このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

ローカル私鉄紹介

 三菱石炭鉱業(1997.2.1新設、1997.5.4UP)

北海道の夕張地方を走っていたのが 三菱石炭鉱業、大夕張線です。

この鉄道は会社名で解る様に炭坑から掘り出された石炭を運ぶ事を主目的で運営されていました。

三菱石炭鉱業石炭を運ぶディーゼル機関車DL-55

路線はJR石勝線(旧夕張線)の清水沢から南大夕張までの7.6kmで途中駅は遠幌のひとつだけの短い区間を走っていました。

北海道のメイン観光ルートを外れ夕張地方に入ると炭坑地帯独特の風景が広がっていました。

清水沢清水沢駅、左が三菱石炭鉱業の貨物列車

石炭輸送が主でしたが旅客輸送も行われていました。

旅客輸送は石炭貨物の後に客車を連結し行われていました。

列車は清水沢駅を出ると大きく左にカーブし夕張線と別れ遠幌に向かいます。

遠幌遠幌駅にて

  遠幌駅のホームは小さく貨車を連結した混合列車は先頭のディーゼル機関車が駅大きく過ぎて停車しないと客車はホームと合いません。

混合列車遠幌駅に停車する混合列車

遠幌駅の駅舎は北海道風の建物で一見駅ではない様に見えます。

遠幌駅で入場券を買いましたが、路線が大夕張炭鉱まであった頃の鉄道名“大夕張鉄道”の印刷がある入場券が出てきました。

  入場券 

 南大夕張〜大夕張炭鉱間は1973年に大夕張炭鉱の閉山と共に廃止され、この時、会社名も三菱石炭鉱業に改められました。

駅舎遠幌駅の駅舎

この鉄道では非常に珍しい客車が使われていました。

写真の混合列車の最後部の 客車スハニ6は車輪が3本の3軸ボギーの台車をはいていました。

普通は2本の車輪の2軸の台車が一般的です。

この様な客車は古い証拠で、車体の重量を2軸で支えるのが難しいかったため車輪を増やした台車を使用したのです。客車スハニ6は大正2年製で美唄鉄道より移ってきました。

スハニ6客車スハニ6(左)

3軸台車をはいたスハニ6客車

訪れた時は夏でしたので使われていませんでしたが、冬は客車の暖房にダルマストーブが使われていました。

機関車はディーゼル機関車の DL55型が活躍してました。

DL55型はDD13によく似た機関車です。

DL55型ディーゼル機関車DL-55NO.1

ディーゼル機関車DL-55NO.2DL55NO.2

終点の南大夕張は炭坑の街で独特の雰囲気がありました。

 南大夕張南大夕張にて、客車ナハフ1

これらの写真は1981年8月に訪れた時のものです

三菱石炭鉱業、大夕張線は1987年7月に廃止されました。

列車


  鉄道コーナー

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