このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
Cバス用カード スイッチバーとは
Cバス用のLANカードなどで、カードの表面に、カードを差す人から向かって右奥の部分にスイッチのようなものが付いているものがある。
このスイッチは「スイッチバー」と呼ばれ、深い意味がある。
◆概要
一昔前のPC-9801シリーズには「拡張スロット」が装備されていました。
(SCSIの規格であればSCSIやSCSI-2に相当する時代なのでかなり前のことです)
拡張ボードによってスイッチバーのある物と無い物があります。
しかし、例えばPC-9821Xa7では一番スロットが、スイッチバー有りの物専用のスロットなのです。
もちろん、スイッチバーが付いているボードを刺す場合はよいのですが、普通のボードを増設する場合、スイッチバーの無い物が多く、増設の場合ネックになります。
◆仕組み
あのスイッチは、大昔にPC-9801シリーズに初めて80286を搭載した機種が出たときに追加されたもので、アドレス線を24bit(2の24乗=16MB分)有効にするかどうかを選択するものです。
押されているときに24bit有効、押されていないときは20bit(2の20乗=1MB分)のみ有効になります。
比較的新しい機種ではスイッチが省かれているスロットがありますが、そのようなスロットではスイッチが常に押されている(24bit有効)のと同じ状態になっています。
◆設定について
スイッチバーの設定
「拡張ボード」は、スイッチバーを立てて使うタイプと、倒して使うタイプの二通り存在します。
スイッチバーは、設定状態により変更するよう説明書に書かれています。
例えば、メルコ製のEMJシリーズ(RAMボード)は、プロテクトモードとEMSで使う場合で使い分けます。
拡張スロット
またこのようなスイッチがあるボードの場合は、最近のボタン無し機種に合わせ、「#xのスロットに挿入してください」という記述があります。
だいたいのPC-9801シリーズの拡張スロットは3つ用意されていて、上から「#1」「#2」「#3」と呼びます。
周辺機器の接続マニュアルに注意書きされているので、ご確認ください。
+----------------------------------------------------------------------------------------+
【#1】
スイッチバーを倒して使うタイプの拡張ボードを挿入ください。
(例えば、外付けのFDドライブ等がこのタイプだったと思います)
【#2 #3】
スイッチバーを立てて使うタイプや、スイッチバーがない拡張ボードを挿入してください。
(もし間違えてこのタイプのボードを#1に挿入すると、動作が不安定になることがあるので注意)
+----------------------------------------------------------------------------------------+
ちなみに、S-MPU/PCでは「どのスロットに挿してもかまいません」となっています。
RolandのMPUシリーズや音源ボードなど、データ授受をIOポート経由に頼る(≒大量のデータ転送は行わない)ボードは、新しくてもスイッチバーが無いものがほとんどです。
これらはアドレスバス幅20bitで動作するように設計されており、スイッチ無しスロット(24bit有効)に挿すことは推奨されません。
なお、実際はほとんどが問題無く動くようですが、スイッチ無しスロットを持つ本体の説明書にもそのような記述があります。
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください