このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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古河提灯竿もみまつり
(茨城県古河市) 2006/12/02

江戸時代、野木神社の神官が末社めぐりを終えて帰社するのを、提灯をもって出迎えた人達が寒さしのぎに身体をもみ合ったのが始まりで、別名「お帰り」と呼んでいます。20メートル近い竹竿の先につけた提灯を激しくもみ合いながら、相手の提灯の火を消しあう祭りで「関東の奇祭」のひとつらしいですが、観客はそれほど多くはありません。誰でも参加できる類いの祭りではないため、そういった団体(町内会)に属する人以外には興味が薄いのでしょう。今回は昨年までとは違い、竿もみ発祥の地とされる横山町に場所が移りました。会場ではプログラムは配られませんし案内版も出ておらず、実況のアナウンスだけが頼りなのですが、その人も直接の関係者ではなく、また現場を仕切る人もどうやらいないので、下調べでもしてない限り現場で右往左往する羽目になります。竿もみ会場の周辺(露天の混雑の先)には、わずかなスペースで太鼓や踊りを披露するグループがいくつかいましたが、こちらは年々スミに追いやられている感がありました。せめて背景はブルーシートではなく、紅白でもいいから垂幕ぐらい用意してほしいです。

駐車場(かな?)に設えられた矢来は、昨年より幅も広くり不粋な町内会の待機小屋(ブルーシート製)も奥にひとかたまりになっていて、少しは見やすくなったようです。ただ全長が短くなったため提灯に火を入れるのに苦労していた模様。なにせ火が消えにくくする工夫は町内でも門外不出(笑)火をつける所は他の組には見せられませんから。


創原太鼓は新しくなった古河市のシンボルマークの入った新しい衣装…なのに会場狭すぎ…。八木節にいたっては照明無し。今回かなり補正させていただきましたが…ストロボ使えばよかったんですね(笑)


「アイデア提灯」何となく毎年同じな気がしますが…。ひとつひとつだと絵にならないんですが…。


「子供もみ」竿を持ってるのはほとんど大人で、子供は一緒にいるだけ…という気もしないでもないです。大人用より提灯が低いので操作しやすく、また見てても近いので迫力はやはりこれが一番。


「競技もみ」本来の自由もみでは、提灯が消えても火をつけなおして何度でも参加できるのですが、競技もみでは使う提灯や参加人数にも決まりがあって、火が消えたり竿が折れたりしたら負けです。提灯は小さくしかも高い位置に取り付けてあるため、まあ写真撮るには向いてません。今回、夜来の幅が広がったせいで勝手が違うのか、うまくもみあいができずに迫力は半減…かと思いきや、一発の衝撃が大きいようで勝敗はあっさり決まってました。


「自由もみ」竿の下部の3本の支柱それぞれに数人から十数人が取り付き、総勢10〜50人で一本の竿を揉みます。互いの竿どうしがからみ合い、中には矢来に引っ掛かって身動きとれなくなったりと、まあ上も下も大騒動。突然激しい音と共に竿が折れたり倒れたり、傾いた提灯から熱いロウが垂れ落ちたりと、観客もボ〜ッとはしてられません。去年ジャケットに穴あいたとか言う話はあちこちで聞きますし、最前列で見る人は覚悟が必要です。後方で燃え上がる提灯、消えにくい工夫がしてあるので消すのも一苦労。

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