このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 
自分史の進め 

  新居 すみ子

 還暦を過ぎて少しばかり時間的な余裕も出来た頃、ふと自分史を書いてみようという気持ちになりました。
 心の中で構想を暖めながら資料を集め、戸籍謄本なども取り寄せ、先祖のルーツも調べ年表も作り、準備を整えて実際に自分史を書き始めたのはそれから10年ほど経っていました。
 パソコンが使えるようになったことも幸いし、それからの作業は面白いように進み楽しい時間となっていきました。
 自分をその時代に置いていると、その頃の記憶が蘇り、そこに自分を重ね合わせることで懐かしいことも思い起こしつつ、心地よい満足感を味わう喜び、セピア色に変色した当時の写真をデジカメに収め文章の中に挿入しながら、しばし郷愁に浸っていることもありました。
 周辺にいた人達を主人公にして小説風にしていると、それが長編小説をなっていることもあり、書き上がったときの充足感は心の中まで豊かになるような気持を味わうことが出来ます。
 多くの人達との出会いや別れ、記憶の底に残っている様々な事柄が浮かんできて書きたいことが次から次へと沸いてきます。
 また、自分を外側から眺め、冷静に観察する事で、人生の風景が違って見えてきた事は私にとって思いがけない大きな収穫でした。そこには一人の人間として生きてきた「私」を記すことだけが課題なのです。
 皆さんも是非「自分史」を書いてみてください。知らなかった自分、新しい自分を発見することが出来るかも知れません。
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