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2003年2月その2

フロアパン制作、修正・エキストラクタ作業・ブレーキ棒取りつけ・5号機移動・DA120よりクラッチ取り外し。


画像は15日深夜観測された月の回りの輪っか!みえませんが、、、

通常、羅須の活動は第二と第四の週末におこなわれるのですが、作業の進展によりそれ以外の日にも。
おこなわれることがあります。通常の活動日ではないので一人っきりで作業をする事になるのですが、
それはそれ。孤独を楽しみながら好きな作業に浸り込めるといったメリットもあるのです。

5号機のレストアは現在、モグラたたき状態になっており、毎回ノートにやるべき事を書きだして
つぶしていっているのですが、元旋盤工ひとりでできる作業の最後のヤマ!フロアパンの製作を
2月16日におこないました。

15日夜中、機関区に到着してあすの作業の準備のあと、ふと月を見上げると!月齢15?の満月の
周りにおっきな輪っかができていました。思わずデジカメで撮りましたがたうぜん!写っていませんでした。
この前には異常に低い飛行機雲も見たので湿気が多いのか?明日の天気はわるさうです。

翌朝、千葉ニュータウンのジョイフル本田へ行き、0.8ミリのボンデ板*と資材を買って表に出ると!
案の定!雨が降り出していました。ゆめに帰って作業をはじめると代表幹事さんがいらっしゃいました。
だうやら5号機エンジン部品の様子を見に来て下さったやうです。

もともとこのフロアパンはちゃんと?5号機に着いていて、元旋盤工は手直しして使うつもりでいたのですが、
外して保管(放置?)中に行方不明になってしまい、新規製作となりました。板金加工は全く苦手な元旋盤工は
戦々恐々としていたのですが、案ずるより横山やすし。存外簡単でした。

だれでもつくれるKATO4トンきかんしゃのフロアパン!さあ!みんなもつくらふ!



さあ!まえにスケッチした図面を用意しやう!

ジョイフルで買ったボンデ板にえんぴつでケガキ線を入れるぞ!


むづかしいのはブレーキ棒の角穴だ!ケガいた内側4ヶ所にポンチを打とう!


つぎはドリルであな開けだ!注意してあけやう!


今回のフロアパンせいさくにはジグソーをつかおう!穴から穴へ連結するぞ!


ジグソーのブレード(ノコ歯)はたうぜん!ジョイフルの最高級品!2本380円のSKH工具鋼製だ!
これなら!機関車のフレームも切り出せるぞ!?

手前のコの字型は穴開けしなくってもダイジョウブ!かんたんに切り抜けるぞ!


これで完成だ!雨に濡れたら強制乾燥室で乾かさう!



一応屋根のある機関庫うしろの作業場でこのフロアパンを作りましたが、昼過ぎから雨は本降りに
なって作業場にどんどん降り込んできました。それにもめげず作業をすすめて14時過ぎに完成、
次回の取り付け穴位置調整と塗装を残すだけになりました。この日はほかにも作業の予定があった
のですが、たうぜん中止してクラブハウスで山下達郎のサンデーソングブックを聞いて雨宿りでした。


*ボンデ板:くるまのレストアによく使われる薄い鋼板。防錆塗装や表面処理がしてある。0.8ミリ厚が
使いやすいのだがなぜか!ジョイフル富里には無い。そのため元旋盤工はNTジョイフルまで出張した。


さて、16日の臨時作業で制作したフロアパンですが、22日の作業で運転席に仮止めして下側の穴開けと
各種の修正をしました。修正箇所は逆転機レバーとクラッチペダルののキリカキを広げ、上側の取付穴
に一ヶ所あっていないものがあったので、丸ヤスリで長穴にして取りつけられるようにしました。

プライヤーで仮止めしているフロアパン。下側の取付穴位置をオートポンチでマークします。



取付穴あけが終わってネジ止めされたフロアパン。このあと外して塗装がおこなわれます。



元旋盤工はフロアパン制作中(というよりずっと以前から)気になっていたことがあります。それは
運転台上回り取りつけ位置にある4本の折れたボルトです。その中の1本はスタッドボルトとして
使われていましたが、残りは短くって使えない状態です。これはぜひ!はずさうと特殊工具を用意し
ました。用意したのは「エキストラクタ」なる特殊タップでテーパー状の逆ネジが切ってあり、折れネジ
に穴をあけてねじ込んでゆくとテーパー付き逆ネジの作用で折れネジがはずれる、と云う工具です。

左下にあるのがエキストラクタ。正確な穴開けのために上っ面にヤスリをかけます。真鍮ねじのやうです。


これはさすがのジョイフルにも無かったので代表幹事さんも会員の!
有名工具店ストレートにて380円で購入です。

これはついで画像。いっしょにストレートで買った最高級?ミラーツールたち!
「ストレート持てばF1グランプリもゆめぢゃ無い!」

折れネジのセンタにポンチを打って4mmのキリで穴開けです。


穴開けしたところにエキストラクタを挿入しています。


慎重に繰り返しトルクを駆けると!!ついに回りだしました。


とれた!


