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東海自然歩道Do!

東海自然歩道Do! 番外編 新・富嶽三十六景

東海自然歩道を歩くことは"点"を"線"にする過程であった。大阪・箕面から東京・高尾山に繋がる線をもっと太い線にしてみると、どのような風景が見えてくるだろうか。

今倉山・二十六夜山(山梨県)

山は誰の為に紅葉で化粧をしているのか。生命の黄昏時に、最も美しい表情を見せるのが不思議だ。紅葉は太陽の光に照らされて眩しい。樹木は生命力を感じさせる。
赤岩は四方を見渡せる大展望台、富士山は勿論、南アルプス、八ヶ岳等が絶景だ。二十六夜山の展望も素晴らしく、富士山の背後に、太陽が眩しく輝いている。
今倉山・二十六夜山 10年11月、6時間の旅、感動点★★★★(★5個で満点)

高座山・杓子山・鹿留山(山梨県)

ススキで覆われた高座山、登山者が集まる杓子山、静寂漂う鹿留山は、それぞれ異なる魅力があり、一粒で三度美味しい。高座山に至る登山道は、近隣の東海自然歩道・大平山と雰囲気が似ているが、富士山の眺望を楽しみながら、散策できる。
アップダウンが多く、予想以上に体力を要するが、得られる感動は大きい。
高座山・杓子山・鹿留山 10年11月、9時間の旅、感動点★★★★(★5個で満点)

内野バス停→立ノ塚峠→二十曲峠→石割山→平尾山→大平山→飯盛山→長池山→大出山入口バス停

立ノ塚峠から、杓子山、鹿留山の続きを歩く。
天気は快晴で、富士山は眼前に迫る。石割山に至る縦走路は、落葉を踏みながら、静かな散策を楽しむ。石割山(二度目)頂上から、富士山に向かう、快適な展望道が続く。整備された東海自然歩道を経て、複数の頂上は展望が絶景だ。終点の山中湖も富士山は雄大だ。
立ノ塚峠→石割山17年11月、7時間の旅、感動点★★★★(★5個で満点)

山中湖平野→平尾山分岐→石割山→日向峰→石割山分岐→山伏峠→山伏峠分岐→富士岬平→高指山→切通峠→山中湖平野

東海自然歩道の大平山、高指山各コースを組み合わせ、石割山から切通峠まで縦走した。ウルトラトレイルのコースと重複しており、多くのランナーが訓練する。富士山、山中湖等を眺めながら、馬蹄形の道程を進む。微妙な天気だが、御殿場が荒天でも富士山が雨雲を遮り、晴れることが多い、と地元民は語った。
石割山→切通峠18年4月、8時間の旅、感動点★★★★(★5個で満点)

雁ヶ原摺山(山梨県、one way)

高速道路で偶然目に入った富士山に心を奪われ、予定を変更して、山梨県大月市を目指した。
起点である大峠は、雁が腹を摺るように越えていったことから雁ヶ腹摺と呼ばれるようになったそうである。晩秋の陽だまりに包まれて、歩きやすい登山道を進む。秀麗富嶽十二景に選定された雁ヶ原摺山頂上からの絶景は、五百円紙幣の裏側に採用された。
雁ヶ原摺山17年11月、2(×2)時間の旅、感動点★★★(★5個で満点)

愛鷹山(静岡県)

富士山が近くになければ、より評価が高かったに違いない駿河の愛鷹山を再訪した。今回は、沼津方面から位牌岳、鋸岳、越前岳の縦走である。鋸岳周辺は崩壊が進んでおり、足を踏み入れるべきでなかったかもしれない。位牌岳、越前岳周辺は快適な登山道が整備されている。
前述と矛盾するが、愛鷹山は富士山の最高の展望台でもある。富士山を目指して歩む道程は満足度が高い。
愛鷹山 08年11月、9時間の旅、私の感動点★★★★(★5個で満点)

竜ヶ岳・雨ヶ岳・毛無山(山梨県など)

富士山の展望が素晴らしい毛無山に再訪した。今回の目的は本栖湖・竜ヶ岳・雨ヶ岳からの縦走である。
竜ヶ岳の広い頂上、静かで歩きやすい縦走路、高デッキから南アルプスの風景、暖かい太陽が注ぐ毛無山など、みどころは多く、満足感が高い山旅を味わうことができた。
当然、様々な富士山の表情を楽しむことができる。
竜ヶ岳・雨ヶ岳・毛無山 07年11月、9時間の旅、感動点★★★★★(★5個で満点)

宝永山・富士山(静岡県)

富士山八度目の登頂(うち二度断念)、今回の目的は宝永山(標高2693m)である。江戸時代宝永四年の噴火で生じた、宝永火口を観察しながら登っていく。
富士山は日本を代表する山でありながら、他に例を見ないスケールを保っている。"二度登る馬鹿"といわれる山であるが、忘れた頃に登りたくなるのだからしようがない。次は何を求めて登ろうか。
宝永山・富士山 07年7月、9時間の旅、私の感動点★★★★(★5個で満点)

  
  
    

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