このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

国鉄特急


<本州、四国>

しおかぜ〔SHIOKAZE〕 EC特急 DC特急 lses.gif (1164 バイト) L特急      2007年6月3日更新  2009年12月31日修正

 本州と予讃本線沿いの各都市を結ぶ瀬戸内特急、運転区間は四国の玄関口高松から松山、宇和島を結び、運転経路は予讃本線で瀬戸内沿いに西に進み、愛媛の中心都市、松山及び宇和島まで達しています。四国は、最も遅くまで特急が走っていない地域でしたが、1972年3月15日の山陽新幹線岡山開業に伴い特急 南風 と共に新設されました。

 初代のしおかぜは、1965年(昭和40年)10月1日に新幹線開業後の山陽方面の特急の増強のため、新大阪〜広島間に、九州特急の481系化により捻出した181系を使用し誕生しました。写真は大阪駅に到着した特急しおかぜです。先頭車は、展望車の豪華さを受け継ぐパーラーカー、クロ481で、極端に大きな窓が特徴です。上り編成の最後部で、下部ヘッドライトには、赤色フィルターが取り付けられています。TAKEMASU様が撮影された貴重な写真を掲載しています。

 TA- しおかぜ 2.jpg (49403 バイト)特急<しおかぜ> 181系クロ481 大阪駅にて 1965年頃 TAKEMASU様撮影

 下の写真は、こーちゃん様から送っていただいたパーラーカー、クロ481が先頭の貴重なしおかぜの写真です。1968年10月1日には、同じ山陽本線で下関まで運転されていた しおじ に、列車名が似ている事もあり統合され、初代のしおかぜはわずか3年で、廃止されました。

 uzushio.jpg (42845 バイト)特急<しおかぜ> 181系クロ481 大阪駅にて 1968年頃 こーちゃん様撮影

 写真は高松駅で撮影した181系しおかぜ、1975年8月に撮影。先頭車はキハ181 39、この頃は、宇高連絡船の四国の玄関口であった高松駅には四国の各地へ向かう特急、急行が発車を待ち構えていました。又電化は全くされていませんでした。  

Fh687033.jpg (28981 バイト) 特急<しおかぜ>181系 高松駅にて 1975年8月12日撮影

 写真は高松駅で並ぶ特急南風しおかぜです。車両はDC181系です。

 Fh687035.jpg (30533 バイト)南風と並ぶしおかぜ 高松駅にて 1975年8月12日撮影

 写真はバックに瀬戸内海を望み高松の香東川河口付近を渡るしおかぜです。しおかぜの愛称は瀬戸内海沿いを走る列車名としては、ピッタリです。

FH020006shiokaze.jpg (82969 バイト) 特急<しおかぜ>181系 香西〜高松間にて 1980年頃撮影

 四国の列車は1988年4月10日の宇高連絡船廃止、瀬戸大橋線開通により環境は激変、四国の玄関口、高松中心の運転から、新幹線の乗り継ぎ駅、岡山駅中心となり、しおかぜは岡山と松山方面を結ぶL特急となり、さらに1993年の松山までの電化完成によりEC特急が加わり、岡山〜松山間の大動脈として発展しています。また現在、高松〜松山、宇和島間の特急はいしづちとなっています。

 写真はJR化直前に登場した185系しおかぜです。1989年4月に岡山駅でデジアナ様が撮影された貴重な写真を掲載しています。1986年11月改正で、高松〜松山間の輸送増強のため、185系が新製投入され、運転本数は12往復になり同時にL特急になりました。そして、瀬戸大橋が開通した1988年4月10日の改正では、瀬戸内海を渡り、岡山駅まで進出しました。

shiokaze-2.JPG (45577 バイト) 特急<しおかぜ>185系 岡山駅にて 1989年4月 デジアナ様撮影

 185系のしおかぜは、振り子気動車2200系の登場やEC化により、1990年3月改正から見られなくなり、181系のしおかぜは1993年3月改正まで活躍しました。

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