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    上海の泥棒対策    2004年2月28日
                                     2006年2月12日 更新
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中国は泥棒天国?・・・かどうかわかりませんが、泥棒対策というかセキュリティがしっかりしているという事は泥棒が多いからだろう。それに比べると日本は”安全ボケ” 前に日本でATM泥棒が流行った頃”日本には金庫が道路端に置かれている”と言われていたらしい。泥棒なんてあまりいなかったから、そんなに対策しないでも良かったのだろうけど、だんだん変わりつつあります。
 今回の引越しでは泥棒対策を再認識、前のマンションはセキュリティがしっかりしていたので、鍵を掛けずに出勤したり・寝たりしていても問題はありませんでした。新しいマンション探しでは”防犯対策”が一つのポイントでしたが、鍵の構造を見て安心しました。・・・でも泥棒さんから見れば、まだまだ甘いかもしれません。
■マンションの鍵
①普通の自動ロック
これは普通の自動ロック、中からはドアのノブで開けられるけど、外からは鍵がないと開けられない。
②外から開けられない内部ロック
内部からロックすると、外から鍵があっても開けられない。これは安全だけど太太から締め出されたら入れなくなる。
③中から開けられない外部ロック
外から鍵を掛けると、中からも鍵がないと出れない。泥棒が窓から入っても鍵がないと外に出られない。
内側又は外側から鍵を一回転すると、中3本、横上下の2X2本、上下2本の合計9本でロックされます。合計9本のピンでロックされるので、ある程度の道具がないと無理かもしれませんが相手もプロ・・・更に一回転するともう一段伸び出してきます。よく考えた鍵ですね、”BAODEAN”という中国のメーカが作っています。
■上海の泥棒対策
街を歩いていて、おもしろいと思うのが泥棒対策です。「泥棒が多いから対策」をするのか? 「性悪説 悪く言えば人を見たら泥棒と思え」の文化だから対策をするのか良くわかりません。良く言えば「危機管理」対策が良く出来ていると思います。もう少し言わせてもらえば「泥棒に対する危機管理はよくしているけど、SARS等の衛生に対する危機管理はイマイチ」ですね。
①アパートの入り口には必ず門番
アパートは一つの城壁のようになっていて、門番のいる門からでないと入れないようになっています。この前、ある所を自転車で通っていたら、街の出入り口の道路に柵がありましたが、何かあったら道路を閉鎖するんだろうか?
②窓には泥棒よけの柵
上海の街では柵をしている窓をよく見かけます。自分の部屋への泥棒は防げるだろうけど簡単に上に登れそうな気がします。1階にある柵なんか「動物園の檻」みたいなものもあります。

③コンクリート塀にはガラスで乗り越え防
ガラスの破片を埋め込んだ塀を良く見かけます。とにかく安くて効果がある方法だとは思うけど外観がどうもね〜、 ここは日本と中国の文化の違いか? こんな対策を見ると複雑な気持ちになるのは私だけだろうか? 

普通のアパート

塀の上はガラスでガード

4階の窓まで柵でガード
■実際の話
■鍵は必須
 小さな事例ですが、私の知り合いのマンションには部屋に入るまで3つの門があるそうです。一つはマンションの入り口、2つ目は部屋の入り口の前にある格子ドア、もう一つは部屋の入り口。この格子ドアの入り口の所には自転車を置いたり、汚れた物を置いたりする訳ですが、ここに置いている物がよくなくなるとの事です。
 なぜなくなるかと言うと、お父さんが鍵を掛け忘れるらしい。泥棒は各部屋を回りドアが開いていないか、チェックし開いていると中にあるものを頂いていくそうな・・・ 前のマンションでは夜寝る時に鍵を掛け忘れた事があるけど、普通のマンションだったら怖いですね〜 

油断できない
 知り合いが出張に出かけようと旅行かばんを持ってマンションの部屋を出た所で忘れ物に気がついたのでそこにカバンを置いて部屋に取りに帰って出てみると旅行カバンが消えており、出張用の荷物はもちろん、パスポートまで盗られてしまったとの事です。わずか数分間の出来事、とにかく自分の部屋の前でも油断できないらしい。
 引越しの時はどうするのか? 飲み屋の小姐に引越しをする時にはどうするのか?と聞いてみたら「3人で引越し荷物を運ぶ」との事、一人は部屋・一人は運び・一人は車だそうです。なるほどこれなら盗まれないか・・・
 場所によるかも知れないけど、そんなにひどいとは思わない場合もあります。今のマンションの話ですが、時々飲料水を注文しますが、なかなか時間通りに来ません。仕方ないので水タンクに10元札を貼り付けて部屋の前に置いておくと、ちゃんと新しい飲料水が置かれています。

泥棒も多いがスリも多い
 泥棒も多いがスリも多い、実は私も一度携帯電話を盗られました。私の知り合いの話ですが、上海に来て半年で財布を一回、携帯電話を2回盗られたそうです。全て同じ満員バスの中、紐をつけて首にぶら下げた携帯を盗られたとの事。インターネットのニュースを見ていたら、特に若い女性が被害にあいやすいとの事でした。
 
■上海の泥棒情報 
インターネットから泥棒情報を集めてみました。日本も近い将来はこうなるかも知れませんので、あまり笑えません。

2004年3月16日  ■盗まれるゴミ箱■
 最近、ステンレス製のゴミ箱が盗まれる騒ぎが上海で起きている。街角でゴミ箱が見かけなくなっているところも有るが、これは故意になくしているのではなく、盗まれているケースが多い。ゴミ箱にかぎらず、公共物が盗まれるケースが相次いでいる。マンホールが盗まれて、そこにはまった市民が死傷したケースはここでも紹介したが、その他にもバス停の看板、電線、変圧器など挙げればきりがない。たとえば2003年の統計ではバス停の看板だけでも、1年間で800枚盗まれており、被害額は10万元にものぼる。その背景には、世界的に起こっている鉄鋼など金属の値上げが背景にあり、盗まれたゴミ箱はスクラップにされ、上海周辺の地区で取引されていることが、最近の調査で明らかになっている。市では価格の高いステンレス製のゴミ箱から、プラスチック製に切り替えるなどの対策を考えている。

