このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

星空ガイド

 梅雨の真っ最中で、夜空を見上げる必要もない日が続きます。しかも、参院選の真っ只中で、なおさら夜空から目が離れてしまいそうです。忙しい中にも、ふと夜空を見上げる時間を見つけて、息抜き、リフレッシュをしようと決意していますが、果たしてどうなることやら。


          日本共産党 八幡市議会議員 山本くにお

  さそり座・アンタレスを見よう
 
     旱星(ひでりぼし)を飲もう!


 7月の夜、南の空には、木星が輝いています。太陽系最大の惑星です。そして、この木星のすぐ近くに、オレンジ色の少し明るい星があります。これが、さそり座の心臓、「アンタレス」です。
  さそり座は、「アンタレス」から、2〜3等星の星がアルファベットの「S」の形に並び、さそりのしっぽを形作っています。

 アンタレスは、惑星の通り道である黄道近くにあるため、時折、火星と並んで赤く輝くことから、「アンチ・アーレス」、火星に対抗するものとしてアンタレスと名づけられたそうです。

  ギリシャ神話では、さそりはオリオン(冬の代表的な星座「オリオン座」)を倒す毒虫として登場します。勇者オリオンは、「オレは世界で一番強い」と自慢する乱暴者で、大地の女神ガイアが、オリオンを倒すため、さそりを放ったといわれています。ですから、さそり座がのぼってくると、冬の星座・オリオンは地上に沈みます。

 さそり座は、オリオン座とともに、たいへん大きな、そして形の整ったきれいな星座です。暗い星空のもとで、一度じっくりご覧になってください。

 さて、話は変わりますが、カクテルに「旱星」(ひでりぼし)というのがあります。さそり座のアンタレスをイメージしています。カクテルアーティストの上田和男氏が、和の材料のみで作った、日本の夏をイメージしたオリジナルカクテルです。材料は、焼酎、梅酒、スイカジュース、レモンジュース。スイカのジュースは、スイカを細かく切り、布でそっと絞って作ります。飲んだことはないのですが、一度、挑戦してみたいと思います。
 ついでに、インターネットで「旱星」を調べてみると、俳句の季語のひとつです。でも、こちらのほうは、アンタレスでも、火星でもいいようで、日照り続きの夏の夜にふさわしい強い明るい光の星のことだそうです。
 
 7月の星空7月の惑星
 1日に、金星と土星が大接近します。といっても、地上からの見かけ上の「接近」ですので、衝突の心配はありません。肉眼でもよく見えので、たいへん目立つでしょう。これから、金星がだんだん低くなってきますので、今が見ごろ。中旬ころは、金星が最も明るくなります。さらに、しし座のレグルスに接近、そこに三日月が近づいてきて、きっと、そのころは、けっこう明るい星がにぎやかです。
 問題は、選挙の真っ最中だということです。でも、空を見上げるだけですぐわかりますので、しっかり覚えておきましょう。
観望条件明るさ見える方向出現時刻
没入時刻
水星不適
最適
4.0等
⇒−1.0等
明け方の東空04:30
18:27
金星最適
不適
-4.5等夕方の西空07:57
21:31
火星
0.7等明け方の東空00:40
13:55
木星最適
最適
−2.5等夜半の南空16:49
02:48
土星
不適
0.7等夕方の西空07:57
21:34
観望条件の上段は月初め、下段は月末。出現・没入時刻は、月初めの東京での時刻.。 
 *ビクセン:天文カレンダーよりデータ引用

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