このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


CMMレベル概要



 CMM(Capability Maturity Model for Software)……「ソフト開発能力成熟度モデル」


 CMMとは、米国カーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所で考案されたソフトウェアの品質向上と開発効率向上を目指すための品質管理手法です。

 CMMは、開発者個々の能力で品質や生産性が変化するような属人的ソフト開発の初期段階「レベル1」から、自発的かつ恒常的に開発プロセスを改善・高度化されている最適化段階「レベル5」までに分類しています。


レベル成熟度概要
最適化するレベル
optimizing
・定量分析に基づいたプロセス改善活動、技術開発活動が日常化している組織
・プロセスからフィードバックと革新的技術の志向による持続的な改善
管理されたレベル
managed
・製品とプロセスの定量的管理を実施している組織
・データに基づいたプロセスと製品の理解と制御
定義されたレベル
defined
・ソフトウェア開発と保守の経験が組織として共有されている
・全プロジェクトが文書化されたプロセスを遵守
反復できるレベル
repeatable
・QCD向上の初歩的管理プロセスを有する組織(QCD=品質・コスト・納期)
・成功経験を反復できるプロセス規律の存在
初期
initial
・レベル2に到達していない組織
・作業の仕方が場当たり的


 レベル5は、CMMで定義される成熟度の最高位を意味しています。
 NASAのスペースシャトルプロジェクトはCMMレベル5の評価を受けています。

 CMMの日本国内の認定実績は、レベル2が10数社、レベル3が5社であり、レベル4以上はまだない状況です。
(CMM公式アセスメントを受け認定登録された組織は、2000年12月現在41ヶ国、1380組織あります)


 ※CMMおよびCapability Maturity Modelは、米国カーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所の商標です。



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