このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
つけちさんの短歌集③
今朝もまた 早朝パソを 楽しめば 新たな朝が 明ける音する | 何着ても 寒い心地の この我は 温き言葉を 心におおう |
励ましの 言葉の温さ 喜びつ やっぱり顔出す 切なき思い | 茸飯 母の味には 追いつけず コツはと聞きつ お供えをする |
のろのろと つき来る影も 我のもの 明るかったり 沈んでいたり | とりあえず 試してみたい 漢方を 聞けば目の玉 飛び出る高さ |
年輪を 積むのももしか この先は 思いがよぎり 青き空見る | 悲しみも あったと思う 父母の 遺影は常に 微笑みており |
早朝の ひんやり冷たい 空気吸い 我のひと日が 命目覚める | 土瓶蒸し この歌読みて 幼き日 松茸たっぷり あの味恋しい |
赤福は 亡き人好物 仏前に 供えたことも ホント腹たつ | 毎日の 幸せ思う 我なれど 心の奥に 病の棘あり |
秋日和 そろそろ何処か 行けそうな 旅行雑誌の ページをめくる | 十三夜をバシャしてみました。 子供のころは 夜空いっぱいの ぎっしり綺麗なきれいな 星空だったなあ なんて、 ふるさとの昔を思い出したりでした。 |
小径行く 目前にポトリ 栗のイガ 重き音して ふいに落ちくる | ちょう楽し 姪のメールは 生き生きと 病の我に 元気をくれる |
真っ青な 誰のものでも なき空を したがえ祭り 行列が行く | 酔いしれる 金木犀の 香る朝 隣の家の 読経の声 |
もう長年 名前呼ぶこと なく過ぎて 今日も夫は お〜いお〜いと呼ぶ | ねむの木と 聞いて素朴な まり子さん 歌声浮かび 心安らぐ |
野菊摘み 氷を入れて 挿しやれば シャキッと香り ただよい放つ | 秋の日を ゆっくり茶を飲み 話して この世の日々を いとおしみつつ |
あどけなき 孫の寝顔を 眺めつつ 旨き焼酎 ちびちびとやる | 青空よ キレイな雲は ふんわりと ほおばっていた 綿菓子に似る |
衣替え しながら着てみる この服は 痩せた体に 吾亦紅の花 | 僕と言う 近所の坊や おおすごい とりたて野菜 褒める声する |
様々な 流れの歌に 憧れて 欲もちいつも 指折りてみる | 銭湯って 何か懐かし 若き日に 番台あがった 思い出もあり |
限られた 命であると 知りつつも 心静かに パソしています | 少しだけ 食欲出たのが 嬉しくて パソの合間に またつまみ食い |
猫や犬 動物談義 はずむ輪に 秋のそよ風 そっとなぜゆく | 栗のイガ 歩く道端 草むらに 拾われたあと どっさりとある |
日々何か 書き残し置き しなければ 思いつ今朝も 空見て過ごす | 悔いがなく 泣くより笑って 生きようと コスモス揺れる 外は青空 |
墓掃除 しながら一人 語りかけ そんなお年に なっちゃいました | ひっそりと 命のことなど 考えず 今日一日を 大切にする |
女房と 夢追いかけた こともあり 今では互い 別々の夢 | 秋風を 受けて終日 寝て過ごす これもなかなか 悪くもないか |
負けないで 我も頑張る 前向きに 鳥越キャスター 目標にする | 歯がゆさを 思ってみても 仕方なく ため息ついて うとうととする |
バス旅行 鰯を見れば ふと浮かぶ 金子みずゞの あの詩の響き | 手を広げ 咲く彼岸花 この秋は 見て歩けるか 淋しさ沁みる |
染まる陽を 眺めつ病が 癒える日を ツバメ羽ばたけ 来春もまた | したいこと まだまだいっぱい 多くって 病の自分に ハッパをかける |
想い抱き 病の床に 聞こえくる 夫が刻む スローなテンポ | 孫台風 喜び手料理 子供向け 作る爺婆 幸せな味 |
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