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旧マイクロ製EF71前面窓をTOMIXパーツに!




ノーマルの状態。こいつを現在の製品に混ぜても引けをとらぬようにグレードアップします!!

*前置き・・・(自己満の記録なのでどうぞ下記、本題へ)
当時、しなのマイクロが社名変更をして、マイクロエースとしてプラ製品を発売した、
ラインナップの内の交流機です。
EF71は、TOMIX製と競作となり、
1/150に準じたと思われるこのマイクロエース製品は屋根が低かったせいか、
バランスのよい(やや大きめな)TOMIX製に比べると貧弱に見えました。

全体の雰囲気よりも、自分としては当時のKATO製EF65PF型のような引っ込んだ前面窓ガラス表現を、
さらに大きく引っ込めたような正面窓ガラスが気に入らず、購入する気になりませんでした。


こんなに引っ込めてしまうのであればHゴムは車体側に表現してくれ〜・・・

そんな思いの中・・・・20年前のある日、大型模型店の片隅にあった籠の中に、
破格の価格で数量の売れ残り旧マイクロエース製品が転がっていました。
この価格なら!と言うことでチョイスしたのが、姉妹機のED78でした。。。
EF71はTOMIX製があるし、競合の無いED78は逆に魅力を感じたのが、その理由でした。

その後、旧マイクロエース製品は店頭から姿を消し、
小さな模型店に10系客車の売れ残りや少量再生産品を見かけますが、
今回の記事の対象となるEF71の姿を見るためには、
中古屋で法外な金額の付いた委託品くらいでしか目にする事が出来ませんでした。

時が経ち、新生マイクロエースが痛快な製品群を送り出す中、
当時のこの2つの製品も動力の中身をリニューアルされ、ラインナップされます。
手元にあるED78とは動力の性能が違うので重連できないし、
今更、古い気に入らない車体を纏った製品を購入する気にもならず、
懐かしい製品が蘇ったなと・・・思い出に更けさせてくれるだけでした。

同社の製品ラッシュにそんな思いも忘れようかと言う時の2004年12月。
中古屋にナンバーも貼り付けていない、当時のマイクロ製EF71が2輌転がっていたのです!

こ、これなら!手持ちのED78と重連が出来る!

製品の出来に対する嫌悪感とは関係の無い気持ちが、すでにレジ横で試走をさせていました。
しかし・・・1輌は酷い異常音だったので。。。。静かな方を購入しました。
早速持ち帰り、じっくり眺めると・・・やはり嫌悪感を抱かせます。

なんで買ったの!!

年が明けた1月、ある模型店でTOMIXのED75の前面窓ガラスの分売パーツを見つけます。
KATOではホビーセンターが企画する黒Hゴムしか期待できない中、
再生産の部品が残っているのか、ボディパーツの分売は非常にありがたく感じます。
と同時に永大製のED75に交換できるかな?・・・・・・と言う軽い気持ちで購入しました。
そして先日、忘れかけていたこの窓ガラスを手にし、ふとヒラメキました!

以前から前面のパノラミックウインドウの気に入らなかった、旧マイクロのEF71に移植できないか?

移植・移植・移植・・・・・・・・・・・・・・


*本題!!
(分解)
黒い屋上機器の乗る屋根板パーツを横に押すと、どちらかの方向にパーツ自体が簡単にズレ
ホイッスルBOXに当たります。
当たったところでずれた屋根板パーツの先端を軽く持ち上げ、更にずらすと、
爪がはずれ、屋根板パーツが外れます。
車体を動力に止めるネジが現れ、2つのネジを外すと動力が取り外せます。

上:屋根のパーツをスライドし外したところで、下:ネジの頭が出現した様

*窓ガラスパーツの取り付け!!
(検討・仮付け)
運転室側面窓ガラスのHゴムが車体側に表現されている旧マイクロ製品に対し、
TOMIXのED75用窓ガラスパーツは部品側への表現。
製品側の窓枠を広げてはめ込むことも考えましたが、
元の製品のモールドを生かすことを選択。
パーツ側の側面を切り離す事にしました。。。。って大掛かりな改造を避けただけです。。。。

正面のみ残ったパーツを表から取り付けてみると、奥がきついようで完全にはまってくれません。
そこで窓穴の裏側から厚み半分の部分を軽くやすり広げました。

すると少しきつめではありますがぴったりとはまってくれます!!

まずは製品同様にはめてみました。
結果はしなのの製品の方が車体の厚みが厚く、
3面折の前面に対して「平面」にしかパーツははまりませんでした。

右:しっかりはめ込んだのに。。。
左上:表面面一にならない。。。
左下:はめ込んだ窓パーツ。既に必要部分だけの切り出しに掛かっている。

(切り出し)
以上の結果で、
 ・運転室窓ガラス各2個・貫通扉窓ガラスを各個に分けて切り出す。
 ・貫通扉部分は薄く取り付けシロを残す。(←結果的に意味無かったですが・・・)
と方針を決定。

早速実行して見ると・・・どうでしょう?

