このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

特別ルポ:さよなら「あさかぜ」



2008年のゴールデンウィークに東急百貨店東横店で開催された、
東急の鉄道フェスティバルに行きました。
デパートの催事場の一部を使用した簡素な展示会ではありましたが、
東横線沿線のマニアにはたまらない貴重な展示が結構あったので、簡単にご報告します。


5000系青ガエルと8500系の大型模型。
大きいと実感的にできますね。そのぶんゴマカシがきかず、アラも目立ってしまいそうですが、
さすがに素晴らしい出来でした。

東急、特に昭和30〜40年代の東横線と言えば5000系ですから、
会場のあらゆるところで5000系の模型、写真が活躍していました。


小ぶりながらも東横線沿線を再現したレイアウトと東横電鉄モハ510。
モハ510は後の3450型、戦前の関東を代表する電車で、私も大好き。
そのうちNゲージ模型で再現したいものです。
ここにあったのはかなり大きな模型ですが。
今でも復元された実車が電車とバスの博物館にありますよね。



渋谷⇔桜木町の正面サボが懐かしい〜。
青地に白文字のホーローでできた駅名標も、涙モノです・・・かつてはみんなこれだったんです。
しかも「さくらぎちょう」や「たまがわえんまえ」ですよ・・・
書体だって、今のものより数倍、味があるじゃないですか。


側面の赤い急行サボと言えば、7000系でした。
颯爽と走る姿は格好良かったものです。
しかもそのナンバープレートもあるとは!東急マーク制定前のT.K.K.マークまで!
そして昭和37年の製造銘板!!・・・オヤジは涙が止まりません。

田園都市線の赤丸快速サボも、ここでは地味ながら貴重なものです。


既に廃車解体された8603号の正面貫通扉赤帯部分。
できれば8501の方がよかったけど、やはり今はなき実車のパーツは、感傷的になりますね。。。


再び桜木町⇔渋谷の正面サボが。
こっちの方が古めかしく黄ばんでいます・・・
いかにも当時5000系が使っていました、という風情ですね。


切符いろいろ。
戦前や終戦直後の貴重なものから、30円区間などという、私にとって懐かしいものもありました。
記念切符でも、5000系青ガエルは大活躍です。


他社に譲渡された車輌の紹介写真。
やはり5000系がたくさんあります。
1M方式の軽量18m車、地方鉄道では重宝されたのでしょうね。
冷房化が困難なため、さすがにもうみんな引退してしまいましたが・・・
でもなぜ、現役ただ1両の青ガエルである、熊本電鉄の紹介がないのかな?


超人気だった東横線シミュレータ。
整理券をもらって、さらに順番待ちして・・・みなさんご苦労様です。
私は「並ぶ」という行為が超苦手なもので、混んでいるのを見ただけでパス。
ここで使っているワンハンドルのシミュレータは、実際に教習で使用しているものでしょうか?


おそらく8500系で使用されていた側面方向幕。
スイッチで可動するようになっていました。
先ほどの8603のものでしょうか?



東横線沿線風景を切り取って繋げましたといった趣の、モジュール式レイアウト。
走行する車両ももちろん、東横線で活躍した車輌たちです。
私が気に入ったのは、特徴ある屋根形状を見事に再現した渋谷駅モジュールでした。
まさに東横線の象徴ですからね。
でも数年したら地下駅になるので、これもなくなってしまうんですよね。。。


簡易ステージもあり、トークショウなどをしていました。
現役の若手駅員さんが、指差確認の見本を見せています。

紹介した以外にも、東横線80年の年表と、その当時の貴重な写真がたくさんありました。
日比谷線開通前の中目黒、開業当時の田園調布、地平時代の新丸子など、
とても興味深かったです。
そしてそれらの写真の中にも、5000系はたくさん出てきました。
会場は決して鉄道ファンだけでなく、若い親子連れやご年配の方まで、
これらの写真を興味深げに、あるいは懐かしそうに見つめていたのが印象的です。

このような催し物はいいですね。
地域に根ざした鉄道という感じがします。
そして東急がなんでこんなに人気があるのか、その秘密が少しわかったような気がしました。






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