2004年3月5日  ■上海の街角の自動販売機への破壊行為■
 上海で大規模に自動販売機ビジネスを展開している戈(Ge)徳連鎖銷售公司では、1000台以上の自動販売機を上海市内に投入しているが、最近これら自動販売機を狙った荒し対策に頭を痛めている。中に入っている商品は全体で700−800元程度だが、一度機会がつぶされると2000−3000元近い損害になる。とくに出稼ぎ労働者のうち、上海に来ても仕事が見つからず、これら販売機を荒らすケースが少なくなく、今後はガラス面を強化したり、鉄網を設置するなどの対策を検討している。中国では800元以上の盗難、5000元以上の公共財産の損害を起こした場合に、はじめて犯罪として3年以下の懲役がかせられ、それ以外では治安管理処罰条例によって処分されるしくみになっている。 

2004年2月19日 ■高層マンション、高層階でも泥棒に注意■
 徐匯警察では、去年7月から徐匯区の某高級マンションで窃盗を行っていた四川籍の無職の容疑者を逮捕した。調べに対して、この容疑者は去年7月からマンションの17階まで登り、窓から住人のいない部屋に侵入し、窃盗を繰り返し、現金や時計など30万元相当を盗んだ疑い。マンションのオートロックの暗証番号も事前に知っていたということで、警察では余罪を追及している。 

          ■防犯さく使い上階へ 住民同士で訴訟にも
 上海をはじめ中国の都市部は窃盗事件が頻発している。共働き世帯がほとんどで昼間は無人の家が多く、市民たちは空き巣被害に悩まされている。犯人は泥棒のプロ集団か、職のない地方出身者が多いといわれる。
 上海の庶民はふつう六階建てぐらいの集合住宅に住んでいる。自衛のため玄関ドアには二重に鉄製の門、窓やベランダの外側には格子状の鉄さくが取り付けられている所が多い。だが最近はこの鉄さくが社会問題を引き起こしている。 ある集合住宅で四階の住人が三階の住人を訴え、三階の住人が二階の住人を訴えた。原告側の言い分は「下の階の人が窓に鉄さくをつけたので、泥棒がさくをはしご代わりに上の階に侵入しやすくなる。撤去してほしい」。
 泥棒の入りやすい一階は特にさくを取り付ける人が多い。そういう所では二階が泥棒の被害に遭うケースが多発。二階にさくを付ければ三階に入りやすくなり、いたちごっこが続く。しかも住人が勝手に取り付けるので外観を損ね、火災のときに窓から逃げられなくなる欠点もある。湖北省武漢市が三階以上の鉄さくの撤去命令を出したところ、住民から「代わりの防犯器具を市が負担しろ」と反発も起きている。
 建築ラッシュの上海では新築住宅にも鉄さくを付ける人が多い。さくの上部に突起物をつけ、泥棒が足をかけられない新製品も登場。門やさくを造る業者は「市場はまだまだ大きくなる」とほくほく顔だ。

         ■上海市内で相次ぐ水道メーターの盗難 〔2006年10月10日掲載〕

国慶節期間中、上海市中心部の江蘇路・万航渡路などのエリアで、連続して水道メーター51個が盗難される事件が発生している。いずれも、水道メーターに使われている銅が原因で、銅を売りさばいているいるものがいるとして、捜査が行われている。今年に入って、494個の水道メーターが上海市南部を中心に盗難にあっている。例年の倍のペースだ。
 上海で使われている水道メーター1個につき、約1キロの銅が使われており、売り飛ばすと40〜50元の利益になるという。そのため、上海市の水道部門では、銅のメーターをプラスチック製にする方向で、取り組んでいる


防盗門超市  05.03.05

 
これは「門の市場」 「門=防盗門」なのでしょうか?
これを見ても「中国の泥棒の多さ」が理解できると思います。

中国語を見て思うのが「直接的な表現が多い事」です。例えば
  ・頑張る:加油 jia you 油を加えるからか?
  ・中古品:二手 er shou 2つの手をつけるから
  ・・・・ 
盗まれた排水口の蓋やごみ箱のカバー  05.03.20

盗まれた排水口のカバー


盗まれたごみ箱のケース
最近、鉄など金属類が値上がりしていますが、その影響を受けて道路上の排水口やステンレス製のごみ箱の泥棒が増えています。危険なのは道路や歩道上の排水口。写真のポッカリと口を開けたまま放置されているので、この中に落ちたりする事故も発生しているとの事です。

道路を歩く場合、車に注意はもちろんですが、上からの洗濯物の水や蓋のない排水口等にも注意をする必要があります。
鍵を閉め込んだ  06.02.12

 
キーを持たずに外に出てドアを閉めてしまいました。不動産屋に電話を掛けて大家に連絡、鍵屋を連れて来てもらいました。鍵は3段構えですが、自動ロックがかかっているだけです。

どうして開けるのかと興味深く見ていましたが、やおらプラスチックフィルムを取り出してドアの隙間に入れて自動ロックを外そうとしています。2度失敗、次はプラスチックフィルムに切りかぎを入れて再挑戦、見事にはずれました。

費用は150元 ラーメン50杯分ですから、相当に高い請求ですが、立場が弱い。それにしても簡単に開きます。

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