このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
画面解像度の規格について
VGA以降の規格
VGA(Video Graphics Array)
1987年にIBM社が発表したグラフィックの表示規格。
640×480ドット16色や320×200ドット256色などが表示できる。
現在ではほとんどのグラフィックスアダプタが備えている、標準的なビデオサブシステムである。
特に640×480ドットはVGAの代表的な画面サイズであるため、このサイズだけを指して「VGA」と呼ばれることもある。
実際にはMDAやCGA,EGAといった多彩なモードも網羅している。(80×25文字のテキストモードや320×200ドット256色のグラフィックスモードなど)
このカードの出現によりそれまでの「カードごとに対応するディスプレイが異なる」という状況が無くなるという、画期的なものであった。
このVGAをIBMが発展させたのが「XGA」と「XGA-2」である。
SVGA(Super VGA)
VGAを拡張し、解像度や最大同時発色数を高めたグラフィックシステム。
それまでのVGAを「800×600ドット16色表示」に拡張した。
当初は明確な規格がなくベンダごとに拡張方法が異なっており、相互に互換性がなかった。
そこで業界は、1989年にVESA(Video Electronics Standards Association)を設立し、SVGAの規格を標準化、互換モードを策定した。
その後も規格が拡張され、1024×768ドット、1280×1024ドット、1600×1200ドットと次々に追加。発色数も256色から1670万色が追加された。
最終的にSVGAはWindows搭載パソコンの標準規格となっている。
800×600ドット表示ができるのはSVGAしかないためか、800×600ドット表示を指して「SVGA」と呼ばれることがある。
XGA(eXtended Graphics Array)
1990年にIBM社が発表したグラフィックシステム。
それまで一般的だったVGAを拡張し、1024×768ドット256色表示を実現した。
さらにIBMは、1992年に1024×768ドット 6万5000色・ノンインターレース表示が可能な「XGA-2」を発表した。
現在では「SVGA」のほうが機能が高いので、XGAは普及していない。
解像度を1024×768ドットと表現するときに「XGA」と呼ばれることがある。
VGA以前の規格
MDA(Monochrome Display Adapter)
初期のIBM PCに利用されていた規格。
画面表示は文字キャラクタのみで80桁×25行のモノクロ表示。文字表示解像度は720×350ドット。
CGA(Color Graphics Adapter)
初期のIBM PCに利用されていたグラフィックス表示方式。
640×200ドット2色表示などが可能。
グラフィックモードとテキストモードという二つのカラー表示モードを持っている。
EGA(Enhanced Graphics Adapter)
1984年にPC/ATとともに発表された規格。
640×350ドット16色表示などが可能で、CGA,MDAのモードを含んでいる。
我が国のAXマシンはこのEGAを日本向けに拡張した「JEGA」を採用していた。
その他の規格
QVGA(Quarter VGA)
320×240ドットの解像度のこと。VGAの4分の1の画素数であるためこう呼ばれる。
PDAや携帯電話などで採用されている。
同じ解像度のディスプレイを縦長に使用し、横240×縦320ドットで使用する場合も「QVGA」と呼ぶことができる。
グラフィックモードとテキストモードという2つのカラー表示モードを持っている。
CIF(Common Intermediate Format)
テレビ会議システムの規格で規定された、映像用フォーマットの1つ。
サイズは横352×縦288ドットで、30フレーム/秒での再生が行われる。
液晶画面の仕様に「CIF」と記載されることがあるが、これは「CIF」に対応した液晶デバイスを採用しているということで (本体の機能に動画再生があるかどうかは別問題なので)、画面サイズの表し方の1つと考えられる。
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