今回作業したネジは3本、1本は鉄ネジで割れてしまったため取れませんでした。


自動車のレストア雑誌「オールドタイマー」などを読むとエキストラクタは扱いにくいことになって
いますが、比較的大きいネジ径(3分)と真鍮製であったこともあり、まあうまくいったやうです。

2月23日の活動日は「親子SL教室」があり、機関庫周辺は蒸気機関車好きの親子でいっぱいに
なりました。なかにはヂーゼル萌えなのか、元旋盤工の5号機作業をぢっと見つめるお父さんも!
元旋盤工は朝方少しお手伝いをしただけで、いつものたうり5号機にかかりっきりで
作業をしていたのです、が、SL教室が終わったころ!突然5号機の前が片づけられて、、

突然片づいた5号機まえの機関庫内部。このあといったい何が!


サカイDLに押されたポッター号が近づいてきます。


ついに!元旋盤工のガラスのお城を後にする5号機。


サカイDLに牽かれて10ヶ月ぶりに作業場をでます。


久しぶりのクラのソト。太陽がまぶしい!


移動中はリンクに薪雑棒をはさんでキズが付くのをふせぎます。


ポッターを5号機が居たところ、3号機をその前に押し込んで、、、


5号機はピット上に安置されました。



だうやら代表幹事さんの鶴の一声でピット上への移動が決まったやうです。自宅からストーブを
持ち込むなど元旋盤工の「ガラスのお城」となっていた作業場から泣く泣く出ることになりました。
もちろん、これにより作業環境は抜群によくなりましたが、「ピットに入ったら車輪とブレーキハン
ガーのさび落とししますよ」と云っていた認識の甘い元旋盤工は次回活動日にはぜったいに
やらなければならなくなったのです。

そのころ、5号機の旧エンジンDA120の前では代表幹事さんがあやしげな工具をつかって
クラッチの分解作業をおこなっていました。元旋盤工はびっこをひきながら双方の作業に参加
でした。

フライホイールからやっとカラーが外れた瞬間!



DA120から外したクラッチ板、ベアリング、カラー。


DA120に付いていたクラッチ板には緩衝用のスプリングがありません、もしかすると!
とっても古〜い瓦斯倫エンヂンのクラッチ板なのか!?フォードソン?それともブダ!?

当初、クラッチ周辺の部品は4気筒のDA220と同じものがつかわれていると考えられて
いたのですが、バラしてみると!DA220のクラッチ板のメススプラインと5号機変速機の
オススプラインは寸法がまったく違い、クラッチ板の大きさ自体も合わないことが判明、よって
急遽?DA120のフライホイールまで取り外してDA220に移植することになりました。

「芝ライニングでフェロードのシンタードに張り替えかぁ」「現物をいすゞにもっていって同じの
出してもらって」と、予想外の展開にいささか興奮気味の代表幹事さんと元旋盤工でしたが、
その筋?の専門家でもあるU太氏の診断の結果、まだ使えることが判明し、そのまま使われる
事になりました。

画像はいすゞ純正パーツのDA220パイロットベアリング。使えなかったがこれによりエンジンが乗るならもって瞑すべし!


「DA220のパイロットベアリングください」「は?、、搭載車種は?」「・・機関車」などど某サービス
カウンタでの愉快な会話の末にやっと入手したいすゞ純正ベアリングですが、5号機の変速機と
合わないために哀れおクラ入りとなりました。

代表幹事さんがフライホイールを外しています。


ほんとうに止めネジゆるいね〜

やっとはずれました。おもわず記念撮影。

止めネジは緩かったのですが、はめ合いはしっかりしており、おっかなびっくり押しネジをいれてはずしました。

フライホイールを止めるボルトは通常非常に固く締まっており、クランクの共回りを防ぐ為にも
インパクトレンチをつかってボルトを外すのですが、、なんと!ためしに普通のボックスレンチ
で回したところ!するすると回るのです!!!いやぁ!ほんたうにTOKIWAの品質保証に
クレームをつけなくっちゃぁなりません。(-_-メ)

















さぁ、次回はエンヂンが、、、???>ぼそっ

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