このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

MBJ情報缶 ◆旅のやすらぎ応援団◆
  
特集 「やすらぎの宿」                           家康の里大 野 屋 

大野屋周辺散策ガイド
取材日 2003.4.26ー27/8.9ー10  2004.4.23-24/8.30-31      
忘れかけていた「自然の営み」と「季節のうつろい」が、ここには確かにあるのです

 ◆はじめにお読みください◆
    ※各コース案内図は大野屋を中心とした散策場所を示す略図として表しているため、実際の地形や道路、距離などを正確に示したものではありません。
    ※各コースに記載した所要時間は、あくまで目安として示したもので、実際の所要時間と異なる場合があります。
    ※各コースとも野門の人々が大切に守り続けている場所ですので、ゴミ等の投棄や火気の使用、立ち入り禁止区域への立ち入り、動植物等の採取など、
      散策の際のマナーに反する行為は慎んでください。
                                                略地図凡例/大野屋 散策場所 道路 鬼怒川および大事沢


大野屋から望む    
     パッチワークの山



舗装された林道を登ります


疲れを癒す雄大な景色が‥




 森林浴コース  大野屋より林道入口まで徒歩1分
   大野屋の新館前から続く道路を登って行くと、砂防ダム建設のための林道入口あります。
   林道に入り少し歩くと、すぐに自然林の中へと入っていきます。
   春は若葉がキラキラと輝き、山は緑や黄緑色の濃淡に染まります。
   まるで自然が織り成すパッチワークのようです。
   夏は木々を抜ける風が心地よく、山の緑も一層濃くなります。
   爽やかな風の中を歩くと、暑さなど感じることもありません。
   秋はカエデやモミジ、ダケカンバやメタセコイアなど、様々な色の紅葉が楽しめます。
   下界では出会えない小動物が不意に現れたり、小鳥のさえずりがこだまする声も楽しみ
  のひとつです。
   
   工事現場を過ぎさらに登ると、クマザサが茂り大木が立つ高山域に入ります。
   春先は残雪も多く冬の名残を感じることができます。
   林道の終点に、名暴「布引の滝」への入口がありますが、およそ2Kmほど細い山道を歩
  かなくてはなりません。
   大野屋には「布引の滝」の写真が飾られていますが、落差のある立派な滝のようです。

   ※冬季は積雪量が多いため、散策は控えることをお薦めします。
   ※林道は工事車両の専用道路となっています。
   ※林道入口から2Km先にゲートがあり、その先は立ち入りが禁止されて います。 
                 
   空まで届きそうな木々           布引の滝入口              布引の滝を望む           太陽は木々と遊ぶ


みずばしょう園入口



 杜の神秘コース  大野屋より徒歩5分
   森林浴コースへと向う林道入口のゲートを過ぎ50mほど行くと、右手に「野門みずばしょう
  園入口」の看板があります。
   看板横の上り口は斜面ですが、整備されており容易に登ることができます。登りがきつく
  感じるのは入口付近の斜面だけで、その先は平坦な道が続きます。
   道は細いのですが、木漏れ日が美しかったり、何本かの小さな清水を跨いで渡ったりと、
  自然を身体で感じることができる道です。
   木立を抜けると急に視界が広がり、小さな湿原が現われます。
   そこが野門の人々が大切に守り続けている「みずばしょう園」です。
   4月下旬ごろには、小さく可憐な水芭蕉が見ごろをむかえます。

  ※湿原の周囲には鹿よけの電流線が張られていますので、触れないようにご注意ください。
  ※雨天や雨天後は路面が滑りやすくなりますので、散策する際はご注意ください。
           
     可憐な水芭蕉は静かに             杜の湧き水は神秘の湿原に


栗山東照宮







 野門の歴史コース  大野屋より徒歩1分
   野門の集落の中心地に「栗山東照宮」があります。
   東照宮というと、徳川家康を祀った日光東照宮をすぐに思い浮かべます。
   ひっそりとした杜に包まれている「栗山東照宮」の歴史を紐解いていくと、戊辰戦争の
  ころの野門集落の人々の暮らしや、混乱する世の中の情景が目に浮かんでくるようです。
   戊辰戦争と日本の国家的混乱の時代の出来事、そしてその後の長い歴史の営みを、
  「栗山東照宮」に祀られた御神体が静かに語り続けているように思えます。
   「栗山東照宮」を日光東照宮と比較してしまえば、華やかさも規模も全く違いますし、
  御神体も直接拝観することもできません。
   しかし、手入れの行き届いた境内からは、この地に移された御神体を集落の人々が
  誠心誠意守り続けていることがうかがわれます。
               


名水「白玉水」




 杜の名水コース  大野屋より徒歩8分
   野門の集落と県道を結ぶ道路沿いに「白玉水」、別名「延命泉」が湧いています。
   野門の杜からの恵みの水です。

   散策の疲れを癒すためにも、ここで喉を潤してみてください。
   散策で少し温まった身体と、渇きはじめた喉を潤す”天然の清涼飲料水”は格別で、
  まさしく「命が延びた」気分です。

