このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

城南衛管 談合防止問題
城南衛管での日本環境衛生センターをめぐるやり取り

 阪南市などでの汚水処理プラントをめぐる談合問題が明るみに出る前に、城南衛生管理組合で、日本環境衛生センターのずさんな設計、天下り問題などを追及したことがあります。そのときの衛管議会(予算委員会、2004年2月)でのやり取りの一部を紹介します。

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 「十分信頼できる」って、本当ですか?
      日本環境衛生センターへの委託事業


 山本邦夫 新長谷山(新焼却炉)の建設での管理監督体制で、委託先が専門機関の日本環境衛生センターに委託するということだが、同センターに委託される理由はなにか。
 このセンターは、厚生省と環境庁の元幹部が役員に座っている団体。なぜ、日本環境衛生センターに委託するのか、お聞かせください。

 理事者 新長谷山の施工管理にあたり、設計との整合性の審査、監督業務に関する指導助言、機械設備の工場検査の立ち会い、引き渡し性能試験結果の確認検査などがあり、これらの業務には信頼性が必要であり、日本環境衛生センターに委託した。

 山本 埼玉県の上福岡市の清掃センターでは、日本環境衛生センターが設計した計画がずさんで議会で問題になっている。焼却灰を取り出す入り口、通路が狭く、トラックが入れない、回転できないという信じられない事態になっている。同センターがそれだけの専門性を持っているのかどうか精査すべきではないか。
 同センターへの発注価格についても、委託料が妥当な水準なのか、天下りの問題もあり、年間の収支のなかで、役員の退職金がどの程度を占めているのかなどの財務状況もきちんと把握すべきではないか。

 理事者 日環センターへの委託の件では、提案図書比較検討の委託の段階からお願いしており、十分信頼できる。内容もしっかりしているという実績もある。

 山本 同センターの財務データや役員の退職金の把握はどうしているのか。

 理事者 把握する必要があるかどうかも含めて検討させていただきたい。

 山本 工事の適正化を考える上で、同センターの経理内容の中で、事業収入と支出がいくらで、天下りの役員に対して退職金がどの程度支払われているのかなどのことを調べてもおかしくないのではないか。

 理事者(久保田管理者) 委託先の財務状況、役員の退職金などは調べる必要はない。単価が適正であれば問題ない。議員指摘のところは観点が異なるというふうに思っている。
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 約2年前に、こんなやり取りがありました。このときは、埼玉でのずさんな設計にみられる専門性・信頼性の問題、天下り問題での追及でした。このときの答弁では、理事者は、実績・信頼性があると言い切っていますが、今の阪南市などでの事例を見れば、プラントメーカーと癒着して、談合の指南役としての「実績」が明らかになっているのであり、これまでの衛管理事者の答弁は、なんの実績をみての判断なのか疑わしくなります。ひきつづき、入札・発注の適正化、談合防止のために研ぎ澄ました論戦を挑んでいきたいと思います。






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