このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


 「阪神ファンの謎」



 ◆解説

 阪神ファンはすごい。とにかくすごい。
 阪神ファンは、他チームのファンとは根本的に違う。
 ロッテファンが「福浦ヒット!」「初芝ヒット!」と言うのとは根本的に違う。西武ファンが「今年こそ優勝」と言うのとは根本的に違う。
「阪神タイガース」は野球のチームなのであって、他チームと野球で勝負しているのである。野球が強ければ勝てるし、野球で勝てば優勝できるのである。
 阪神ファンを見ていると、それを忘れそうになる。



 「今年こそ優勝」

 阪神ファンはすごい。毎年最下位でも、年が明けると必ず「今年こそ優勝」と言っている。
 まずは最下位脱出、Aクラス、優勝争いに食い込む、というステップがない。そして何年後に優勝という計画性がまったくないのである。



 「走れ!赤星」

 盗塁王の赤星が出塁すると「走れ!走れ!赤星」とコールして、相手に策を明かしてしまうところがすごい。
 走れコールのあと、「ホームラン!ホームラン!濱中」とコールする。ホームランを望むなら、わざわざ盗塁してアウトになるリスクを負う必要がないのである。



 「サヨナラホームラン」

 九回裏、2点のビハインド。ランナーが2人出て、一打同点のチャンス。
 ここで迎えたバッターに、「サヨナラホームラン!」とコールするところがすごい。阪神ファンは、一発で逆転サヨナラと考える。
 まずヒットでつないで同点に追いつこうとは考えないのである。



 「蛍の光」

 相手投手をKOし、投手がマウンドから立ち去る時に、阪神ファンは「蛍の光」を合唱する。そうして優越感に浸るのである。
 ところが、これをその時のスコアにかかわらず行ってしまうところがすごい。
 負け試合でこの「蛍の光」を歌っていると、一体どっちに向かって歌っているのか分からなくなる。



 「85年の再来」

 吉田義男氏が1997年に再び監督に就任したとき、85年の再来ということで例年の「今年こそ優勝」の機運がことさら高まった。
 その時の「今年こそ優勝」の根拠がすごい。
「吉田監督就任一年目」「丑年」「開幕戦が雨で1日順延」など。
 戦力の話が一切出てこないのである。



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