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        公共厠所  gonggong cesuo 
                                          2005年8月23日更新
kiyoの上海物語 Home

 上海の街を歩いていて、一番いいと思うのがトイレが多い事です。昔は汚いという話でしたが、今はホテルに負けないトイレもあります。どこのトイレも管理人がいて使用料の徴収と掃除しており、これが綺麗なトイレの秘訣だと思います。使用料は高い所で1元、小便の場合はタダのところもあります。
 それに比べると日本の公共トイレの汚い事、最近は駅のトイレが綺麗になりつつありますが、それでも上海に比べると相当に遅れていると思います。
 そうは言いながら少し裏街に行くとオープントイレがあったり、おまるを持った人たちが中の物を捨てに来たりとか、日本では見られない風景を見る事も出来ます。なぜ公共厠所が多いかというと、昔の「里弄」にはトイレがなかったそうで、みんな外の公共厠所かおまるでしていたそうです。

上海の公共トイレ

上海No1 南京西路 人民公園横
 

トイレ標識

簡易トイレ 上海大劇院の形をしています

 

同済大学付近

マンションの近くにあるトイレ
 

中の設備も立派です
上海初めてのトイレ話
 初めて上海に来たのは1996年、南京路の新世界城のレストランがある階でのトイレの話。腹の調子が悪くなったので、トイレに行く事にしました。やと見つけた便所のドアを開けてふと見ると大きな忘れ物が異様な匂いを発しながらあるではないか!! しばらく考え、流して使おうと思った瞬間、「停電で真っ暗!!」 曲がりくねった通路を手探りで探しながら、歩いていると電気がつきました、腹の悪いのも忘れてデパートを後に次第です。
 
オープントイレの座り方
 中国のトイレレで一番困るのがオープントイレです。読んで字の如くドアがない。まず前を向いて座るのか、後ろを向いて座るのか悩みます。後ろを向けば尻丸見え、前を向けば人と目が合う・・・ 次の人が並んでいればなおさらです。どっちを向くのが正解と思いますか? 
 前を向くのが正解です。後から来る人に尻を向けるのは失礼かな? 前を向いた方が隠せるからだと思います。


 中国のバス・トイレ1ルームが標準です。先日、上海のある女性に「部屋にトイレが一つなので家族が来たら大変だ」という話をしたら「お父さんが風呂に入っていてもトイレに行くよ」との回答、中国のお父さんが羨ましい(笑) どうもこの辺の感覚が日本人と基本的に違うようです。 
女性の立ちション
 見たことはありませんが、こっちの女性は立ちションが多いらしい。なぜ立ちションするかと言うと便座が汚れているからです。汚れていれば拭けばいいようにありますが、ここは中国!!私たちが思うような行動は取らないようです。会社のトイレの話ですが、男性トイレより女性トイレの方が汚く、配管が詰まるので保全の人たちが困っています。理由は女性専用の物をバラ撒いたり、水に流したりするからです。
 
連結式水洗トイレ
 裏街に行くと自称「連結式水洗トイレ」を見ることが出来ます。見た事のない人には理解出来にくいかも知れませんが、連結式水洗トイレは便器がなくて水路のような溝が一列に走っており、一方の方から定期的に水が流れるようになっています。
 シンプルな構造であり、節水と言う面でもなかなかいいなと思いますが、問題はいつでも自由に流せない事と、川下に座っている時に水が流れて来ると、一緒に落し物も流れて来る事です。 たぶん水洗トイレの原点はこの方式からではないかと思います。今でも裏街に行くと体験が出来ます。
 
高さがばらついている便器の高さ
 中国のトイレを使って気が付くのが便器の高さです。私の身長は180cmですが、私でも高くてやっと使えるような高さがある反面、低すぎるのもあります。 それに比べると日本の便器の高さは標準化されていると思います。 なぜ中国の便器の高さはばらつくのか? たぶん深い意味はないと思います。業界で標準化されていないので、設計屋が適当に設計しているか、建築会社が適当に取り付けているかのどっちかでしょう。
 
