このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

「タイ国鉄 北線・サワンカロック線に乗る」5

サワンカロック駅に停車する特急

 3月27日早朝4時30分に目覚まし時計の音で目が覚める。サワンカロック行き特急の発車時刻は5時35分、駅まで約1㎞。歩かなければならないことも考えられるので、5時前にチェックアウトをする。正確には無人のフロントにカードキーを置いて外に出る。しかし、すぐにサムローが見つかる。乗車拒否をされれば困るので、多い目の50バーツで交渉し成立する。ホテル周辺はひっそりとしていたが、駅に近づくと朝市らしく屋台で賑わっている。見てまわりたいがまわれない。発車20分前に昨日と同じ窓口で「サワンカロック1枚」と言うと、怪訝な顔をされながらも50バーツの手書きの特急乗車券が出てきた。ホームで待つと列車が入ってきた。駅員が「この列車はチェンマイへは行かないよ。」と言う。10分遅れのピサヌローク止まりの夜行列車であった。私は「サワンカロック」と言うと、驚いて切符を取り上げ、確認、納得をして返してくれた。しばらくして今度はチェンマイ行きの夜行快速が入ってきた。大勢が下車をする。この列車のチェンマイ到着は、昼をだいぶ過ぎるはずである。さらに待つ事長い10分で、8分遅れの特急が3両編成で到着した。大勢の下車客と入れ代わりに乗り込むと、1車両2〜3人の乗客しか残っていなかった。特急列車の次の停車駅は終点のサワンカロック。発車してまもなく車掌が車内改札に訪れ、列車は白み始めた空の下、水田のまん中をサワンカロックに向かって快走した。途中、思い出のバンダラ分岐駅で進行方向を変え、7時15分念願のサワンカロックに10分遅れで到着する。列車は、今度は大急ぎの車内清掃と、窓をゴシゴシとブラシでこすられての車外清掃で一夜の汚れを落とし、7時40分定刻に出発した。もちろん私もピサヌロークまでの切符を買い、車内の人となった。バンコクの到着予定時刻は15時15分、今夜はゆっくり寝られるのかというと、明朝の飛行機で帰国するので、そういうわけではない。

バンコク駅正面
バンコク駅構内

 

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