このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

星空ガイド

 参議院選挙が忙しく、また、台風や梅雨空で、7月はまともに星空を見る機会がなかったように思います。8月は、ペルセウス座流星群や皆既月食など、「注目」です。気持ちを入れ替えて、星空をながめましょう。

          日本共産党 八幡市議会議員 山本くにお

  スターウィーク始まる
 8月はやっぱり、夏の大三角と天の川


 1日から7日は「スターウィーク」。子どもからおとなまで、幅広く星空に親しもう、との想いから1995年から始まりました。

 8月の星空は、やっぱり夏の大三角と天の川。
 「夏の大三角」は、「こと座」の「ベガ」、「わし座」の「アルタイル」、「はくちょう座」の「デネブ」の3つの星でできています。頭の真上辺りで輝いています。
 3つとも1等星ですが、明るさではベガ、アルタイル、デネブの順ですが、個人的には、3つの中で一番暗いデネブとはくちょう座を見つけて、夏の大三角をたどるのがわかりやすいと思います。
 デネブは、はくちょう座の尻尾にあたります。これを頂点に十字架の形をした5つの星(正確には、羽の方向にさらに一つずつあり、白鳥全体で7つの星です)があり、優雅な白鳥の姿を見て取れます。
 はくちょう座は、天の川の真ん中にあり、はくちょうのくちばしの左にベガ、右前方にアルタイルがあります。
 天の川は、はくちょう座から南側には、さそり座、いて座の方向、北側にはカシオペア座に伸びています。カシオペア座は、今月のペルセウス座流星群を見るときにも目印になるし、秋には、アンドロメダ銀河を探すのにも役立つ星座です。
 暗くてきれいな空なら、天の川は、夜空に白く光る川のように見えます。天の川は、太陽系の属する「銀河系」の姿です。銀河は、円盤状に2000億の恒星が集まっているので、内部から見ると、帯状に星が集まって見えるわけです。私たちの住む地球・太陽系は中心からかなり離れたところにあるので、銀河の中心方向にある、いて座方向では密度の濃い天の川が見えます。反対に太陽系から、銀河の外側方向では、密度が小さい、薄い天の川になるのです。


            ペルセウス座流星群も好条件




           (この図は、松山市コスモシアターのホームページより転載)

  「8月の星空」で紹介した、ペルセウス座流星群も、月明かりに邪魔されることなく見どころです。
 上の図のように、ある時期に、ある星座の方向から、全天に放射状に流れていく流星を、たくさん見ることができます。これを流星群といい、流れ始める起点(放射点)のある星座の名前をとって、「○×座流星群」と呼びます。流星群は、彗星が軌道上に撒き散らしたチリの帯(チューブ)の中に地球が突入するために起こります。その軌道の位置、地球が突入する時期も毎年同じですから、毎年、同じ時期に流星群が見られるというわけです。
 放射点がペルセウス座にあるペルセウス座流星群は、12日(日)の深夜から13日(月)の未明に極大(いちばん多くなる時)となり、上の図のように流れます。ちなみに、ペルセウス座流星群は、明るく、流星の数も安定した流星群で、夏休みの季節ということもあって、おすすめ流星群です。
 視界の開けた場所で、シートの上に寝転がってみるのがおすすめです。


 8月の星空8月の惑星
 7〜15日ごろ、ペルセウス座流星群が見ごろです(流星の最も多い極大日は12日)。12,13日がチャンスです。今年は新月となり、月明かりで邪魔されることなく見ることができます。カシオペア座の「W」の裏側にあるペルセウス座から、流星が出現します。この流星群は、安定していて、暗い星空では1時間に50個ほど出現します。今年は、その時期に妻の実家(三重県)に帰る予定なので、ブルーシートの上に寝転がって見たいと思います。
 月末28日には、皆既月食があります。この日は、月が地球の影に入り、欠けたまま東の空から上ってきて皆既月食(18:52〜21:24)となります。皆既月食がおもしろいのは、満月状態から地球の影に入って見る見る暗くなり、たくさんの星が見られるようになります。また、完全に地球の影に入って、月が真っ暗になるはずですが、実際には、地球の大気で光が屈折し、月を照らし、赤銅色に見えます。そうしたことを考えながら月食を見るのも楽しみです。
観望条件明るさ見える方向出現時刻
没入時刻
水星最適
不適
−1.0等
⇒−0.6等
明け方の東空03:32
17:56
金星不適-4.4等太陽に近い06:55
19:34
火星
0.5等
⇒0.3等
夜半すぎの東空23:40
13:38
木星最適
−2.2等
⇒-2.2等
夕方の南西の空14:38
00:38
土星不適0.8等太陽に近い06:13
19:42
観望条件の上段は月初め、下段は月末。出現・没入時刻は、月初めの東京での時刻.。 
 *ビクセン:天文カレンダーよりデータ引用

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください