトが固定できなくなったので、プラ板で補強してあります。。。
 *その甲斐あって重量配分が良いのか、絶縁シートを0.5mmのプラ板を使用したせいか、
  こいつの走りは低速と共に心地よい乾いたカラカラ音と共に当時から完璧です。。。
  こいつも長い間ボディが無かったが、リニューアル2回目生産ロット分の車体に交換。

・2輌目に購入した製品:
 恐らく1976年頃か、一度にたくさんの車両を買えない環境で、電車気動車はなかなか編成に出来ず
 4輌の20系ブルートレインと4輌のコキ、コキフを所有する中、
 朱色のEF70と迷って自分のお気に入りのEF65を再選択。
 歯医者の近くの模型店で購入。
 確かサービスカードが2、000円分に近く溜まっていたので、それを使って生涯初めての同一形式重複購入。
仕様:Hゴム無塗装。メッキの特急ライン。
 サイドのクリームのラインは太く、上側は運転席周りのクリームと食い違い切れていた。
 パンタばねはプラ製。EF70用台車、スカートを兼用していた。
 2枚の床板及び台車のダイカストは黒色。一輌目と違いプラ製ウォームギア使用。
 当時P型専用台車とスカートに交換。車体はリニューアル4回目生産ロット分に交換。
 *1輌目購入製品と同時にEF70用のスカートサイドの加工。同様の憂鬱に。。
 *1輌目購入製品と同時にケーディーカプラ−化。
  こいつもスカートの開口部が綺麗に仕上がらず、しかも折れる。
 *1輌目購入製品と同時にEF65専用の台車枠とスカートをAssy交換。
  1輌目購入製品の台車同様に台車ダイカストにはめ込み部を削って作るも、
  まともに出来たのは一つだけという結果に消沈。。。
  台車ダイカスト3つをAssy交換。
 *F型耐寒仕様に改造。改造中に上手くいかず、3輌目に購入した製品のボディを泣く泣く使用。
  後に苦心して作り上げたひさしが折れ、逆上して車体を無くす。

・1章で調整した製品 ・・カビカビ中古のP型。前述の通り。



<上記3機への愛着>
1974年から、70年代後半にかけて入手した3輌には、
当時独特だった省略表現の車体にHO並のディテールとすることを追い求め、
上記のような改造で、その車体は滅びていきました。
車体のない動力は、分解後力任せに組み上げた事による異常音・集電不良で不快感しか与えてくれませんが、
その昔改造したF型やPF型の思い出を蘇らせてくれます。
しかし当時車体のない走る動力を眺めるその姿は、端から見ると異様だったかと。。。

デパートで「釘まで切れるピラニアのこぎり」と言う商品を購入したとき、何か切りたくなり、
1輌目に購入した製品の運転室部をカットし、動力の調整をしたことがあります。
そして、モーターの厚みに床板ダイカストが曲がるのが不愉快で、
絶縁紙を少し厚めの0.5mmのプラ板に変更したのです。
するとこの製品は、大変調子の良い物に生まれ変わりました。
この時は運転室部分をカットした為、たまたま重量配分が良くなりうまくいったのかな?
なんて思い込みましたが・・・
しかし・・・他の2輌の調子は戻らず。
経年変化を思わせる、白く被った台車のスパーギアが・・・分解の度に気になりましたが、
車体も無かった為に2輌目・3輌目に関しては、敢えて調整をしようと言う気にならず、
途中で投げ出してしまいました。。。。

<上記3輌の改造計画>
その後3輌共、製品にないF型への計画が頭をもたげます。
1度製作するもその強度から崩れていった苦い経験へのリベンジ。
当初はライト付きの製品に対抗するように屋上モニター部の裏を加工して基板を入れ、
ヘッドライト点灯化を計画したり、スカートはF型耐寒仕様への改造計画に基づき、
ジャンパー栓などの表現・形状からPF型の旧製品の物を検討し、2輌に交換・装着したりしています。

しかし、この計画は・・・カプラー周りの復心装置の製作のところで行き詰まり、
その後の課題となってしまいました。
時が経ち、EF65もリニューアル化され、新旧の共通設計の恩恵を受け、
最新のリニューアルボディを被せていった次第です。
そして・・・今度こそ、この新しいボディを耐寒型のF型にしよう!!
一つは復心装置のカバー無し!もう一つはその点検穴の小さな標準タイプ!
最後に点検窓の大きな広島型!なんて。。。決意は硬く20数年。

しかし、数年前に専門誌の別冊に8輌位の完璧なF型作品の記事があり、
非常に羨ましく、愕然とさせられました。
自分が戸惑った復心装置は精密パイプで精工且つ簡単に表現されている。。。
嫉妬してしまったんですね、いい親父が。。。

<そして入手した同様の動力不具合状態のカビカビ中古機。。。>
計画だけで一向に事を進めない中、動力の調整すらしなかった、この3輌。
第一章でのちょっとした入手によるカビカビ車輌の調整の成果が、この3輌の動力の調整に火を付けたのです。

少し個々の車輌の紹介が長くなりましたが。。。。
それでは次章に改造のの顛末を紹介します。






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