このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

マイクロエース783系の小改造

2004/2/15 作成
2004/3/4 更新

 

・イントロダクション

 生まれ故郷九州の車両ということで買ってしまった783系(有明仕様)。すっきりした外観がなつかしいです。プロポーションに関しては、まぁ、まずまずといったところだが、それ以外の部分で不満が多すぎです。

1. ヘッドライトはめちゃくちゃ暗い。ヘッドライトよりテールライトを優先した、アフォな作り。
2. TOMIX室内灯を組み込むと、ブリッジダイオード部分が客室にかかり、そこらへんが暗い。逆向きに組み込むようにすれば余裕のある窓無しの部分にブリッジダイオード部分を持っていけるのに。気遣いが足りない。
3. カトカプを使うためには向きを逆転しなければならない腐った動力台車。ヨーダンパーの向きとかどうなるんだゴルァ。

 1と3については「 Tristar のおもちゃ箱 」さんのところで「 アリイ製 783系の小工作 」ということで既に対策の実例がありました(特に3はありがたい… そのまま実行させて頂きました)。その他は自分でなんとかしてみることにしました。
 

・ヘッドライト/テールライトの改造
 ライトが「クソ暗い」この車両。しかし、ライトユニットの外し方がわからず、しばらく放置していた。
 物知りな方にヘッドライトユニット…というか、前頭部の外し方を教えていただいて、やっと手を付けることができました。これが結構トリッキーかつ貧弱な導光で、電球からの光の受け方も適当で、いかにも効率悪そうです。しかもテールライトよりヘッドライトの方が導光棒の曲がりが多く、受光部も小さい。

「783系前頭部の外し方」
1.車体から床下を外す。
2.常務員室横の三角窓を爪楊枝などで押しながら前頭部を引っ張ると、前頭部(とライトユニット)が外れる。前頭部上部と車体上部は細いボスではめ込まれているので、折らないように注意。

「ライトユニットの分解」
1.前頭部からライトユニットを抜き出す。
2.ライトユニットは上下二分割になっているので、ツメをコジって分解する。

 試しに遊休資産となっていた「ごん流白色LED室内灯 Ver. 1.1」でヘッドライト導光棒の受光部を照らしたが、さっぱり明るくない。根本的な対策が必要なようだ。悔しいことに、テールライトは手持ちの高輝度赤色LEDで受光部を照らすと結構明るく光る (-_-#

 「 Tristar のおもちゃ箱 」さんのところでは光学繊維で導光部を作り直しておられるが、うちではチップLEDを使用してほぼダイレクトにライト部分を照らすようにする方針で望んだ。

 まずライトユニットのほうは仕切り板をばっさりと削る。一部残す部分もあるので要注意。

 チップ白色LEDは秋月電子で売っているNSCW100を使い、これをユニバーサル基板の切れ端に下のようにはんだ付けする。チップLEDのはんだ付けは、基板の上にLEDを置いて位置決めし、「ここだ」というところでクリップなどを使用して固定すると楽にできる。
 

 これでLEDはライトをほとんどダイレクトに照らすようになり、これ1個に15mAとか掛けようものなら殺人光線に近いw
 いろいろテストした結果、15mAのCRDを1本で2個のヘッドライト用白色LEDをドライブすることにした。テールライトも同様に。こういう使い方していいのかよくわからんが、全く支障なく使用出来ています。
 具体的には、もう一枚ユニバーサル基板を小さく切り出し、ここにCRDとダイオード(たぶん1S1588)を2組並べた。LEDが載ってる基板とダイオードが載ってる基板の間の接続はラッピングワイヤを使用した。

 ヘッドライトレンズ、テールライトレンズにはもともとの導光棒をカットして直線状にして使用した。テールライトレンズは元の導光棒を素直にカットしただけだが、ヘッドライトレンズはLEDとの距離を縮めるため、元のレンズのクランク状の部分(下の画像参照)を導光棒として使用した。ヘッドライトレンズになる部分のメッキは剥がし、磨いてある。

 赤色LEDには鈴商でagilentのHLMP-6300という小型赤色LEDを買ってきた。これはエポキシ接着剤で適当に(テールライトの穴から均等に見えるように微調整して)固定した。全体として下の画像のように配置した。


(PBフリーはんだを試してみたけど、使いにくいっす… ハンダ付け汚くてごめん。
このあと、導光棒を取り付けて車体に装着する)

 ほぼ直接導光の効果はすばらしく、これならKATO 885系の白色LEDヘッドライトにも引けをとりません。左右のヘッドライト、テールライトに個々にLEDを使用しているので左右差が心配でしたが、目に付くほどの差はありません(光るか光らないかのギリギリのところでやっと差が見えてくる感じです)。

 テールライトもこのようにくっきりと。
 スカートは下側がつながってないのがオリジナルスタイルなのでカットし、ダミーカプラー代わりにTNカプラー JC-25を加工して取り付けました。
 ・バラして後側のバネの部分とツメをカット(こうすることで前部のツメでスカートに固定することができる。補助的にゴム系接着剤を使用)
 ・下段の電気連結器をカット
 ・スカートと当たる胴受の一部をカット
 ・首を振らないように接着剤で固定


・室内灯の対策

 格安だった(\150)中古TOMIX常点灯室内灯(0781、0782)を改造して簡単に白色LED化してみた。ぱっと組み込んで「ムラムラなんだよ! ゴルァ」(自分のせい)とか思っていたが、良く見ると室内灯ユニットのブリッジダイオードなどがある部分が極端に暗いだけとも言えなくはない(下の画像の右端)。

 左側は窓がない部分がたっぷりあるのにねぇ… まだ要改良で、製作の途中です。

その後:

 チップLEDを2個使ってみたらどうかと思い、NSCW100を2個背中合わせにハンダ付けして、元々電球が付いていた場所に接着剤で固定した(下の画像の左側)。配線は接触する恐れがほとんどないので、普通の銅線を使用しています。また、元々付いていたコンデンサを撤去して、そこにCRDをつけてみた(画像の右側)。なお、赤点線の位置でパターンカットをしている。

 光らせるとこんな感じ。

 前のよりは均一に光るようになりました。ダイオードの部分が暗いのはある程度仕方ないですな。室内灯ユニットの取り付けを左右反転できるように改造して対策することを考えています。

・おまけ
 ちょっぴりの色入れで、イメージは結構変わります。

 屋根上の特高機器群は、上から見る機会の多い模型では、かなり目立ちます。使用した色はカッパー、コックピット色、クロームシルバー(いずれもタミヤエナメル)です。

 先頭部分は、ブラックアウトされている前面ガラス周りで車体断面の白が見えてイマイチ… 前面窓と三角窓のボディ側の断面に黒を入れてます。
 

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