シルクロードのトイレ
 2004年の国慶節にシルクロードに行って来ました。辛くもあり楽しくもあったトイレ、シルクロードのトイレは落とし込みのオープントイレが中心です。この地方では水は貴重品、手洗い用の水でさえ1回で使う量は両手のひら一杯分が標準です。これから考えると水洗トイレがないのは当然だと思います。
  
ハイテクトイレ
 上海のある日本レストランのトイレには液晶テレビがついています。テレビを見るほど長くいる訳ではないから、明らかに不要と思います。 

 中国の一点豪華主義、私達が考えて明らかに無駄と思われる物が堂々と作られている事があります。 

ここのトイレのもう一つの特徴は便器の高さが異常に低い事ですが、足の短い日本人に合わせているのでしょうか? それとも設計屋か建築屋の気まぐれでしょうか?

 
人民広場の公共厠所  2005年1月1日
 人民広場のトイレは1階が男性、2階が女性用となっていますが、さすが上海の中心地だけあり、管理には力を入れています。


 しかし外見はそこそこですが、最近内部の老朽化が進んでいるようです。決して古い建物ではありませんが、中国の建物の特徴と言うか、施工の問題、材料の問題、使う人の問題などなど、日本の建物に比べると数倍の速さで老朽化しているようにあります。

 ここにもポスター 「文明用厠 做可愛的上海人」 トイレの使用マナーですが、なかなか守れていません。 中国のポスターの特徴は「禁止事例」を判りやすく書いている事です。

受け付けがいて1元徴収 空調付きです
 

トイレマナーの広報
トイレットペーパの処理は水に流すか?ゴミ箱か?
 トイレットペーパの処理は水に流すのか? ゴミ箱に入れるのか? 一般的には「配水管が詰まりやすいから流してはいけない」という事ですが、本当にそうでしょうか? トイレットペーパで配管が詰まると言う事はないと思います。たぶん、「流してもいい」と言う事にしたら「何でも流してしまう」からだと私流に考えています。
 私の経験から言うと、物事の良し悪しを指導するときに「綺麗にしましょうとか、良くしましょうと・・・」かでは決して良くなりません。上の事例のように、必ず「判りやすい禁止事例」が必要です。日本だったら「トイレットペーパ以外の物を流してはいけない」でOKですが、残念ですが、こっちでは無理だと思います。そんな事から、一番手っ取り早いのが「流してはいけない」になったのだろうと思います。
  
裏街の公共厠所  2005年1月9日

おまる用公共厠所

おまるを運ぶおばちゃん
 今でも裏街の「里弄」では、おまるが使われています。近くにはおまるの中身を捨てるための「公共厠所」があり、その周辺ではこのおまるを運ぶ姿が見られます。このあまるの形ですが、昔、我が家で梅干を漬けていた”カメ”に似ています。中には立派な陶器もおまるもあるようです。
 最近では、この昔ながらの「里弄」が取り壊されどんどん新しいアパートや公園に変わりつつありますので、こんな景色は近々消えていくでしょう。
 
本物のニイハオトイレ

   
蘇州近くの水郷用直のトイレです。
これど「本物のニイハオトイレ」 普通は横の壁がありますが、ここのは全くのオープンです。


この隣に女性トイレがありますが、同じようにオープンです。問題は、入り口のドアを開けると中が丸見え状態となることです。つ。つまり、トイレに座り込んでいる姿が、ドアを開けた時に見えるという事、使うには勇気が要りそうです。

上海では、まだ見たことがありません。
黄山のトイレ 05.08.20

岩山の峠にある水洗トイレ
安徽省にある黄山は入山料を200元も徴収するだけあり、立派なトイレが整備されています。

まず一番に驚いたのは、急な崖を上りついた岩の峠の崖っぷちにある水洗トイレです。トイレの上は「山上歩道橋」下を見るとめまいがします。
次は、北海にある「公厠」 つまり共同トイレ、上海の街でも見られないような立派なトイレです。

200元という破格な入山料は問題ですが、その値段に負けないトイレには満足というか感心します。このスケールの大きさは日本も真似すべきだと思います。

トイレの上は歩道橋

右側は絶壁

上海の街に負けない豪華トイレ
 
公共厠所リンク集
大陸かわや版 少し情報が古いけど面白い

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