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>> 尾久客車区公開 << 〜平成14年12月7日〜 |
JR東北本線尾久駅に隣接する尾久客車区が公開され、私も行ってきました。
昔懐かしい旧型客車や事業用車両・廃車寸前の留置車両(?)など、珍しい車両を見ることができました。
>> 機関車 << | ||
(↑→の写真について) (上段左)…左はEF81 95で、側面に"EF81"と大々的に描かれています。右のEF81 79は、寝台特急"カシオペア"に使用されています。 (上段中央)…左はEF58 61で、お召し列車(皇族専用列車)に使用されます。右はEF81 81で、側面に星マークが大々的に描かれています。 (上段右)…DD51 842で、お召し列車に使用されています。 (下段中央)…EF60 19で、この日はエキスポライナー(昭和60年のつくば科学博の際に運転された会場輸送列車)のヘッドマークが取り付けられていました。 (下段右)…D51 498で、現在でもしばしばイベント列車に使用されます。 | ||
>> 事業用車・留置車両等 << | ||
(←→の写真について) JRの事業用車は、車籍を持つものと持たないものとに大別できます。 ←は車籍を持たない車両で、モーターカーなどと呼ばれます。写真の車両は主に保線関連作業に使われますが、この他、電気関連作業に使われる車両もあります。 →は車籍を持つ車両で、クモヤ192・193という形式称号がついており、主に軌道や架線の計測に使われます。 この車両は、East-iと呼ばれる新型計測車両の登場により、近い将来引退する予定とのことです。 | ||
(↑)交直流電車を表す小豆色一色の塗装で、"赤電"と呼ばれた常磐線普通列車の403・415系。 当時は"暗い色"として評判が芳しくなく、つくば科学博の際に現在の塗装(白+青帯)に変更されましたが、懐かしむファンは多く、最近になって1編成が"赤電"の塗装に戻され、通常の営業運転についています。 | (↑)JR東日本の103系はあと数年で全廃の予定ですが、余剰となったものの一部は、職員用の訓練車として各車両基地に配置されています。(一部車両は"モヤ102"・"クヤ103"などと、事業用車両の形式に改称されています。) 尾久客車区にも、常磐快速線で使用されていた103系が訓練車として配置(留置?)されています。 | (↑)客車列車・臨時夜行列車削減の波に押され、最近では殆ど出番のなくなった客車が、尾久客車区にも少なからず留置されています。(中には書類上廃車されて車籍を失い、そのまま留置されているものも有り。) 写真のマニ50もそんな1両で、色あせた塗装が痛々しく感じられました。 |
>> 旧型客車 << | ||
(↑)手で開閉する乗降扉、ウィンドーシル・ヘッダ(窓の上下にある外板の継ぎ目)等が旧型客車の特徴。でもよく見ると、形式ごとにそれぞれ特徴があります。 写真左のスハフ32(昭和4年から製造)は、車体外板の継ぎ目がリベットで止められており、屋根は連結面付近で丸くすぼんだ"丸屋根"です。乗降扉は木製で、窓は1ボックスあたり2枚の配置となっています。 写真中央のスハ42(昭和26年から製造;台車を交換しオハ47に形式変更した車両有り)は、車体外板の継ぎ目が溶接されており、屋根は切妻となっています。乗降扉は鋼製で、窓は1ボックスあたり1枚の配置となっています。 写真右のスハフ42(スハ42系列の緩急車(車掌室付き車両))は、車掌室のある側にのみ連結面窓があります。ちなみにスハフ32は、連結面直近ではなくデッキの客室入口側に車掌室があるため、中間車と同じく、連結面には窓がありません。 | ||
(↑)スハフ42(スハ42?)の車内。扇風機がついており、照明は左右2列に配置されています。壁はアーモンド色に塗装されており、床はリノリウム敷きです。 | (↑)スハフ32の車内。扇風機は無く、照明は中央1列のみの配置です。壁はニス塗りの木板で、床は油をしみこませた木板です。 | (↑)ボックスシート。左がスハフ32の、右がスハフ42のものです。シートの下や窓側には、暖房用の放熱器がついています。 |
(↑)客室内の設備も時代を感じさせますが、デッキにある配電盤等の機具類も時代を感じさせます。(写真は、照明や電気暖房等の配電盤・操作盤かと思われます…) | (↑)客室床面にはこのような蓋がついていました。あまり鮮明ではないのですが、"暖房止弁"と読めますね。昭和30年代前半頃までの客車は電気暖房が無く、蒸気暖房だった(蒸気は機関車か暖房車(電源車ならぬ蒸気源車)から供給)ので、暖房を止めたい車両はこの弁を操作していたのでしょう。 | (↑)スハフ32の客室窓。1ボックスにつき2枚ずつの狭幅窓です。(昭和7年度以降の車両は1ボックスにつき1枚の広幅窓となったそうですが…) 新幹線の一部車両と似ていなくもありませんが、やはりこちらは独特の雰囲気が漂っていますね… |
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