「LSI C-86 Ver 3.30 試食版」インストール (MS-DOS Ver 2.11以上、メモリ384KBytes以上の環境であれば、たいていのマシン上で動作するはず) ●インストール まず,自己解凍ファイル lsic330c.exe を入手します。 http://www.lsi-j.co.jp/freesoft/index.html インストールするためのディレクトリを作り,そこに移動します。 次に,そのディレクトリで,lsic330c.exe を起動します。 すると,このディレクトリの中にたくさんのファイルができます。 ※このうち実際の作業(コンパイル)に必要なものは, bin, include, lib という3つのサブディレクトリの中身, それにマニュアル man\lsic86.man だけです。上記以外は消してかまいません。 ●config.sysの設定 Windows 95の場合は config.sys の設定は特に必要ありません。 ※Windows 95以前のMS-DOSなら,起動ディスクのルートディレクトリに config.sys というファイルがあるはずです。 (もしなければ, 「FILES=20」という1行からなる config.sys ファイルをエディタで作って下さい) すでに config.sys ファイルがあれば,これをエディタで読み込んで, FILES=... と書いてある行を探し,その値が20未満なら20以上に書き直して下さい。 FILES=... がなければ, FILES=20 という行を書き加えて下さい。 ●autoexec.batの設定 起動ディスクのルートディレクトリに autoexec.bat というファイルがあるはずです。 これをエディタで読み込んで,その最後に +------------------------------------------------------------------------------+ set PATH=%PATH%;\;c:\lsic86\bin set TZ=JST-9 +------------------------------------------------------------------------------+ のような2行を追加してください。 ※この PATH 指定を忘れると,コンパイルしようとしても「コマンドまたはファイル名が違います」というエラーを表示して止まってしまうことがあります。 ※TZ(タイムゾーン)環境変数の指定は,時間に関係するプログラムが正しく動作するために必要です。 config.sys や autoexec.bat を書き換えたら,パソコンを再起動して下さい。 ●コンパイラ設定ファイルの書き換え LSI C-86試食版をインストールしたディレクトリに bin\_lcc という小さなファイルがあるはずです。 これはコンパイラの設定ファイルです。これをエディタで読み込んで下さい。次のようになっていると思います。 +------------------------------------------------------------------------------+ # LSI C-86 compiler's configuration file -DLSI_C -XA:\LSIC86\BIN -LA:\LSIC86\LIB -IA:\LSIC86\INCLUDE -T -O -acdos.obj $LSICOPTS & #Command line argument will be inserted here -lknjlib -ldoslib -v +------------------------------------------------------------------------------+ この中に A:\LSIC86 と書いてある行があります。 LSI C-86試食版をインストールしたドライブ・ディレクトリが a:\lsic86 ならこのままでかまいませんが, そうでないなら,この A:\LSIC86(3個所)を書き換えます。 ※この行の最後に -O と書いてありますが,遅いマシンをお使いのかたは,この -O を消しておくといいでしょう。 オプション -O は最適化を意味します。 最適化したほうが一般に速くて小さいプログラムができますが, 遅いマシンだとコンパイルに時間がかかるので, C言語の勉強のためには外しておいたほうがよいでしょう。 さらに,英語の苦手な人は,この行の最後に -j と書き込んでおきましょう。 ※オプション -j はエラーや警告のメッセージを日本語で 出すことを意味します。-j を付けないと英語になります。 たとえばインストールしたディレクトリが c:\lsic86 で,最適化オプション -O を外し,日本語メッセージオプション -j を追加した場合, この行は次のようになります。 +------------------------------------------------------------------------------+ -XC:\LSIC86\BIN -LC:\LSIC86\LIB -IC:\LSIC86\INCLUDE -T -j +------------------------------------------------------------------------------+ これでインストールは完了です。