このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

EF58の新動力+旧ボディ改造訂正・補足あり



資料によると1981年。 KATO初のNゲージモデルC50が全く新しい設計で発売されました。
広告を見ると、
・ボイラーをまたぐハシゴ
・それまでのモデルには省略されていた端梁に付く開放テコ
・キャブ下の配管ディテール
これらの事実と合わせて、当時改良されたC62から引き継がれる、
選択式別成型のキラキラと輝くナンバープレートが装着された広告写真に、
異様に心を躍らされ、即購入に至った記憶があります。

今にしてみれば、上から見ると開放テコやボイラー上の手摺類は板状に見えてしまいますが、
当時は新しい時代を感じさせる1輌でした。
そんな1輌も、エンジンドライブとなった為の設計の努力があったようです。
その一つは、キャブが旧製品よりも長くデフォルメされてモータを隠していますが、
役目は完全に果たし切れず・・・キャブからは数ミリのモータがはみ出してしまっていました。

この部分が非常に残念に感じた当鉄道では、
動力もC11と兼用されていてとって知ったる構造と分かるや、購入後即分解。
モーターの一部を削ってキャブに押し込んでみる等、加工対象になってしまいました。。。

時は過ぎて、2005年だったでしょうか。。。
中古屋に動力不調としてこの製品が2000円程で転がっていました。
状態は
・ダミーカプラーは無く、それがはまる端梁の部分が欠けている
・公式側クロスヘッドのユニオンリンクに繋がるコンビネーションレバーの紛失
・キャブの配管を模した床板のモーターの支え部分の欠落
・テンダーの手摺の折れ
・・・と動力だけでなく散々な状態でしたが、
テンダーの手摺以外、ナンバー未装着のボディーはとても綺麗で、価格の安さに即購 入しました。
欠損しているクロスヘッドとユニオンリンクは、
その昔中村精密のC53のディテール アップにと、
KATOの高田の馬場ショールームで購入済み。
端梁も同時期に購入し、ストックしている記憶があったのです。

持ち帰ってすぐ、キャブの床板モーター支え部分を中心に修復を進めましたが、
モーターのブラシ部分に整形された、ダイカストへの固定用突起が朽ち果てて ボロボロで、
支えを作ってもモーターの完全な保持が出来ない・・・と言う大問題児である事が分か り、
愕然と訳が分からない怒りの中、瞬間接着剤で動力ダイカストにモータを接着したところ、
自分の保有するC50の中では、一番完璧な走行をするようになってしまいました。


手元にストックしていた部品で復活した中古品。
モーターの支え部分の欠落に対応し新たな押さえを作ろうと、
プラ板で作ったキャ ブ下の床板は・・・
ダイカストブロックにモータを接着した為無駄になってしまいました。。。

この中古品の修整中に、当時の加工の中で気に入っていた、
「ドローバーを切断せずに機関車とテンダーの間隔を縮める」加工を、
この中古品にも施してみましたので紹介いたします。


加工前の間隔。 ドローバーの加工を始めます。

*テンダー側の穴の加工
製品のドローバーがはまるテンダーの穴の後ろに、2mmの穴を開け直しました。
一度に2mmの穴を開けるのではなく、まず一回り小さな1.5mm位の穴を開け、
曲がっていれば丸やすりで穴の中心を修整し、最後に綺麗な2mmの穴を開けます。

新しく開けた穴

テンダーの受け側に新しい穴を開けた後、不要となる古い穴のある部分をカッ トし、
ドローバーがしっかりと左右に振れるように、 テンダーの受け側(カットしたところ)に丸みを持たせます。
また、そこにドローバーがはまりやすくなるよう、カットした部分を斜めに仕上 げます。

不要部分と仕上げ・・・ピンボケだけど

*ドローバーの修整
テンダーのドローバー受けは、もともとテンダー床から出っ張っているため、
ドローバー受けに新しく開けた穴の内側が、すぐに壁のようになってしまいます
そこでドローバーのテンダーの穴の裏側にはまる部分をカットし(目測で1/3をカット) 、
この部分も左右に振れるように丸みを持たせました。

こんな感じです

*組み立て
元通り組んで行くだけですが 分解するだけでポロポロと取れてしまう集電用のリード線は、
モータ側もテンダー側も、集電板の先端近くにリード線が半田付けされています。
リード線を集電板の真ん中付近に付け直し、皮膜の部分を接着したいところですね。



*最後に
実機の間隔はもっと狭い訳で・・・結局はモータが邪魔をしてくれているのです。
しかしながらD51( KATO製D51動力との対決記 に記載)に続く、
接着の効かない材質を切断せずに間隔を縮めることができた1輌を眺めると・・・
モーターのすぐ後ろまで近づいたテン ダーに、まさに自己満足なのでした。
でも、2007年12月にKATOが発売したC62を眺めるてみると、
こんな加工も今後の製品では必要なくな るのでしょうね。。。






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