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つけちさんの短歌集②

  

重ね来る  自然の猛威  見るような
             今日も不気味な  川の流れよ



晴れ間見て  野菜とり来る  裏道に
               ただよう魚  焼いてる匂い


天災の  むごい惨状  身震いし
            テレビ映像  言葉なく見る



口に入れ  右手に持って  左手も
    出し叱られた  スイカの思い出


年月は  明日があるの  繰り返し
        いつもの朝が  今日も明けゆく



布団干し  被災地情報  聞きながら
             掃除機かける  ありふれた幸


いやだなあ  新聞とって  欲しいなど
    選挙の時だけ  かかる電話は



真夏日の  グランド野球の  球が飛び
            子らの真白き  ユニフォーム眩し


お祭りの お囃子の声  流れきて
            何か淋しげ  夏の夕暮れ



真っ黒け  日焼け大会  弟が
           1位になって  笑った思い出


蚊帳の中 もぐり遊んだ 幼き日
          聞こえきそうな  あの笑い声

この猛暑  

冷えたビールを グイと飲む

風呂からあがった  

至福の旨さ


雨上がり  小さき庭の  花々に
           雨粒ひかり  陽射しが暑い



墓参り  する人もなき  墓地に咲く
             雑草哀しげ  風に揺れてる


香を焚き  明日はもう早  盆の月
             あの人この人  亡きセミの声



一休み  ふらっと入った  茶房には
              素朴な里の  絵画が並ぶ


胃カメラを  飲みに行く朝  カーナビは
             明るい声で  病院を言う



お買い物  涼しげ夏菓子  買い足して
           暑さもちょっと  楽しんでます


涼しげに  カットをすれば  スッキリし
           買い物カート  ちと弾んでる



お供えを  しながらふっと  空あおぎ
            雲の向こうに  浮かぶ父母


球児たち  はじける若さ  眩しいな
          うとうとしつつ  寝転んで見る



ふるさとの  届きし味も  一品に
            夫と向き合う  遅き夕飯

かき氷  

一口食べれば ツンとくる
             
頭に響く この冷たさよ

つくづくと  

思うは国技  お相撲は
              
日本の力士  だけでいいのに


お刺身が  嫌いだなんて  言う友の
              分まで食べれ  得した気分



あれこれと  聞き忘れてる  こともあり
               ふっと会いたい  亡き父と母


覚えてた  買うはずの品  幾つかの
              一つ浮かばず  ああはがゆくて



とんでもない! カンカン照りの  コンクリーに
               犬繋ぐなど  飼う資格なし


短歌部屋  いつもの方と  新しい
              方の歌あり  我も指折る



良くできた ミニ姫路城  居ながらに
             見せて貰うも  パソあればこそ
 

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