壹．普通車・平快車之旅

　台湾の鉄道には自強号、筥（実際はくさかんむり）光号、復興号といった全席指定の特快車（特急列車）が頻繁に運転されており出張等の際には利用していますが、休日は普通車、平快車や平溪線等の支線に乗りに行くのを楽しみにしています。
　普通車や平快車に使われている客車は正直言って汚い！ですが、特急列車に乗っていては体験できない色々な出来事に遭遇したり、今日本では見られなくなった郵便・荷物車が連結されており、懐かしい気分になったりします。またふだん特急に乗っていると見落としてしまう景色をゆっくりと眺める事ができます。

　残念なことに５月下旬に西部幹線では普通車が全て電車に変更されてしまい、１日数本の平快車を残すのみとなってしまいました。新聞の報道によれば残された平快車も全て冷房化された客車を使用するとの事でしたが、６月６日深夜の、花蓮−高雄（台北経由）の平快車は冷房なしの客車でした。しかし昼間西部幹線を走る平快車は冷房化されてしまったため、窓の開閉もできなくなってしまい、楽しみが減ってしまいました。

　また現在は普通車・平快車の全てが冷房無しの客車列車で運行されている東部幹線も宜蘭線も現在電化工事中なので電化後にはどうなってしまうかわかりません。現時点の工事状況を見ると二年以内には電化が完成しそうな状況です。
（2002年11月に再度台湾へ行った時には電化が完成してました。東部も電車や冷気柴客が多くなり、普通や平快は激減してしまっていました。）

　その他西部幹線の台中−二水間では集集線直通のディーゼルカーによる普通列車が下り３本、上り４本運転されていますし、平溪線のディーゼルカーが１日一本だけ基隆まで運転されています。さらに、東部幹線の花東線ではディーゼルカーによる普通列車が数本、南廻線では、かつては光華號という西部幹線の花形特急に使用されたディーゼルカーによる快車が１日２往復運転されています。

　ちなみに１キロあたりの料金は普通車・快車１．０６元、復興号及び電車は１．４６元、筥光号１．７５元、自強号２．２７元（初乗り料金は１０キロから）です。ただし松山−台北−板橋間は均一で１８元となっています。ちなみに台北から高雄までの料金は平快車３９９元、復興号及び電車５４９元、筥光号６５８元、自強号８５４元です。

　　　　2003年１月１日版の時刻表を見たところ、平快、普通ともに更に減っていました。

　　　　松山站平快・普通時刻

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