ローカル駅セクション
写真奥が補修後のリニューアル製品、手前は旧製品
ユーザによる、後付け手摺り・・・EH10のリニューアル製品で採用されたこのパーツは、
旧製品とは全くの別物に見せるほど、極めてインパクトの強いパーツです。
自分はEH10のリニューアル品の購入を逃した為、まず初めにE851リニューアル品を手にする事で、
開放テコと共にその効果を実感しました。
KATO製E851は旧製品と型は同じなのに、この開放テコと手摺りの2つのアイテムは、
元々出来の良かった旧製品を、現在の製品レベル以上に引き上げてしまいました。
しかし!その取り付けの際、パーツをカットする時、
ランナーをどのように切り落とすかを考えさせられます。
心情的には一度にサクッと切り落としたい。。。
ランナーと手摺り面に水平にニッパーを当て、一気に切り取ると・・・・
見事!手摺りはM型に曲がってしまいました。。。
この失敗により、この時は仕方が無いので手摺りに対して平行にニッパーの刃を当て、
若干のランナーを残してカット、取り付け後にランナーをヤスリ修整したものです。
そして今回・・・入手した中古のEH10、3輌に取り付けてみました。
しかし、やはり一度にサクッと切り落としたい。
手摺りに対して平行にニッパーの刃をランナーを残す事無く当て、
一気に切り落としてみました。
すると!!手摺の表面のRは見事に切り取られ、
エッチング製品の様な鋭角な断面となってしまったのです。。。。
このパーツは塗装が乗らない事もさる事ながら、切断面が非常に光り輝き、目立ちます。
よく出来た製品が、この切断面で興醒めになってしまうのです。
遠くから見れば分からないんですが、よく出来たタマに傷・・・・
これではいかんと一念発起!
しかし・・・接着剤を盛るなどの努力も、この材質では時が経つと剥がれるのは目に見えています。
そこで考えたのが「食い付きの良いだろうエナメル塗料を盛る!!」ということ
1.爪楊枝の先を塗料漬け。塗料はよく撹拌し薄めずに使用。
2.爪楊枝の先から垂れ落ちなくなったところで車輌を水平に持ち、手摺り表面に上から下まで塗料を付着させていく。(この時塗料は手摺り裏側に回らないようにする)
3.多量に付着した塗料は引力の法則で下側に溜まってしまうので、車体を水平のまま約5分保持する。
4.この工程を片面3回繰り返す。
左 :水平に保持した車体。分解しなくても充分に補修できますが、
下に来る反対側の前面の打突防止に、直線線路に乗せたまま保持してます!
右上:写真では撮影上卓上に置いて補修してますが、
実際は垂直に保持したまま作業しないと補修後の太さが一定しません。
右下:爪楊枝を移動させ塗料を乗せている最中
写真の爪楊枝に付く塗料の量は多過ぎ!この半分位で可です。
多すぎると全ての塗料が製品側に付着し、最悪の場合車体に垂れます。
もしそうなっても、焦らず車体を分解し、エナメル専用シンナーで拭き落とせます。
たった以上のことで、見た目も綺麗な仕上がりとなったと自負しています。
深く削れた箇所に多く盛るような付着のさせ方で、必ず直るという念力が良かったかと。。。。?
・・・ってどうでしょう
心配された食いつきも、箱の出し入れくらいでは影響がありません。
さすがはエナメル塗料。
乾燥後硬くなるアクリルであれば、盛った塗料がポロッと剥がれるのではないでしょうか。。。
見事に補修された前面手摺り
先にも書いたとおり、このパーツの効果は模型のグレードを一気に上げるのです。
前面手摺りのみならず、グレードUPとして側面手摺りや屋根上、
他機種では前面窓下手摺まで別パーツ化してもらいたい!
それらに関しては、車体側にパーツ差込用の穴あけガイドの凹みを表に記してくれるだけで良い。
気の向いた時に凹みに従いピンバイスを使用して穴をあけ、丁寧にグレードアップして行きたい!
・・・・と思うのですが、
遠い昔、KATOから京急800系がキット発売された時、
個々の床下機器の別パーツ化が不評だったと聞いた事がある事を思い出すと、
大量生産品では、やはり無理な相談なのかな〜。。。
但し、ユーザーが簡単に取り付けられる努力はして頂きたいです。
最近の製品では、信号炎管が装着後ランナーをもぎ取ると言う具合に簡単になったのは、
KATOが常にユーザーの立場を考えている事が分かり、さすがと感じると共に好感が持てます。
この手摺パーツは、ランナー接地面を手摺が車体にはまり込む両端に設け、
表にカット面を露出させない等、考慮して欲しいです〜。
最後に・・・・
全てのパーツに言える事ですが、はまり込む先端を丸くするのでは無く、
もう少し尖らせてテーパーをつけてもらい、
取り付けの穴に突き刺さるように出来ないのかな?
ユーザーは突き立てて押し込むだけと言う感じで・・・
それから、注意事項としては、差し込み時にかなりのきつさを感じる様であれば、
穴をドリルの刃で若干広げて緩くしてから差し込まないとないと、
将来そこからヒビが入る恐れがあります!
・・・・って過去に苦い経験をしているからとはいえ、最近ではプラの材質も変わっているだろうから、
ちと考えすぎかな?
(補足)
後日LM328iから、「ランナーとパーツの境目にカッターの刃を垂直に当てると、
パキッと綺麗に切り取れるよ」との言葉。。。。
いいんだっつーの!
これはこれで、失敗したときの補修方法なんだから!
ぎゃふん