このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
ローカル私鉄紹介
近鉄生駒鋼索線 更新 2000.2.27 PAGE 1
近畿日本鉄道の生駒と生駒山上をケーブルカーで結ぶのが生駒鋼索線です。近鉄生駒駅に隣接する鳥居前〜生駒山上2Kmを二つのケーブル線で結んでいます。鳥居前駅と宝山寺駅0.9Kmを結ぶ宝山寺1、2号線、宝山寺と生駒山上1.1Kmを結ぶ山上線からなり、6両のケーブルカーが在籍しています。
この生駒ケーブルは日本で最初のケーブルで大正7年に開業し80年余の歴史を持ちます。この開業当時から使用されてきたケーブルカーが2000年2月27日の営業運転を最後に引退しました。
宝山寺1号線2号車、2000.2.25撮影
この車両は宝山寺1号線の1号車「いのり」と2号車「めぐみ」で、車体は昭和3年に更新されていますが、台枠等は開業当時からのもので、日本最古のケーブルカーですが、新型車両の導入により惜しくも姿を消します。
宝山寺1号線1号車、2000.2.25撮影
写真はすれ違う1号車「いのり」です。この2両のケーブルカーは昨年より、さよならイベントとしてレトロ風にペイントされて運転されていました。
2号車の車内、2000.2.25撮影
車内もレトロな雰囲気で、「ケーブルカーミニギャラリー」として開業当時の写真等が展示されていました。平日にもかかわらずお客さんは少なくありませんでした。宝山寺駅周辺は民家があるため、元々通勤客も多く、観光以外に生活路線として利用されています。
宝山寺に到着した2号車、2000.2.25撮影
乗り心地はあまり良くありませんが、宝山寺には約5分で到着、ここは門前町で少し参道を歩くと宝山寺があります。
宝山寺2号線3,4号車
宝山寺2号線の「ゆめいこま号」はこの日、駅に留置されていました。この「ゆめいこま号」は昨年秋より小学生の絵をデザインしたペイント車両になっています。宝山寺線は他に類を見ない複線のケーブル路線で、交換部では一見、複々線になっています。
山上線6号車 2000.2.25撮影
山上線には宝山寺駅で別のケーブルカーに乗り換えます。この山上線の5号車「こぐま」、6号車「はくちょう」も新型車両の導入により姿を消す予定です。この2両は2000年3月5日まで活躍する姿を見ることができる様です。これらにより生駒ケーブルは6両中、4両が新型車両に入れ替わります。
2号車の車掌席、2000.2.25撮影
1、2号車は2月27日正午に鳥居前、宝山寺両駅を出発する運転をもって引退しました。3月に登場する新型車両はイヌやネコ型等のかわいいキャラクターの車両になる予定です。又引退する1号車は生駒市にて公園の休憩所として保存されるそうです。
鳥居前に停車中の2号車、2000.2.25撮影
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