このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

旧山線(三義−后里間)

竹南−造橋−豐富−苗栗−南勢−銅鑼−三義−勝興−泰安−后里−豐原−潭子−台中−烏日−成功−彰化

基隆から高雄404.2キロ(海線経由406.1キロ)を結ぶ西部幹線(縦貫線)は明治41年に全通しました。この時開通したのは台中経由の路線でこのルートは勾配がきつくスピードの問題や貨物輸送に支障があったために大正8年に竹南−彰化間の海線(当時は海岸線)の建設案が通り、大正11年10月に海線が開通しました。しかし山線(台中線)は中部の主要都市台中を経由するため、現在でも特急の大部分が山線を経由しています。しかし山線の大部分が単線であったために複線化等の近代化工事を進めていたが、1991年11月に山線苗栗付近で衝突事故が発生したために工事の速度が加速し、1996年までには竹南−苗栗間では一部新線への切換、トンネルの建設等によって複線化が完了していました。また后里−豊原間も一部新線への切換によって昨年までに複線化されています。最後に残ったのが苗栗−南勢の一部と三義−后里間です。苗栗−南勢間はルートにほとんど変化がありませんが、三義−后里間は曲がりくねったルートをトンネルと高架線で直線化してしまうため、途中の勝興及び泰安駅が廃止になります(泰安は新ルートににも駅が設けられる)。この区間は、台湾鉄路最高地点勝興駅(海抜402.326m)、昭和10年4月21日に発生した「新竹、台中州大地震」によって大破してしまったレンガ製のアーチ橋の跡「魚籐坪断橋」、両側をトンネルにはさまれた「鯉魚潭橋」、トンネルを出るとすぐ橋梁になる「七号隧道」と「大安渓鋼梁橋」、そして山間のきれいな景色と山線でも最も見所の多い区間です。この区間では地震の復旧にともなう路線の切換の跡、かつて何度もルートが変更された跡などを現在でも見ることができます。

苗栗−南勢間 苗栗−南勢間、左側に新たな軌道を敷設しています。
三義 三義駅付近、右は新線、カーブの先はトンネルです。
南勢駅 南勢駅
三義 上の写真の先です。左下の地下を新ルートが通っています。
三義 三義−勝興間
勝興 筥光号は下り列車とのすれ違いのための停車でしたが、3人ほど乗り込んでしまいました。
勝興 十六イ分は勝興駅の昔の駅名です。
勝興 駅員は乗務員と無線で連絡を取ります。
勝興 り平快と下り電車のすれ違い。平快車は編成が長くホームからはみ出しました
勝興 上の写真の進行方向側
最高地点石碑 台湾鉄路最高地点の石碑。
勝興−泰安 旧ルートよりさらに古いルート?のようです。電化前(1978年)のルートのようです。
勝興−泰安 信号所です。この付近は複線になっています。
勝興−泰安 右は何の線路なのでしょうか。
魚籐坪断橋 「魚籐坪断橋」昭和10年の地震で大破しました。
勝興−泰安 この付近は比較的短いトンネルが連続しています。
鯉魚潭 鯉魚潭橋梁、トンネルにはさまれた橋梁です。
鯉魚潭 鯉魚潭橋梁からの眺めです。
七号隧道 七号隧道から見た大安渓鋼梁橋。
大安渓 大安渓鋼梁橋。この橋を渡り終えるとすぐ泰安です。
泰安 泰安駅。
泰安 安駅。
新山線 泰安駅付近から見た新しい山線の高架橋。
泰安−后里 后里付近です。新山線は右の方から来て后里駅の手前で合流します。
后里ー豊原 后里−豊原間の新ルート。左に分岐していく単線の跡は旧ルート。
后里−豊原

后里−豊原間、新ルートから見た旧ルートの大甲渓橋梁。

山線区間の后里−豊原間のトンネルを過ぎると西部幹線のトンネルは屏東まで1つもありません。


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