このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

EF65PF後期型のヒサシ修正&前面手すり装着



ダミーカプラーの付いたC50(標準デフ付き)

*きっかけ
2005年になって、突然蒸機に興味を持ち始めた私・・・
少しずつ蒸機の両数も増えてきましたが、どうしても納得できないことがありました。
それは・・・前面のカプラーがダミーであることです。

蒸機は電機などと違って、進行方向が決まっています。
だから転車台(ターンテーブル)などというものが必要になるのですが、
時には逆向きに走ることもあり、それがまたカッコイイのです。
でも・・・KATOの蒸機は例外なく前面にダミーカプラーが付き、
もしもバック走行させたいときには付属部品のアーノルトカプラーを取り付けるようになっています。

しかしこの付属パーツを取り付けると、かなりカッコワルイ!!

前面にも実用的かつ実感的な、KATOカプラーを付けたい、そう思ったのです。

*どうするか
幸いなことに、ダミーカプラーは簡単に引っこ抜くことができます。
アーノルトカプラーを装着する際に邪魔にならないように設計されているのです。
これは30年以前の製品であるC62も、最新の9600でも同じでした。
(ダミーカプラーのパーツそのものも同じものです)

ダミーカプラーを引っこ抜いたところ

このダミーカプラーを抜いたあとの四角い穴を見て、思いました。

「ここにKATOカプラーを挿しこめないかな・・・」

しかし・・・KATOカプラーでも、アーノルトカプラーのカプラーポケットを利用するタイプは、
2つの部品が組み合わさって構成されています。
この穴に挿しこめるよう加工すると、2つの部品の連結部がなくなってしまうのは明らか。。。
そこで・・・電機などに付属している「KATOカプラーアダプター」(ASSYパーツとしても入手可)、
これを改造する事にしました。

*簡単加工
KATOカプラーアダプターは一体パーツなので、加工するには好都合です。
四角い穴に合うよう、カッターで根元を細く仕上げていきました。
気をつける点は、カプラーの高さ。
そのまま穴に入るようにすると、平均的なNゲージのカプラー高さよりも高くなってしまうので、
根元の加工を工夫し、なるべく低い位置になるようにしました。

それから、KATOカプラーアダプターは、通常のKATOカプラーよりもかなり大ぶりになっていて、
それが結構目立ちます。
特に蒸機はこちら側を先頭に走行することがほとんどですから、見た目は重要。
なので一部をカットしてみました。


KATOカプラーアダプターの根元を加工。手前が加工したもの、奥が未加工。
カプラーの形状も加工していることに注意。

加工さえ済めば、あとは簡単。
パーツを四角い穴に挿しこみます。
これだけでは牽引時にすぐに抜けてしまって使い物にならないため(笑)、
挿しこむと同時に、ゴム系接着剤で固定しておきました。

さぁ、これでもう完成です。所要時間はわずか数分といったところ。
ほんの小一時間もあれば、数両の機関車を加工することが可能です。

スケールどおりのダミーカプラーよりは大きいものの、
実感的な形状をしているため、先頭に立って走行するときも、違和感を感じません。
(少なくともアーノルトカプラーを前面に付けるよりは、数倍マシです)
しかも・・・電車や客車と違ってオーバーハングの極端に短い構造の蒸機は、
全く首を振らない固定式カプラーでも、実用上差し支えないこともわかりました!

完成。見た目的にもグッドです。

*調子に乗って
こうなれば他の機関車も加工したくなります。
なにしろ簡単なので、あっという間に数両の加工ができました。
以下に加工例写真を掲載します。

集中した細かい工作も楽しいですが、
お手軽工作の数をこなすという工作もまた、楽しいものですね。

但し、カプラー高さに関しては、まだ改良の余地がありました。
ダミーカプラーの差込み口をそのまま利用すると、どうしても通常のカプラー高さよりも高くなってしまうのです。
極力低めになるよう注意しても、0.5mmは高くなってしまいます。。。。
なのでこのままだと、走行中に自然開放してしまうことが頻発してしまいました。
この点を再検討した上で、近々再度改造してみようと思います。


左写真:C50旧製品への加工例(掴み棒はASSYパーツを後から付けました)
右写真:9600への加工例

C62初回ロットへの加工例。開放てこの色が剥げているのはご愛嬌。

*おまけ
もちろん、ロコ後端のカプラーも交換しています。
アーノルトカプラーを外し、そのカプラーポケットにKATOカプラーを挿入すれば終わりですが、
私の場合はいろいろと試していますので、簡単にご紹介しておきます。


C50旧製品には、学生時代にケーディカプラー(現マグネマティックカプラー)を装着。
KATOカプラーとも連結可能です。
このケーディカプラーは、80年代当時、アーノルトカプラーポケットに簡単に装着できるよう、
KATOが(おそらく)パテント生産したものです。
高価なため、結局普及しませんでしたが。。。。


C50最新ロット品とC62には、KATOカプラーアダプターの短軸タイプをそのまま入れました。
カプラーポケット内に「ぎゅっ」と、いい感じに固定されます。



9600はノーマルな改造。アーノルトカプラー交換タイプのKATOカプラーを素直に入れました。






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