このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

       ローカル私鉄紹介

    岡山電気軌道     更新 1998.4.20      PAGE 1

 このページでは、岡山県の中心、岡山市の市街を走る岡山電気軌道を紹介します。岡山電気軌道は岡山の表玄関、JR岡山駅の駅前から市街地をぬって東山公園と清輝橋に至る路面電車で、路線は全長で4.7kmですが、周囲は繁華街や岡山城、後楽園、東山公園などの観光地をひかえ、観光客や市民の足として活躍しています。写真は1980年頃に訪れた時のものです。

 岡山駅前にて、電車は3000形

 JR岡山駅を出てすぐのメインストリートから岡山電気軌道の電車は発着しています。路線は東山に至る3.0kmの東山線と、清輝橋に至る1.7kmの清輝橋線の2線からなっていて、この2線は途中、柳川で分岐しています。この頃は各地の路面線からやってきた電車達がメインで活躍していました。写真の3000形3008は東武鉄道日光軌道線からやってきた電車で元100形107です。この3000形は日光軌道線が1968年に廃止になるまで、日光の勾配区間で活躍していた優秀車で、新造車の置き換えが進むなかで最後まで残り、現在も4両が在籍しています。写真の3008はすでに廃車になっています。

  元呉市電の2500形

 写真は2500形2502で、この電車は1967年廃止になった呉市電の700形703、1952年の富士車輌製です。1968年に岡山にやってきました。2500形はすでに廃車になっています。

 2500形2501 東山にて

 同じく写真は2500形2501で、呉市電の700形702です。スカート部など細部において、2502と違いが見られます。岡山電気軌道の電車で特徴的なのは、岡電式と呼ばれる重りで上昇する石津式パンタグラフで、やぐらの様な形をしています。

  2000形2502 東山にて

 岡山電気軌道の開業は古く、1912年(明治45年)5月5日に岡山駅前〜城下間でスタートしました。以前は番町まで路線(番町支線)がありましたが、この路線は1968年(昭和43年)に廃止されました。又秋田交通局、大分交通局、名古屋交通局等の電車が活躍していましたが、1980年頃より7000形等の新造車の置き換えが進み次々と姿を消しました。

  7000形7001 東山にて

 写真(左)は新造車7000形7001で1980年のアルナ工機製、2000形2001の台車、機器を流用しています。2000形は元呉市電の800形です。又岡山電気軌道は1991年6月には初の女性の路面電車の運転者の誕生させるなど、ユニークな鉄道として、岡山の街を走り続けています。

         


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