このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

モニター窓Hゴムを簡単表現



ひとつの工作記事には成りえない小さな加工。。。それらをまとめて紹介します。
今回はKATO製のロコ3両です。

1.KATO製D51の重装備化
今回素材となったD51は、1970年代初頭に生産された古いロットで、
中古模型ショップでジャンク品として売られていたものです。
でもボディは綺麗だし、外れていた集電用リード線をはんだ付けしなおしたところ、走りも復活しました。

元がジャンク品だと、私は大胆になる傾向があります。
このD51もそのままではなんとなく物足りなくなり、「重装備化してやれ」ってことになりました。
早速銀河モデルのパーツから、集煙装置と重油タンクを選択し、取り付けた次第です。

どちらのパーツも、取り付け前に塗装しています。
まずは塗料の食いつきをよくするため、マッハ模型のシールプライマーを筆塗りし、
それが乾いたらタミヤのエナメルカラーの艶消し黒を筆塗りしました。
タミヤの艶消し黒は、どちらかというと「半艶」に近いため、
初期ロットのD51ボディには、ちょうどいい感じに合ってくれました。
このときついでに、先輪の輪心も同じように黒くしています。

固定はゴム系接着剤です。
パーツのどこがボディに接しているのかをよく確認し、接している部分の塗装は剥がします。
パーツがホワイトメタル製で結構な重量があるので、出来るだけ広い面積で固定できるよう、
でも・・・接着剤が表面にはみ出さないよう、注意しながら固定しました。

これだけで、かなり迫力のあるD51となりました。
スノープロウが付いたら完璧なんですが、パーツがまだ入手できていないので、
そのうちどうにかしないと。。。

2.KATO製EF64一般色前期型の墨入れ
KATOのEF64前期型はかなりよく出来た製品で、走りもディテールも言うコトナシ!なんですが・・・
一点だけ、どうしても気に入らない点がありました。
それは正面のベンチレータ。
前期型の特徴なのにほとんど目立たず、遠目に見ると後期型と区別がつかないのです。
実物やその写真を見ると、もっとベンチレータは存在感があります。
スリットが汚れて黒ずんでいるからでしょう。
なので・・・模型でもちょっと目立たせるため、墨入れをしてみました。

左が前期型、右が後期型・・・ベンチレータと標識灯が違うのに、あまりわからない・・・

細工は簡単。
薄く溶いた艶消し黒のエナメルカラーを面相筆に含ませ、ベンチレータ上にちょんと置くだけです。
このとき毛細管現象で標識灯の周囲にも流れてしまいますが、
大きな標識灯もまた前期型の特徴なので、それも目立たせるという点では好都合です。
ある程度乾いたら、エナメルシンナーを含ませた綿棒で、はみ出した部分を拭き取ります。
細かい部分は面相筆も併用して拭き取り、決して汚らしく残さないようにします。

たったこれだけのことですが・・・・いかがでしょうか?
前期型の特徴が浮き上がり、適度な使用感も出て、とてもいい感じになったと自負しています。
これでもう、遠くから見ても後期型と見間違うことはないでしょう。


3.KATO製DD51へのスノープロウ装着
この記事を書いている時点(2005年9月)では、まだKATOのDD51リニューアルはされていません。
TOMIXは既にDD51のリニューアルを完了、マイクロエースも製品を投入したというものの、
KATO製旧DD51の出来は素晴らしく、これらにも決してひけをとることがないと思います。

ただ、時代を感じさせる部分もあります。それは前面エンドビーム付近。
KATOのDD51はカプラーが台車マウントのため、エンドビームが大きく欠き取られていて、
実感的に表現した後発の2製品には・・・決して敵いません。
でもここを改造するにはかなり大変なので、
せめて足元だけでもということで、スノープロウを取り付けてみました。

使用したのは、銀河モデルのDL用です。
たまたま中古模型ショップで定価の半額で売られていたものを購入しました。

ただ、これはそのまま無加工取り付け、とはいきません。
DD51のカプラーポケット下端は、どうしてなのか斜めに膨らんでいるので、
ここをカッターでそぎ落とし、平らに整形する必要があります。
それさえ済めば、パーツ自体はKATOのカプラーポケットに合った寸法になっており、
ゴム系接着剤で簡単に固定することができます。

また、台車が容易に取り外せたので、このスノープロウは取り付け後に塗装しました。
シールプライマーを筆塗りした後、エナメルの艶消し黒を筆塗りしています。
パーツには黒っぽいメッキが施されていたので無塗装でもいいかなと思ったのですが、
取り付けてみるとやはり、ギラギラして見えてしまいました。。。
塗装した方が、数倍落ち着きます。

KATOの旧DD51は旋回窓の付いた耐寒仕様なので、スノープロウはあってしかるべきです。
私も所有する2両とも、取り付けました。
取り付けが完了してみると、もともとあるべきものなので、当然のことながら何の違和感もなく、
また、床下にある真っ黒なパーツなので・・・全く目立ちません。
むしろ、せっかく付けたのに、目立たないのは不満です(笑)







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