このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
93韓国国鉄加恩線・聞慶線に乗る3
聞慶駅
翌朝は、6時15分に宿を出て、店村駅に向かう。昨日と同じ1番線に、今度は聞慶行きだけが1輌で止まっている。聞慶行きに乗り込むと乗客は私を含めて2人であった。6時35分の発車前に栄州行きと加恩行きがあるので、車掌がこちらに「聞慶」と声をかける。この列車も定刻に発車し、昨日の加恩行きが分かれた鎮南信号所をまっすぐに進む。途中、石炭の積み出しによってまっ黒に汚れた駅を通り、7時10分聞慶に到着した。聞慶は、加恩より開けていて、駅より1kmほど先に街が見える。しかし、街まで歩く時間はなく、滞在時間20分で折り返す。折り返し列車は、駅ごとに乗客が増え、すべての座席と釣り革がうまる。店村まであと数分というところで、突然隣の席から「ミンミン」とセミが鳴き出した。隣の老人が雨傘の中に、たくさんのセミを入れていて、そのうちの一匹が逃げたのだった。 15分の連絡で店村から、釜山行き急行「統一」号に乗り継いだ。韓国国鉄全線完乗まであと鎮海線を残すだけとなった。
聞慶駅に停車するディーゼルカー
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