製品はまるで異次元から送られてきたかのような!まとまりを見せます。
元々、良い設計がなされていたのか、
今までボテッと・・・付いているのか付いていないのか分からないくらいに短く感じたひさしも、
ピンと張り出し非常に存在感を浮き上がらせ、全体が別物に見えたのです!


上:加工前・下:加工後。ひさしの存在が実感的になるのがビックリ!!

*全体のプロポーションアップ!!

(スカートの位置)
せっかく前面の見栄えが良くなってくると、スカートが気になります。
カプラーの左右動を避ける為の大きな開口部分よりも、
元々首が短いカプラーのナックルを避ける為か、奥に引っ込んだ「位置」が気になるのです。
そこで早速ダイカストにはまるスカートの爪を薄くカットし前方にずらして見ると、
・・・・それだけで全体が引き立ってきます!

これは開口部を塞ぎ、0.4mmの洋白線の心棒をたてKATOカプラーを装着しよう!!


まずは開口部を塞ぎ前方に移動させたところ。

・簡易的にプラ板で2.5mm幅の帯を作り、スカートの開口部の両端に貼り付け
・心棒を立てる為の台座を製作

しかし・・・ここで問題が発生しました。
KATOカプラーのナックルの位置がスカート裾より下に来てしまうのです。
これはさすがに現実離れしてしまい、結果・・・大掛かりなスカート延長をすることになってしまいました・・・

(スカートサイズの拡張)
使用したのは余裕を持たせた1.5mm幅に切り出した0.3mmプラ板。
まずは裾全体に貼り付けました。
しかしその結果、サイドから見ると縦に長く感じ、前方に移動した為台車との距離が異様に大きくなった為、
側面も拡張しました。
前面から見た時の幅も広げたいのですが、ジャンパー栓とのバランスが悪くなって大掛かりな改造となる為、
今回は諦めました。

洋白線の心棒に0.4mmの穴を開けたKATOカプラを差込み、高さを確認後全体のサイズを決定。
形を整えました。
やや明るいグレー(交流機はやや明るいグレーがお似合い?)を吹き付け、仕上げとしています。

(KATOカプラーの固定)
心棒を立てた台座とKATOカプラーの間にカプラー用スプリングを挟み、スノープロウを取り付けて固定しました。
復元装置としてカプラーの根元0.1mm横に来るよう、0.3mmのプラ板の帯2本をスカートの裏に接着しました。
正確には復元装置とはいえませんが、カプラが正面に来たところで引っ掛り、形態を保ちます。

以上で一応の完成を向かえた旧マイクロEF71。
実家に有るED78を引っ張り出してきて同様の加工をすれば、
現行製品に対抗できる前面同士が面合わせ、晴れて重連を実現できるでしょう。


完成写真は後日更新します。写真はスカートを拡張したところ。
全体が縦長に大きくなり、実機の印象とはかけ離れてしまいました

*そして。。。あっぱれTOMIXのパーツ分売!!
各社に部品を供給しているTOMIX。
今回のパーツを同様に他の製品に使用したらどうなるでしょう?

KATO製EF651000番台

ジャンクの車体につけてみました。ほんの少しですが、きつく、はまりませんでした。
車体側をわずかにやすっています。
貫通扉も同様にはまりませんが、面倒なので取り付けていません。
EF65の車体は角のRがきついので、
緩やかにサイドに流れるED75のパノラミックウィンドウでは斜めから見たときに
元製品同様にガラスがかなり引っ込んでしまうのでは?と想像していましたが、
Hゴムは車体表面に現れ、なかなか感じがいいです。
但し、正式に加工するときは窓全体を0.1〜2mm上に上げた状態で取り付けたいです。。。!


永大製ED75

加工中の43号機に取り付けてみました。
元の製品のままではブカブカですが、接着剤無しで写真のように保持することが出来ました。
永大製のED75をお持ちになっていて、正面窓ガラスが気に入らないとか、
分解して窓ガラスを破損紛失してしまった・・・・などと言うケースには、このパーツは最高です。

以上のように他社製のロコまで化かしてしまうこのパーツ。
このパーツでこんなことできる!!
見たいな事実を、メーカーに確認してもらい、
今後も修理対応に関係なくAssyパーツを充実させて欲しい物です。。

でも、下手をすると他社の製品の売リ上げを助けてしまう(?)、この考案。。。。
各社に部品を供給、またはOEMしている、大手メーカがバックに付く?
TOMIXだからこそお願いできる唯一のメーカかもしれません。






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