このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
おふくろの味 |
原稿は重本 隆博様より頂きました 現在の多くの母とその母親たちは真のおふくろの味を知らずに育ったのではないか。愛情飢餓、愛情に飢えた子は非行に走りやすい。 愛情過多、わがままいっぱいに育てることはその生涯を不幸にする。 おふくろの味には祖母から母へ、母から娘へと、お味噌汁、正月のお煮しめの他、家それぞれ昔からのしきたりにもとづいた独特の味をふくんでいると思われる。 おふくろの味・それはただ食べ物にまつわる味覚だけのものではなく、食べ物に付随してのしつけ、しきたり、に結びついた全人的な(知・情・意)ものがおふくろの味に籠っているはずである。 戦中戦後は極度の食糧不足のため、ただ満腹感を得ればよいとの時期が長く続いた。その間母親から娘に伝えるべきおふくろの味は途絶えてしまったのではなかろうか。なお、この問題の背景として子供の成長・・・・・結婚の暁は実家の母や年寄りのそばを離れ新家庭を構える、所謂核家族の風習もその一端と思考される。いずれにしても真のおふくろの味が伝えられていないのではなかったか。 戦後世代の親の大半は子供のしつけのあり方、方法をわきまえずその殆どは無知に等しかったのでは?(失礼な文言を深謝) 食事に伴う日常の動作の中で箸はうまく使えているか、あいさつは出来ているか、座り方は、時間は守られているか、女の子の髪の手入れ、爪の手入れなど、礼儀作法をはじめ、ことば使いのしつけはおふくろの味の中に含まれているものと思われる。ハンバーガーやラーメンをご馳走と思っている子供は、親の愛に飢えた子供たちに見 え、母親の料理下手は子供の非行の原因とも言われている。 鉛筆が削れない、おにぎりが作れない、乗り物の中で年寄りが立っていても席を譲らない、電車や汽車の中で運賃を払っていない子供を座らせて平気でいる母親の多いこと。ヨーロッパでは子供は座らせない。運賃を払っていない子供は座る権利がないと聞いている。 子供は親の背を見て育つ。私の小学校低学年のときは先生の「一言一句」・・・・。私は先生は神様だと思っていた。 ともあれ、未成年者や子供の犯罪は後を立たない。益々深刻化しつつあるこの現象は心痛の極みである。 これら諸々の問題山積の中、特に子供の登下校の不安解消施策の樹立は最も緊急課題であろう。 世の親たち、学校の先生・・・・・・に一言 しっかりせぇ!! |
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