このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

麦星を見よう 別名「ビール星」

星空ガイド

 今回、思い立って、「星空ガイド」を開設しました。
 私自身、忙しくてじっくり星を見られない環境にありますが、最近、話題になっている子どもたちの「理科離れ」、また社会的には、相次ぐ殺人事件など、考えさせられることがたくさんあります。07年の市議選のとき、私の個人演説会で応援していただいたNさんが、「星が好きな人に悪い人はいない」。私にいただいた、この一言に押されて、せめて、星空に関心を持つ人が増えれば、もっと住みやすい社会になるのではないか(私の立場からいえば、政治を変えることが本道ですが・・・)。そんな思いで、親と子がいっしょに星空をながめるきっかけになれればと思っています。

                  日本共産党 八幡市議会議員 山本くにお

 6月の夜、南の空には、うしかい座のアルクトゥルスが輝いています。黄金色に輝くことから麦の穂と同じ色であること、収穫を迎える6月に天高く南中(真南に見える)することから、「麦星」といわれています。
 最近の一部の天文ファンの中では、麦と黄金色から連想して「ビール星」とも言われています。

 さて、「春の大曲線」というのをご存知でしょうか。

         
          (上図は、黒部市吉田科学館ホームページより転載)

 北斗七星のひしゃくを弓なりに伸ばしていくと、アルクトゥルスとおとめ座のスピカという二つの1等星を通り、春の星空を縦断します。これを春の大曲線といいます。
 最初のアルクトゥルスは、厳密には明るさは0等星です。恒星(太陽を除く)のなかでは3番目に明るい星です。
 アルクトゥルスには、五月雨星(さみだれぼし)という呼び名もあります。梅雨の合間に、時折、顔を出すのでこのような名前が付いたのでしょうか。
 2つ目にスピカ(おとめ座)は、「麦の穂」という意味で、乙女の持つ麦の穂の部分に当たります。
 日本ではアルクトゥルスを麦にたとえ、ヨーロッパではスピカを麦にたとえています。ちなみに、日本では、スピカが純白の光を放つことから、「真珠星」と呼んでいます この二つの星と、しし座のデネボラの3つで、「春の大三角」の完成です。春の星座は控えめな星座が多いのですが、ぜひ一度、探してみて下さい。

 6月の星空6月の惑星
 6月は、肉眼で見える5惑星のうち、火星を除く4惑星が勢ぞろいします。
 太陽にいちばん近い水星はめったに見られませんが、6月2日には、水星は太陽から最も離れ、日の入り時の高度が約20度です。夕方、金星も一緒に見られる年は、2002年5月以来、5年ぶりの好条件だそうです。国立天文台は、1日〜10日を「内惑星ウィーク」として、多くの人に水星と金星を見てもらおうとキャンペーンをしています。
 夕方の西空で、金星の右下に水星があり、左上には土星があります。そこに時期によっては月が加わり、6月の夜空はにぎやかです。問題は、梅雨空で、星が見えるかどうかが気になります。
観望条件明るさ見える方向出現時刻
没入時刻
水星最適
不適
0.4等夕方の西空05:56
20:44
金星最適
最適
-4.3等夕方の西空07:38
22:13
火星
0.8等明け方の東空01:39
14:07
木星最適
最適
−2.6等夜半の南空19:03
05:00
土星最適
0.6等夕方の西空09:42
23:24
観望条件の上段は月初め、下段は月末。出現・没入時刻は、月初めの東京での時刻.。 
 *ビクセン:天文カレンダーよりデータ引用

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