●世界の通信プロトコル

1. 主なもの
   
   
   • ARP （Address Resolution Protocol）
     　TCP/IPにおいて、IPアドレスから物理層のネットワーク・アドレス（MACアドレス）を求めるために利用されるプロトコル。
     　別名は「アドレス解決プロトコル」。
     
     
   • DNS（Domain Name System）
     　インターネット上のホスト名とIPアドレスを対応させるシステム。
     　全世界のDNSサーバが協調して動作する分散型データベースである。
     　IPアドレスをもとにホスト名を求めたり、その逆を求めたりすることができる。
     　各DNSサーバは自分の管理するドメインについての情報を持っており、世界で約10台運用されているルートサーバにドメイン名と自分のアドレスを登録しておく。
     　ポート番号は53番。
     
     
   • FTP（File Transfer Protocol）
     　インターネットやイントラネットなどのTCP/IPネットワークでファイルを転送するときに使われるプロトコル。
     　ポート番号はデータ用が20番、制御用が21番。
     
     
   • HTTP（Hypertext Transfer Protocol）
     　Webページでのクライアント、サーバー間の通信プロトコル。
     　HTMLで記述されたファイルをこのプロトコルで読み出す。
     　クライアントからのリクエストに対してサーバーがレスポンスを返すという形式で、1回の通信は1組のリクエストとレスポンスからなり、それをセッションと呼ぶ。
     　ポート番号は80番。
     
     
   • ICMP（Internet Control Message Protocol）
     　TCP/IPプロトコルにおいて、エラー通知や通信状態の診断を行なうためのIP層の上位プロトコル。
     　pingコマンドもICMPを使用している。
     
     
   • IEEE 802.3 ae（Institute of Electrical and Electronics Engineers）
     　IEEE（電気電子技術者協会）が、策定作業を行っている Ethernet の規格の1つ。
     　Fast Ethernet (100M bit/秒) や、Giga-bit Ethernet (1G bit/秒) といった従来の Ethernet との互換性を保ちつつ、MAC (Media Access Control) 層において最大 10G bit/秒の転送速度を実現します。
     
     
   • IP（Internet Protocol）
     　TCP/IPプロトコルにおける、ネットワーク層のプロトコル。
     ネットワーク上の各ノードに割り当てられたIPアドレスをベースにして、2つのノード間で、ベストエフォート型のデータグラム指向の通信を行なう。
     　RFC791で定義されている。
     　現在広く使われているIPパケットはVersion 4であり、32bitのIPアドレスをベースにしているが、現在、次世代のIPv6が実用化に向けて実験が進められている。
     
     
   • IPX/SPX（Internetwork Packet Exchange/Sequenced Packet Exchange）
     　インターネットワーク パケット交換。
     　Novellによって開発されたネットワークプロトコルで、同社のネットワークOSであるNetWareで用いられている。
     　NetWareの普及期には、企業内のLANプロトコルとして標準的な地位を誇っていたため、対応の周辺機器は現在でも多い。
     　しかし、1990年代に入り、TCP/IPをプロトコルとして採用するインターネットの普及とWindows NTの台頭により、徐々に姿を消しつつある。
     
     
   • LLC（Logical Link Control）
     　Logical Link Control：論理リンク制御。
     　IEEE 802委員会によって、データ・リンク層の伝送制御用に開発されたプロトコル。
     
     
   • NetBEUI（NetBIOS Extended User Interface）
     　1985年にIBM社が開発したネットワークプロトコル。
     　NetBIOSをベースに拡張したもので、小規模なネットワークではTCP/IPなどのほかのプロトコルよりも高い性能を発揮できる。
     　ただし、複数の経路の中から最適な経路を選択するルーティング機能は持っていないため、大規模なネットワーク構築には向かない。
     
     
   • NTP（Network Time Protocol）
     　時刻情報プロトコル。
     　回線の速度や経路の負荷変化なども考慮した、高精度な時刻情報が得られる。
     
     
   • POP3（Post Office Protocol version 3）
     　メールサーバーのスプールから電子メールを受信するためのプロトコル。
     　POP、POP2、POP3の3つのバージョンがあり、下位互換性はない。
     　ポート番号はpop2が109番、pop3が110番。
     
     
   • RTMP（Real Time Messaging Protocol）
     　Macromedia社独自のプロトコル。
     　Macromedia Flash専用のサーバーソフト「Flash Communication Server MX」で使用する。
     　RTMPでは、サーバー／クライアント間での命令のやり取りのほかに、SharedObjectや映像／音声のストリーミングデーターのやり取りも行われる。
     　その仕様は公開されていないので、映像をQuickTime PlayerやReal Player等で見るといったことはできない。
     
