このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
●ノートPCへのLinux環境構築
ノートPC「Let's note CF-B5R」での事例である。
CF-B5Rは、FDドライブもCDドライブも内蔵していない。
USB接続のFDドライブがあり、FDからの起動は可能。CDからの起動は不可能。
雑誌などに付属のLinuxインストール用のCDが手元にあるとする。
他にLinuxOSが動作するPCは無いとする。
成功例
FTPサーバー経由のインストール
※注意
もう一台PCがあり、LANで接続している必要がある。
FTPサーバーソフトが必要である。
Red Hat 7.2での事例である。
手順
LAN接続
ノートPCとPCとの間をLANで接続する。
IPアドレスなどは分かっている必要がある。
インストール用起動ディスク作成
Let's note CF-B5Rのリカバリ用ファーストエイドディスクからPCを起動する。
(CDドライブを認識できる状態でDOSプロンプト表示)
CDドライブにLinuxCDを挿入
\dosutils\rawriteでインストール用起動ディスクを作成。
イメージファイルは\images\bootnet.imgを指定。
※Windows上のDOSプロンプトでは作成できない。MS-DOSで起動して作成する必要がある。
LinuxCDのコピー
LinuxのCDをPCのHDDにコピーする。
CDが2枚ある場合でも、通常のインストールでは、1枚目だけで良い。
FTPサーバー起動
PCでFTPサーバーを起動する。
匿名(anonyous)でログインできる設定にしておく。
ユーザーが読み取り可能なディレクトリとして、LinuxCDをコピーしたディレクトリより上位のディレクトリを指定しておく。
インストール
インストール用起動ディスクからノートPCを起動する。
(CUIのインストーラーが起動する)
FTPからのインストールを選択する。
FTPサイト名にはPCのIPアドレスを入力する。
ディレクトリには/RedHat/base/netstg1.imgがあるディレクトリの1階層上位までを入力する。
(ディレクトリ階層が/A/B/RedHat/base/netstg1.imgである場合、「/A/B」と入力)
環境にもよるが2時間ほどで完了する。
PCカード経由のCDドライブ起動からのインストール
※注意
PCカード経由のCDドライブが必要。
Vine 2.6での事例である。
Red Hat 7.2の起動ディスクのPCカード用ドライバではCDドライブを認識できないため、失敗する。
手順
インストール用起動ディスク作成
Let's note CF-B5Rのリカバリ用ファーストエイドディスクからPCを起動する。
(CDドライブを認識できる状態でDOSプロンプト表示)
CDドライブにLinuxCDを挿入する。
\dosutils\rawriteでインストール用起動ディスクを作成する。
イメージファイルは\images\pcmcia.imgを指定。
インストール
CDドライブにLinuxCDを挿入する。
インストール用起動ディスクからPCを起動する。
GUIのインストーラーが起動する。
失敗例
DOSプロンプトからCDドライブのインストーラー起動
CDドライブはPCカード経由である。
Let's note CF-B5Rのリカバリ用ファーストエイドディスクから起動する。
(CDドライブを認識できる状態でDOSプロンプト表示)
CDドライブ内の\dosutils\autoboot.batを起動する。
※フリーズ
ハードディスクからのインストール
他にLinuxOSが動作するPCは無いとする。
\tools\fips.exeをファーストエイドディスクまたはWindows98起動ディスクにコピー
CDドライブを認識するためファーストエイドディスクまたはWindows98起動ディスクを用いる。
HDDの領域を操作するためfips.exeを用いる。
ファーストエイドディスクまたはWindows98起動ディスクでPCを起動する。
fips.exeを実行し、HDD中に空き容量を作成。HDDに領域を確保する。
※HDDをあらかじめLinuxフォーマットでフォーマットしておく必要がある。
不明
NFSサーバー経由
NFSサーバーが無い。
ただし、Windows上で動作するNFSサーバーアプリケーションがフリーソフトであるらしい。
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