このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 
で あ い 

  原稿は妹尾美代子さんより

 最近 私は歳のせいか、新聞のお悔やみ欄に、よく目を通すようになりました。
 今年の五月上旬のこと、知人と同姓同名の方が載っており、もしかして…
古い住所録を調べて、びっくりしました。まだまだお若い63才なのにと。
お元気だった頃を走馬灯のように思い出し、落ち着かない一日でございました。
この方との出逢いは、今から十年前の紅葉の美しい季節でした。
 私は、東京に住んでいる息子の所から帰る新幹線の中でした。
 登山姿のご夫婦が、静岡からご乗車され、私達の前の席に腰かけられ、
どちともなく、お話をするようになり、徳島へ帰るとのこと、同郷でもあるし、親しみが湧き、お話がはずみ楽しい車中を過ごしました。
そして、お互いの健康を気遣い、高松駅でお別れしました。
 二年後の春、徳島のデパートで偶然にも再会し、近況や趣味のお話になりご主人は、山登りが好きとお伺いし、また絵画についても造詣が深く、この方のお話を聞いて私は感銘を受け洋画を生涯学習として勉強しています。
 新聞の片隅で知ったこの記事が、私の残された人生の生き方を改めて教えてくれたように思います。
 人との出逢いは、自分に無い素晴らしい力を与えてくれます。
これからも沢山の人達との出逢いを、楽しみに心の財産として、大切にしたいと思います。
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