     
   • SMB（Server Message Block）
     　Microsoft系のOS（DOS、Windowsなど）で利用できる、ファイル・サービスのためのプロトコル。
     　SMBプロトコルはMicrosoft社が主に開発し、現在でも改良を続けている独自のプロトコルで、これを正式にドキュメント化して、インターネット上などでファイル共有サービスとして利用できるようにしたものをCIFS（Common Internet File System）プロトコルと呼び、その仕様が公開されている。
     　UNIXやLinux環境では、このSMB／CIFSプロトコルを実装したファイル／プリンタ共有サービスである「Samba」が利用できる。
     　ポート番号はWindows系OSでは137〜139番、Windows 2000／XPではさらに445番も使用している。
     
     
   • SMTP（Simple Mail Transfer Protocol）
     　インターネットやイントラネットで電子メールを送信するためのプロトコル。
     　サーバ間でメールのやり取りをしたり、クライアントがサーバにメールを送信する際に用いられる。
     　ポート番号は25番。
     
     
   • SNTP（Simple Network Time Protocol）
     　NTPプロトコルに対して信頼性を犠牲にするなど単純化した時刻情報の転送プロトコル。
     
     
   • ssh（Secure Shell）
     　通信路を暗号化することで安全性を高めたリモートシェル。
     　UNIX系OSでは、Telnetやrshなど、シェルの機能をリモートから使うためのコマンドツールが用意されているが、これらは通常ログイン時のパスワード認証以外に特別なセキュリティ機能は持たない。通信内容はそのままIPパケットに格納されて送られるため、パケットを盗聴すれば通信内容を容易に知ることができる。
     　SSHはこれを防ぐために通信経路をすべて暗号化する。セキュリティ面では、VPNを使った経路上でリモートログインするのと同じような状態になる。
     　ポート番号は22番。
     
     
   • スパニングツリー プロトコル（Spanning-Tree Protocol）
     　「STP」とも呼ばれる。
     　「スパニングツリーアルゴリズム」を用いてネットワークの「ループ」を回避するブリッジプロトコル。
     　「ループ」とは、パケットが宛先にたどり着かずに一定のネットワークノードを巡回してしまう状態。
     
     
   • TCP（Transmission Control Protocol）
     　TCP/IPプロトコルにおける、トランスポート層のプロトコル。
     　接続相手とコネクション確立を行った後に通信を行う信頼性の高いプロトコルである。
     
     
   • TCP/IP（Transmission Control Protocol/Internet Protocol）
     　米国防総省の資金援助によるネットワークプロジェクトで開発されたネットワークプロトコル。
     　インターネットの標準プロトコルであり、現在最も普及しているプロトコルである。
     　ネットワーク層プロトコルはIPで、トランスポート層プロトコルはTCPとUDPの2つ。
     　FTP、SMTPなどのアプリケーションは、TCP/IPが利用されている。
     
     
   • Telnet（telecommunication network）
     　遠隔地からほかのコンピュータにログインして、遠隔操作を行なう仮想端末プロトコル。
     　ポート番号23番を使用するが、ほとんどのクライアントはポート番号を指定できる。
     
     
   • UDP（User Datagram Protocol）
     　トランスポート層のプロトコルで、コネクションレス型のプロトコルです。
     　通信の信頼性はUDPそのものでは保証されず、アプリケーションや下位のプロトコルに依存します。
     　TCPに比較してデータの伝送効率が良く、一度にたくさんの相手と通信できます。
     
     
   
   

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2. 詳細不明
   
   
   • cadis（Computer Aided DIsassembly System）
     　自動分解支援システム。
     
     
   • Named Pipes
     　ネットワークにはさまざまなプロトコルがある。
     　インターネットの普及した今でこそTCP/IPが標準となってきたが、従来はネットワークOSによって提供される、SPX/IPXやNamed Pipesといったプロトコルが使われることも多かった。
     　当然ながら、こういったプロトコルによって、ネットワークを使ったデータのやり取りの方法は異なってしまうし、さらに言うならばクライアントOSによっても方法は異なってしまう。
     　そこで出てきたのがミドルウェアと呼ばれるモノである。
     
     
   • pacerforum
     　UDPポート番号1480
     
     
   • simbaexpress
     　TCP/IPポート番号1583
     
     
   • TeleFinder
     　Mac用のグラフィカル・ユーザーインターフェースによるBBSソフトウェア。
     　インターネットのサーバー機能もサポートした。
     　WebサーバーもCGIやSSIをサポートしている。
     
     
   • udpradio
     　UDPポート番号1833
     
     
   • microsoft-ds（Microsoft Directory Service）
     　ポート番号445。
     　NetBIOSを使用しないWindows共有プロトコル。
     　（Windows2000以降で採用されている)