このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

モニター窓Hゴムを簡単表現




左がKATOカプラーのジャンパー線をカットしたもの、右がTNカプラー化したもの。
カプラー胴受け部分の表現がある方が実感的。

*憧れの10連を実現したい!
マイクロエースが発売してくれた西武701系。
細かい部分の不満は抜きにして、全体的な満足度は高い製品です。
でも・・・実物みたいに10連でも活躍させたい、それも、できたら他形式との混結で・・・
となると、既に製品化されているKATOの新101系はどうだろう?そう考えるのが普通です。
そう考えてしまった私、「欲しい!」と思うとなぜだかすぐ手に入るというジンクスはここでも生きて、
早速新101系増結4連セットを、あっという間に手にいれたのです。
マイクロエースの動力車1両で、混結10両編成を走行させられるかな・・・という不安もありましたが、
まぁ、どうにかなるでしょう。

*連結させるにはどうするか・・・
KATOの新101系増結セットは、両先頭車が中間に入ることを前提としているため、
先頭車も最初からKATOカプラー化されています。
一方、マイクロエースの701系先頭車は・・・発売時はダミーカプラー。
これを引っこ抜いて付属のアーノルトカプラーに交換すれば、
4両セットと連結できるようになっています。

しかし・・・・アーノルトカプラーを利用するのでは、連結面間が広くなってしまい、
連結していないときの見た目に難が出てしまいます。
また、KATOの新101系の台車はKATOカプラーがはめ込み固定されていて、
簡単にはアーノルト化することができない・・・という事情もあります。

そこで考えたのは・・・・
TNカプラーに交換が容易なマイクロエース製品の利点を活かし、
「ボディマウントTNカプラーを装着して連結する」という方法です。
KATOの車両にTNカプラーを固定させるのにちょっと工夫が必要ですが、
それさえクリアできれば、機能的にも見た目にも一番だと思うのです。

*KATO101系先頭車の改造
マイクロエースの床板は、ボディマウントTNカプラーが固定できる構造です。
なので何も改造は必要ありません。
ダミーカプラーとその台座部分を取り外し、TNカプラーをはめ込むだけで完了です。
見た目的にも、モールドの甘いダミーカプラーより、シャープなTNカプラーに替えた方が、数倍よくなります。



一方KATOの車両は・・・TNカプラー装着は全く考慮しておらず、切った貼ったの改造が必要になります。
分解して構造を確認しながら、改造方法を考えることにしました。

KATOも最近は分解がラクになりましたね。
早速先頭車を分解してみると・・・ライトユニットを組み込めば、簡単に点灯化できるんですね。
ならば、せっかくなので点灯化を視野に入れ、この構造を壊さずにTN化することを考えたいものです。
以前、 KATOの153系先頭車をTN化 した際には、
KATOの床板は厚みがなく、完全にカットしないとTN化するのは難しいということを既に体験済み。
・・・・ここでもその難題は同じでした。
しかもTNカプラーを装着するちょうどその上に、黒い遮光ケースがあるのです。
これが邪魔になって、153系のような方法(上からプラ板を貼り、そこにTNカプラーを装着)は無理でしょう。
これはどうしたものか・・・ちょっとの間、眺めながら考えました・・・・が、
床板をTNカプラー分だけカットし、遮光ケースにTNカプラーを接着してみては?とひらめいたのです!

方法が決まりさえすれば・・・後は実行するのみ。
運転台下の床板を、ちょうどTNカプラーが入る部分だけカットします。結構雑な改造でもOKです。

遮光ケースも、そのままでは車幅いっぱいで・・・TNカプラーに干渉したため、
TNカプラーの幅に合わせ、現物合わせで狭くカットしました。

そしてここで、一旦床板をボディに戻し、TNカプラーを遮光ケースにあてがってみると・・・・
うーん・・・ちょっとカプラーの位置が高すぎるようです。
カプラー胴受部分がボディ裾に合う高さにならないといけません。
そこで次に、TNカプラーと遮光ケースとの間に、0.3mmプラ板を挟んでみました。
おお!これで高さはいい感じになります!


左写真:床板の運転席下をカット。TNカプラーの当たりを避ける形状にしています。
右写真:左が改造後、右が改造前。TNカプラーは遮光ケースにプラ板を挟んで接着しています。

ちなみに固定方法は・・・・固定する側が遮光ケースなので、真鍮線を通すことは不可能です。
なのでちょっと乱暴だとは思いましたが、ゴム系接着剤で接着しました。
車両数両分の重量であれば、これでも充分でしょうし、
仮に取れてしまっても、また貼りつければいいジャン、って感じです。
でも一応、接着力を高めるため、
完全に接着剤が乾くまで、触らないよう注意しましたけどね。。。

TNカプラーを貼りつけた状態を裏から

*感動の連結!そして試走!
さぁ、連結してみましょう!
って・・・正しい高さに固定さえできれば、連結できないはずがありません(^-^;

いいじゃないですか!

TNカプラーの利点は、連結面間が狭く、実感的になること。
特に・・・西武電車のように後退角のある前面デザインは連結面が広く見えてしまうため、
この狭さは実に有効なんです。

予定していたyとおり、なんともいい感じに連結できました!

そして試走・・・・走りました!
マイクロエースの動力車1両の牽引力は・・・平面エンドレスであれば何も問題ありませんでした。
余裕で走ってくれたのです。
ゴム系接着剤だけでのTNカプラー固定も、この程度の重量であれば、
今のところ連結開放時に外れたりすることはありません。

尚、今回は、片側1両のクハだけ改造しています。
10連を組むには、これでとりあえず充分なので。。。。
でも、もう1両は先頭に立ってもおかしくないよう、
KATOカプラーのジャンパー線部分をカットしておきました。

でも・・・カプラーの胴受部分までしっかり表現しているTNカプラーは、見た目でも有利ですね。
なのでそのうち、もう1両も同様の改造をしであげることにしましょう。
また、ASSYパーツを組み込み、より完成度を高めることにしましょう。

ということで・・・意外と簡単に701系6連と新101系4連の、混成10連が完成しました。
両メーカー間で微妙に車体色が違ったり、ディテール表現に考えの差があったりしますけど、
それもまた一興というもの。。。
天邪鬼な私には、満足するには充分すぎる混結編成というものです。

さぁ、出発進行っ!

実感的な連結面







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