このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


鐡路博物館苗栗分館(苗栗鐵道公園)

 平成12年11月に休暇がとれたので、台湾へ行って来ました。ある日「鉄道ファン」に苗栗に鉄路博物館の苗栗分館がプレオープンしたという記事が載っていたことを思い出し、とにかく行ってみることにしました。
 さて苗栗に着いて見てみると、どこにも鉄路博物館の看板も案内も有りません。駅員に聞けばすぐに分かったのでしょうが、とにかく早く見てみたいと焦ってしまい、駅の周辺を探してみました。しかし見つからないので諦めようかと思っていたところ線路際にそれらしき機関車などが野ざらしになっているのが見えました。とりあえず近くに行ってみたのですが、何の看板も無く、敷地の中に入るのをためらっていたのですが、近くにいた踏切番の人に、「あそこが鉄路博物館ですか」とたずねたところ、「そうだ」と言うので、「何の看板も無いし、入りにくそうな雰囲気なのですが入ってもかまいませんか」と聞くと「大丈夫だ」と言うので入ってみました。鉄道ファンの記事で見たときは結構整備された場所のように感じましたが実際はただ車輌を野ざらしにしているだけのようにしか感じませんでした。ただ数人の人が機関車に塗装をしているので保存されているんだなと感じる程度でした。また展示された車輌の前には小さな看板で製造年や製造国などが書かれているといった程度で博物館というほどのものでは有りませんでしたが、展示されている車輌は台鉄の車輌だけではなく、森林鉄道や台糖の車輌なども展示されており、とても
貴重なものでした。見学者も私たち二人の他は一名しかいなくて、ゆっくりと見学することが出来ました。

平成15年2月9日に再度行ってみたのですが、大きな屋根に覆われていました。

現在は屋根に覆われています。
この奥が鉄路博物館苗栗分館になっています。
上の写真の道をおくまで進むと車輌が展示してあります。
CT150型(CT152)日本の8620型で、日本時代には500型或いはC95型と呼ばれていましたが、戦後CT150型に改められました、かつて台鉄に43両有りましたが現在はこの1両のみが残っています。CT152は1979年6月2日に廃車になりましたが、しばらく嘉義で保管されていたようです。
DT560型(DT561)アメリカ製ですが日本の9600型をもとに作られたために台鉄の運用上は同じに扱われていたそうです。日本時代はD96型と呼ばれ、戦後DT560型に改められました。かつて台鉄には14両有りました。ちなみに9600型はDT580型で、日本時代は800型或いはD98型と呼ばれていたそうです。
R0型(R6)1960年、日本の日立製でかつてはR1からR12の12両がありましたが全て廃車になりました。
R6の正面
S400型(S405)アメリカ製 入換用
S405の正面
阿里山森林鉄路11403-1 1953年新三菱重工製です。
阿里山森林鉄路11403-5 これも新三菱重工製です。
阿里山森林鉄路28噸型28号 1914年アメリカ製です。
郵便箱が付いています。元々黒く塗ってありました。
阿里山森林鉄路の客車です。推進運転をするので、前照灯が付いていています。
台糖254型 日本製と書いてありました。台糖の軽便鉄道ではかつて旅客の輸送も行っていましたが、これは旅客を乗せるのではなく、巡視に使用したようです。台糖の旅客用の気動車では 勝利号 が有名です。以前は旅客営業を行っていた路線もありましたが、今は無いようです。また以前は台湾中部以南に行くと多くの場所で台糖の線路を見ることが出来たのですが、最近は多くの場所で道路と交差する部分の線路が埋められてしまっており、路線が随分と減ってしまっているようで非常に残念です。
25TPK2050型木造客車、後ろは2500型木造客車
2500型

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