このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

1/150&1/160&1/144 (N scale)     2001-08-10



5代目 MS100系 クラウンセダン KATO 1/150

(塗装例)
奥はトミカ
フロアの表現はトミカ以上、いや、一部のプラモデルよりも細かい。ペリメーターフレームやマフラーの取りまわし、足回りなどが繊細な彫刻でモールドされている。
(マフラーの銀は当方にて塗装)

玩具的なギミックとしてのタイヤの回転よりも、床下のディテールに心血を注ぐ設計者の心意気。タイヤが転がると貨車に載せたときに落ちるから・・・という事情があるにせよ、このコダワリは驚きでした。
 
ディテールの細かさは室内にも!!
ハンドルこそ無いものの、前後しっかり揃えられたシートとインパネ(らしきもの)

ただし、樹脂の塊のような窓ガラスを入れると、せっかくの室内が歪んで何もわからないのが残念。人形も乗りません。

簡単な表現のホイールを何とかして欲しくなりますが、純正ホイルキャップに結構似ています。

プロトタイプ
この世代のクラウンは大きく分けてボディはピラードハードトップとセダンの2種、そしてグレードによって数種類のグリルがあって、前期・後期でもデザインが変わります。モデル化されたものは5代目の中でも後期(1978〜79)のセダンスーパサルーン(MS105)か、もしくはタクシー(STD、DX)・パトカー用でしょう。一般グレードと廉価グレードです。上級グレードでも2600ccの“ロイヤルサルーン”はベンツを意識したようなグリルになります。
1978年 クラウンMS105 セダン2000スーパーサルーンエクストラ

2000ccの最高級、2600ロイヤルサルーンの1コ下のグレードにあたります。

フルカバードのホイルキャップ、フェンダーや車体すそ、雨どいと窓枠などにあしらわれたメッキが高級感を主張。当時よく見かけたように思います。
1978年 クラウンLS100 セダン2200ディーゼル スタンダード

ホイルキャップは中央部分だけのキャップになり、バンパーコーナーのゴムもありません。窓周りのメッキパーツも少ないです。フェンダーミラーもリモート調整式ではありません。シンプルな良さがあります。

スタンダード専用色の「ミズリナグリーン」はとてもいいです。外観はLPG仕様も同様かと思います。
一般的に最高級のスポーツモデルが模型化されるプラモデル・ミニカー業界と違って、鉄道模型のアクセサリーとして生まれたミニカーでは、塗り替えでタクシーにもできる低グレード車が重宝します。近年のNミニカーはこの点がおろそかで、塗りかえたところで「変わった個人タクシー」にしかならないのが、少々困ります。


実車参考写真
 テールランプ配色参考

グレードはスーパーサルーンエクストラ


ストップランプの中央にはFORDサンダーバード風に
クラウンの王冠が入る。

リヤフェンダーに見えるのが“エクストラ”のバッジ。

クレーガーホイールおよびホワイトリボンタイヤは
ノンオリジナル。

ディテールアップ
出来が良いので、ほとんど手を入れるところがありません。あえて考えるなら
 ・室内をシート生地の色(クリーム色や紺色など)に塗る。以外とリアル。
 ・フェンダーミラー取りつけ(大変そう…)
 ・バンパーのメッキ表現にメタルック貼り付け、塗装でコーナーラバーを表現。なかなか効果あり。
 ・Cピラーのエアアウトレットの追加
 ・リアの三角窓のピラーを入れる

など。あまりに細かい作業なので大変です。


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