          延名泉からの水は、清らかな流れとなって‥

 
  春の瀬戸合峡、木立の中に
  ヤシオツツジと桜が色鮮やか
  に咲く




 清流コース   大野屋より徒歩15分〜
   鬼怒川に架かる野門橋まで道路を下り、野門トンネル脇の旧道に入ります。
   トンネルが開通する前は、この道が川俣温泉や女夫渕まで続く道路でした。
   旧道となった現在では通る人や車も少なく、所々小さく崩落していたり、ガードレールが
   錆ていたりと、廃道の雰囲気が否めませんが、新道を行くよりもこの道の方が「瀬戸合峡」
  の美しさを満喫できるはずです。
   道は切り立った斜面と崖を縫うように続きます。この道を開いた頃はきっと難工事だった
  に違いありません。

   しばらく歩くと、鬼怒川の支流大事沢を渡る瀬戸合橋が見えてきます。
   この橋周辺からの眺めが「瀬戸合峡」の美しさを最も体感できる場所だと思います。
   春は新緑、秋は紅葉に包まれ、心地よいそよかぜが身体を優しく包んでくれます。
   橋の真ん中に立っていると、このままずっと自然の音色だけを聴いていたくなるから不思
  議です。


  ※旧道ですが、自動車の通行がありますので、散策の際は安全にご注意ください。
  ※豪雨の後は落石や土砂災害の危険も考えられますので、散策の際はご注意ください。
  ※自動車でお越しの際は、道幅が狭いため対向車や歩行者にご注意ください。


          
                    
瀬戸合橋から望む
 


長屋門を抜けて入口へ




 杜の名湯コース   大野屋より徒歩2分
   散策から戻ると、アップダウンの道を歩いただけに、結構足腰に心地よい疲労感が広がっ
  ていることに気付きます。
   そんな時は温泉に浸かるのが一番です。
   大野屋のお風呂も気分爽快になり格別なのですが、大野屋に隣接する名湯「家康の湯」
  へ行くこともよいでしょう。
   大野屋で下駄を借りカランコロンと足音を響かせれば、もうそれだけでやすらぐ気分です。
   「家康の湯」はアルカリ単純硫黄泉でなめらかなお湯です。湯船のヒノキの香りと、湯船
  から眺める杜の木々は、散策で疲れた身体はもちろん、日頃の疲れまでも癒し身も心も
  リフレッシュさせてくれます。

  ※営業時間は午前9時から午後9時まで、入湯料は大人500円、小人300円です。
  ※時間帯によっては混雑することがありますのでご了承ください。
  ※ボデーソープ、シャンプーは備え付がありますが、タオル等はご持参ください。
  




月の明かりに誘われて

 星降る夜空・月明かりコース   大野屋の庭にて   
   自然に包まれた野門の夜は満点の星空がどこまでも続きます。
   年間を通して空気が澄んでおり、周囲に都市部がないことが星空ウォッチングに適しているのでしょう。
   星の名や星座がわからなくても、じっと星たちを見つめていると、しだいに空までの距離感が薄れ、夜空の彼方へ吸い
  込まれて宇宙遊泳しているような気分になっていきます。
   天空の無数の小さな星のまばゆさは、”本物の夜空”を教えてくれるのです。

   月明かりに誘われて庭へ出てみれば、流れる雲は透き通り、雲間から顔を覗かせた月は、闇の中に野門の杜を浮かび
  上がらせます。
   月の明かりがこんなに明るく眩しいものだと、改めて気付くのです。

   夕食の後に、布団に入る前に、またたく星たちと、輝く月光の中で、とひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。



ヤシオツツジ


コスモスが似合う宿

 花の香りコース   大野屋の庭にて
   大野屋の庭には四季折々の花が咲きそろいます。
   春を代表するのがヤシオツツジです。ピンク色をした大輪の花が春の訪れを教えてくれます。杜が芽吹く前の木立の
  中で、色鮮やかに花開きます。
   夏はヒマワリやユリなどの季節を代表する花々が、夏の陽光を浴びて輝いて見えます。
   夏から秋はコスモスが満開です。白やピンク、赤や薄紫のコスモスがそよかぜに揺られながら、秋の訪れを告げてい
  るかのようです。
   手入れの行き届いた庭は、季節を感じる自然の暦でもあるのです。

              

                  
      夏から秋 ひまわりとコスモスが満開                 秋の訪れ  山椒の実が赤く染まる
 


                     
                     「家康の里 大野屋」へ    

◆ここに掲載している写真および内容の著作権は、MAGICAL-BROTHERS-JAPANにあります。したがって、無断で転載・使用することを固く禁じます。

(C)Copyright 2003 MAGICAL−BROTHRES−JAPAN

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください